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vol.17 ローカルミーティングに参加してきました

今回の留学の目的の一つは、地元の人たちのサステナビリティに対する意識を体感したいということ。
そこで先日大学のボランティアオフィスから紹介してもらった地域活動に申し込んで参加してみました。

Win4 Winchester District Climate Assembly

英国の人たちは、土日はしっかり休むと聞いていたので、
小規模な会合なんじゃないかな~って思っていたら、
いやー、盛り上がっていました。
会場には、5-60人はいたでしょうか。
年配の方、仕事世代の方、若者と、
バランスよく参加されている印象です。
この会合は、昨年英国で開催されたCOP26を機に、
気候変動やサステナビリティに対する機運を高めようと始まったようです。
それまで、各々のテーマで、各々のチームで取り組んでいた活動を、
一気にまとめた親会合のような集まり。

10時~16時

長いな~、って思っていました。
でもあっという間ですね。
午前中はいくつかのプレゼンテーション。
専門家…気候変動
大学教授…サーキュラーエコノミー
市議会職員…脱炭素計画
大学生団体代表…自分たちの活動 等
こんな人たちが10~15分のショートプレゼンを展開。
途中で、20分ほどのコーヒーブレイクをはさむ。
そこでは、地元の団体から提供された
オーガニックの飲み物やお菓子がたくさん。
いっぱいとってしまうんだな、これが。
飲み物とお菓子を手に各所で立ち話が盛り上がっている。
その後は、グループワーク。
私たちのグループのテーマは「Thrown away culture」
英国はゴミに関する取り組みが良くないようで。
確かに私もそれは感じていました。
家庭では「General waste」「Recycle」「Bin」の3種の分別。
また、最近のテイクアウト(こっちではtake away)食品の過剰な包装で、
ゴミ箱が溢れているような様子も見られるとのこと。
私は北九州市のwebサイトを見せながら、
13種類に分別していることを話すと、
「Unbelievable!」
何ができるかをみんなでアイデアを出しました。

左上はこちらでよく出でくる「フラップジャック」というお菓子

ランチタイム

こちらも地元の団体がビーガンのブリトーを数種類を提供。
私はHam&Pumpkinを選び、野菜を少々。
私も地元の方々と食事しながら様々な談義。
東京に行ったことがある人が2人ほどいらっしゃいましたが、
整然として綺麗、電車が時間通りに来る、という印象。
それから、午後のセッション
「Car」「Bus&Track」「Recycle」「Thrown away culture」のうち、
自分が話したいテーマのグループに行って、
具体的なアクションプランを考えて発表。
盛り上がっていました。

ランチ。右下が私の控えめな感じ

EAP

Environmental alliance projectは、
気候変動や動物福祉などに取り組む団体を繋げたり、
勉強会を実施したり、
地域のオーガニックレストランの運営にも関わっている団体です。
それを2年前に立ちあげたのが、
同じ大学院で倫理学を専攻するスチュアート。
ちょうど今週彼に時間をもらって話をする機会を得ていました。
情熱と行動力に感激。
彼もこの会合には参加していて、
グループごとのファシリテーターの一人として活躍していました。
若者のリーダーです。

感じたこと

人口3万くらいの小さな町でこの盛り上がりは単純にすごいと。
また、気候変動や環境保全に対する意識が高い。
もちろん、そのような人が集まっていた会合だからそう感じるところはあるとは思いますし、
エネルギー価格高騰に直面しているという現状もあると思います。
しかし、皆さん自分の意見をしっかり持ちつつも、他の人の意見にもしっかり耳を傾けて、改善策を探ろうとする姿が印象的でした。
また、それを市議会に働きかけて実際の活動につなげることも、
当たり前といえばそうですが、
日本ではこんなに直接的な機会はそんなにないのかなと思いました。
今後も機会を探して、
このような会合や、具体的な活動にも参加してみるつもりです。

発表の様子

※メイン写真は、今回の会場となったGuildhall(ギルドホール)。市民会館のような建物です。1870年代建造。


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