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チャンピオンズリーグ決勝を戦った男の講義を受けて——。


先日、アルゼンチン人で元トッテナム監督ポチェッティーノの講義を受け、感じたことを記録しておかなければいけない気がしているので、忘れないうちに書いておこうと思います。


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ポチェッティーノといえば、僕が「個人的に好きな監督は誰ですか」と聞かれたときに必ずいれる監督のうちのひとりです。そんな彼から直接話を聞ける日が来るなんて思ってもいなかったので、本当に幸せな体験でした。講義はオンラインで行われ、出席者は500人弱。アルゼンチン在住の指導者やサッカー関係者がオンライン上に集まりました。

この日は彼の*Cuerpo Técnicoから4人も出席してくれました。

*Cuerpo Técnico(クエルポ・テクニコ)とは、監督をトップにアシスタントコーチやアナリスト、フィジカルコーチなどで形成される、コーチングスタッフチームのことを言います。スペイン語で「クエルポ」とは「身体」のことをさします。欧州や南米では、監督=コーチングチームなので、例えば監督が移籍をすると、そのコーチングスタッフチームごと移籍をします。なので、監督とはチームを統率し、またコーチングスタッフチームを統率する存在です。日本サッカーでは、この方法は一般的ではないはずです。監督は、監督だけで移籍をする。僕はもちろん、欧州や南米のような方法を取らなければ、監督が結果を出すことは難しいと思っています。

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