舞台に立つ人と舞台を観る人 『脳と肉体の分離』
著 稲本正の『脳と森から学ぶ日本の未来』は、学ぶところが多い。ジャンルをまたぐ著書というものは、何らかの軸によって構成されているからこそ、あらゆる脱線に整合性が確保される。広域的に学ぶことができるからこそ、視野を広げるきっかけを得ることができる。本書はその典型例だと思う。
「書評」をすることはできないから、一つの章にライトを当てて、サッカーをする者として感じたことを記述しておきたい。
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脳と肉体の分離 ——近代化が招いた、いくつかの事——
第4章の中では、スポーツや芸術の話題が出てくるが、何らかの専門家やその領域以外の従事者が、彼彼女らの視点で「スポーツ」や「芸術」について語る場合、私のように「スポーツ」に従事するものにとっては非常に勉強になることがほとんどだ。
以下、少々長いが引用する。
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