【予算5万円未満】自作Linuxマシンの紹介 -2023年7月版-
Linux学習とサーバー構築を目的としてPCを自作してLinuxをインストールしました。自作PCの仕様とパーツを紹介します。
背景
業務でDockerをはじめとするコンテナ環境に触れることが増えてきたことからLinux学習環境が必要だと感じており、またPCの自作も一度やってみたかったので自作PCにLinuxを搭載して激安コスパ最強PCを作成したいと思ったのがきっかけです。後は単純にOSSであるLinuxがどこまで出来るか興味がありました。
PCの目的
今回自作したPCは、以下の用途での使用を想定しています。
個人開発&学習
自宅サーバー(低負荷)
PC作成方針
目的に合わせてPCの作成方針を決定します。今回自作するPCについては負荷の高いゲーミング作業および、動画編集等の処理能力が求められるクリエイティブ作業を行いません。
また、将来的にはサーバーとしての運用も視野に入っているため、低価格最低スペック構成ではなく、そこそこの処理には困らないようなスペックを目指します。
学習も開発もサーバー構築も途中で頓挫する可能性を考え、なるべく予算をかけない方法で満足するようなパーツ選定をします。
仕様
CPU:AMD Ryzen 5 5600G ¥17,758
GPU:CPU内蔵型Radeon Graphics ¥0
マザーボード:ASRock Micro ATX マザーボード B550M-HDV ¥11,090
ストレージ:Crucial SSD 500GB MX500 内蔵2.5インチ ¥5,000
メモリ:Team DDR4 3200Mhz PC4-25600 8GBx2枚 ¥4,980
CPUクーラー:CPU付属品 ¥0
電源:玄人志向 STANDARDシリーズ 80 PLUS 500W ATX電源 ¥5,100
ケース:Thermaltake アルミニウム ブラック Versa H17 ¥4,218
OS:AlmaLinux 9.2 ¥0
その他:CPUグリス ¥880
合計:¥49,026
※既に使用しているマウス、キーボード、HDMIケーブル等の周辺機器は含めていません。
構成の特徴
CPU / GPU / CPUクーラー
グラボがマイニングおよび機械学習のための需要が高く価格が高止まりしているため、CPUとグラボを用意することを止め、GPU統合型のCPU(APU)でコストを削減します。
最終的にミドル帯で処理コスパ高い&CPUクーラーも付属するRyzen5600Gを採用しました。
マザーボード
当初はWi-fiカードをPCIeスロットに挿入する予定であり、また拡張性を考え少しグレードを上げて下記にしました。
結局Wi-fiはUSBに差すアダプターで導入したのと、用途に対してオーバースペック気味に感じるため下位のA520チップセットでも問題なかったかなと感じています。
ストレージ
価格面から500GBのSATAを採用しました。Crusial等の有名メーカーであれば値段で決めてしまって問題ありません。少ない気もしますが自作PCは拡張可能ですし、1TBを選択しても約¥7,000ですのでそちらでも財布へのダメージは低いです。
ちなみにスタンダードとエントリーが選べますが、スタンダードの方がもちろん高性能です。値段は¥1,000ほど変わりますがそこは性能を取った方がよいと思います。
Linuxインストール後に様々なパッケージをインストールしましたが、使用率は10%程度です。
メモリ
2枚合わせて最低16GBは欲しいですが、32GBは過剰に感じたため8GB×2枚の16GBの下記を採用しました。モニタリング上も体感も特に不自由は感じません。
電源
グラボがない場合は400kwでも耐えられますが導入する可能性を考慮し、また金額面で¥1,000程度の差だったので500wを採用しました。有名メーカーであればどこでも良いと思いますが、電力計算を行った上でどのワット数を購入するか判断しましょう。
ケース
特にこだわりがなかったため価格面で判断し以下を採用しました。
しっかり動いてくれていますが少し予算を付ければもっと格好良くメンテナンス性の高いケースも手に入るため、少し後悔しています。
グリス
特にこだわりがなかったため定番の下記グリスを採用しました。
最後に
元も子もないですが、最近見つけてしまった似たような構成のミニPCがこちらです。
価格もCPU性能も同レベルでWindowsがインストールされており何より省スペースです。
※自作PCは小さいパーツが割高になる傾向があります。
性能拡張が難しいという注意点がありますが、PCを使う機会は実際のところ減っている事が多いため検討してみてもいいと感じました。