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蹴球症候群

他分野を通してサッカーを解明し、サッカーを通して他分野を解明する
サッカー、またはサッカー以外の分野から日々何を学んでいて、何に気付いて、何に疑問をもち、どんな風に…
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#アルゼンチン

アルゼンチン人のコーチ仲間が僕に言った大切な言葉 『たったひとつのチームが』

最近になって、外であれば人が集まることが許可され始めたアルゼンチン。先日200日以上ぶりに、こっちの指導者仲間で、一番の友達と会って話をしました。その時に彼が僕に言ってくれた言葉が忘れられないので、ここに書いておこうと思います。 以前、下に貼ったアルゼンチンサッカーの育成について書いたnoteでも少し彼のことを書いた記憶がありますが、彼は僕よりも若い24歳のサッカー指導者で、同じ学校に通い、僕と同じように今年で南米サッカー連盟のプロライセンスを取得します。 アルゼンチン人

チャンピオンズリーグ決勝を戦った男の講義を受けて——。

先日、アルゼンチン人で元トッテナム監督ポチェッティーノの講義を受け、感じたことを記録しておかなければいけない気がしているので、忘れないうちに書いておこうと思います。 ・・・ ポチェッティーノといえば、僕が「個人的に好きな監督は誰ですか」と聞かれたときに必ずいれる監督のうちのひとりです。そんな彼から直接話を聞ける日が来るなんて思ってもいなかったので、本当に幸せな体験でした。講義はオンラインで行われ、出席者は500人弱。アルゼンチン在住の指導者やサッカー関係者がオンライン上に

監督「エルナン・クレスポ」は“3時間”休むことなく話し続けた

アルゼンチンのストライカーと言えば、で僕の頭に思い浮かぶのがマラドーナやバティストゥータ、ディエゴ・ミリートなんですが、そのうちの1人が「クレスポ」でした。子供の頃、よく画面を通して彼の姿を見ていたのを思い出します。現在45歳、いつの間にか監督になった彼は、イタリアで監督のキャリアをスタートさせ、今は母国アルゼンチンで監督を務めています。そんな彼の講義を、オンラインではありますが同じ言葉を使って理解する日が来ようなんて、想像すらしていなかったことですが、約3時間にわたって参加

アルゼンチンの監督養成学校で学んだ1番大切なこと

※写真はガブリエル・ミリートが講義に来た時のもの。一人だけ死ぬ気でメモを取っているのが僕です(文化の違い?) アルゼンチンで監督養成学校に通い始めてから3年目を迎え、最後の年となりました。現在僕は「CONMEBOL(南米サッカー連盟) A」というライセンスを所持していて、今年修了すると「CONMEBOL PRO」と呼ばれる最高位を取得することになります。 アルゼンチン国内は現在でもロックダウンが続いており、まだしばらく解除になる雰囲気はありませんので、全ての学校は閉鎖され

アルゼンチンの街クラブの雰囲気と、あるコーチがした「伝え方」の工夫

アルゼンチンの街クラブの土曜日の雰囲気を写真とともに、日本サッカーの育成環境や指導者の役割・状況との違いなどについて。あるコーチがした、子供がわかりやすいように工夫した伝え方が、僕的にはおもしろかったので、そこからちょっと色々考えてみます。