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蹴球症候群

他分野を通してサッカーを解明し、サッカーを通して他分野を解明する
サッカー、またはサッカー以外の分野から日々何を学んでいて、何に気付いて、何に疑問をもち、どんな風に…
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2021年7月の記事一覧

サッカーにおける『技術』と『アフォーダンスの知覚』の関係性

作品の制作を、単に「頭の中」だけのこととしてではなく、実際に体を動かし事物を扱う行為まで含めて捉えようとする時、技術という問題が浮上する。周知のように、今日芸術を指すartやkunstという語は、もともと技術を意味する。 技術は素材あっての技術であり、特定の素材に対してそれにふさわしいあり方(必ずしも一つではなく複数の)として、成立している。フォションは素材の「技術についての運命」という言い方もする。素材の「技術についての運命」は、素材の「形にまつわる運命、使命」に呼応する

【記録.4】アンラーニングの繰り返し

前回から3ヶ月が経ちました。気が付いたら7月も半ばを過ぎ、2021年の折り返し地点はとうに過ぎていました。信じられないほどのスピードですが、僕のこれからの人生は、しばらく、こういった信じられないスピードで過ぎ去っていくのだと思います。また同時に、ということは、自分の年齢も気づかないうちに上がっていくわけですから、ぼーっとしているとあっという間におっさんになってしまうなと、危機感も覚えます。この感覚は、これまではあんまりなかったように思います。 アンラーニングの繰り返し

中動態という概念 〜意思と言語とフットボール〜

先日の井筒先生との会話の中で『責任の生成』という本を紹介してもらい早速読んだところ、その本の中で「中動態」という概念を知り、これはどうやらだいぶ興味深いぞということで、中動態に関する著書を片っぱしから読み漁っているところです。 なぜ自分がこの「中動態」という概念に非常に興味を持ったのかといえば、御多分に洩れずサッカーが関連しているわけですが、この中動態を巡った様々な哲学的考察を読み漁っていると、これまで自分がなかなかしっくりきていなかった領域に進入できている気がして、あるい

「完璧なトレーニング」と「本」

飯と睡眠を忘れる時がある。

『国会議事堂の中にいる人たちを信じないのと同じくらいに』