見出し画像

2つのハードルを超える——。 井筒陸也と生配信をして

生まれて初めて生配信をして、その相手が愛しのリクくんで、彼から学ぶことも多くあり、僕自身すごく有意義な時間に感じたので、終わって日本の皆様が寝静まっている今、この記憶がなくならないうちに考えたことを書き残しておこうと思う。

生配信なんてものは一生縁のないものだと思っていたけれど、コロナの影響もあり社会が変異したことで、新しいことにチャレンジをすることができた。なんでもやってみないとわからない、だ。

参加してくださった150人以上の皆様、貴重なお時間を使っていただき誠にありがとうございました。


・・・


自分がこれまで意識をして行ってきた一つ一つの行動が、やはり少なからず意味のあるものだったのだ、ということを初めてちゃんと振り返ることができたような気がしている。意味のある、というのは自分にとってもそうであるし、あのように自分の発言を気にかけてくれている人がいるということを肌感で知ることができると、やっぱり、何か特別な感情を覚える。僕が表出させる何かを受け取った方々が、何かを考えるきっかけをもち、それを感想として頂けるのは、本当に有意義なことである。大きな意味だろうが、小さな意味だろうが。それが5人でも、10人でも、1000人でも、一切関係ない。

正直これまでは、相互コミュニケーションのような形でSNSを利用するということは、一切頭になかった。ただいざこうして「同じ時間を共にする」ということをすると、明らかに素敵な作業であることがわかる。それはもしかしたら、人一倍「時間」というものに重きを置く自分の性格もあるのかもしれない。

やはり「時間」とか「お金」とか、そういったハードルを1つ挟むことは、勇気にも似たものが必要になるのではないか。

生配信には「時間」というハードルがある。基本的には「その人のまさにその時間」を使ってしか見ることができないもので、タイムラインに流れている記事を読むのとは、訳が違う。

そういう意味でも、この『蹴球症候群』という月額300円で運営しているマガジンにも「お金」という制約がある。0円なのか100円なのかだけでも、一気にハードルが変わるということは、発信をする側としては意識してきた。これを始める前から、自分の書くことは「300円」というハードルを設けた時にどれくらい価値を保てるのか?ということを知りたかったし、その検証はいまも、そしてこれからも続けていく事になる。価値の変化も、楽しんでいきたい。

こういった、ひとつひとつの「実験」を繰り返し、成功体験を得て、自分の考えをまとめ、整理し、そして表出させてきたのが、『サッカーを書く』というテーマに繋がっていったのだろうと、そう思う。


・・・


然して僕は、まだ大きなことを成し遂げた人間ではないし、今回の「書く」というテーマに関してもプロフェッショナルではないのだけれど、河内一馬という人間がこの世に1人しかいないこともまた間違いがなく、その点で価値のあるものだというを、今回改めて責任感とともに受け取ることが出来た。

未来に向けて、と書くと大袈裟なのかもしれないけれど、自分が監督として上を目指していく中で、もちろん人の期待を大きく上回る結果を出し続けたいと思っている。その時が来た時、自分という人間を表現するひとつのツールとして、「書く」という作業はこれからもやめることはないと思う。

もしも僕と同じように、社会に対して何か訴えたいことがある人や、自分が猛烈に表現したいことがある人は、今のうちから「書く」ということを習慣にしてほしい。それはきっと、あなたを知らない場所に連れていってくれる。

失敗するなら、早いほうがいい。だから実験は、早いほうがいい。人様の反応をデータとして確保できる実験の方法が、今世の中には溢れかえっている。

やるなら多分、今なんだと思う。



・・・



いま僕は、自分の時間を売り、その売り上げを全額コロナ関連の支援団体に寄付するという活動をしています。興味があれば、ぜひお話をしましょう。

河内一馬
1992年生まれ(27歳)東京都出身。サッカー監督。アルゼンチン在住。サッカーを"非"科学的視点から思考する『芸術としてのサッカー論』筆者。監督養成学校在籍中(南米サッカー協会 Aライセンス保持)。NPO法人 love.fútbol Japan 理事。2021年より鎌倉インターナショナルFCの監督 兼 CBO(Chief Branding Officer)に就任予定。

ここから先は

0字
サッカー、またはサッカー以外の分野から日々何を学んでいて、何に気付いて、何に疑問をもち、どんな風に思考を巡らせているのか、そのプロセスにおいてどのような知識や仕組みが必要だったのか…などが書いているマガジンです。記事数は150以上。

蹴球症候群

¥300 / 月

他分野を通してサッカーを解明し、サッカーを通して他分野を解明する

いただいたサポートは、本を買ったり、サッカーを学ぶための費用として大切に使わせて頂きます。応援よろしくお願いします。