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ブラックボックスを省くな。

生きているだけで、人間は何かを入力し、出力し続けます。しかしある意味で自然に反して、意識的に入力し、その結果としての出力に期待をする場合があります。意識的に机に向かって勉強をするとき、などがその好例と言えるでしょう。もっと広く言えば、「学習」をするとき、あるいは何かしらの「向上」を求めるとき、私たちは「入力」と「出力」の関係を暴こうとします。

『このように「入力」したから「出力」がこうなった』と整理することができれば、また同じように「入力」をすることによって、期待している「出力」を求めることが可能になるからです。

サッカーの本質は、この「学習」や「向上」にこそありますが、サッカーの文脈でトレーニングを語るとき、この「入力」と「出力」の関係性は、より複雑になります。



コーチの立場からすると、選手の「入力」を最大限(最小限)コントロールし、それによってピッチ上で表われる「出力」を調整することが多くある仕事のうちの一つとなります。

「どんなトレーニングをすれば(入力)、求められるパフォーマンス(出力)を発揮できるか」

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