高校見学に行くたった1つの理由
現在中学1、2年生の子は志望校が決まっていないという方がほとんどではないでしょうか?
親さんとしても子供の志望校をどこにすれば良いのか悩んでいらっしゃる方も少なくないと思います。
そんな中、志望校を決めるための1つの材料として夏に行われる高校見学があります。
自分の気になる高校に説明を聞きにいくというものです。
毎年この時期になると、親さんから
「高校見学はどこに行けば良いですかね~?」
「4、5個ほど気になる高校があるのですが、、、」
というように聞かれます。
今回も結論から言います。
高校見学は2%くらいしかためにはなりません。
行かなくても良いものです。
今回はその内容について解説していきます!
高校見学で陥る落とし穴~運命の出会い現象~
高校見学に行くことはメリットしかないように思えますが、
毎年中3の進路指導をしている私から見ると、デメリットもあります。
私が勝手に名付けているだけですが、高校見学に行くと運命の出会い現象が起きます。
簡単に言うと、「私にはココしかないわ!」と思い込んでしまうことです。
各高校には高校説明会でプレゼンをする担当の先生がいます。
その力量によって、各高校の伝わり方が大きく左右されます。
スティーブジョブズ並みの素晴らしいプレゼンを聞いた子供たちは、感動しその高校に行くしかないと思い込んでしまいます。
中でも、県〇商の高校見学会を聞いた生徒たちは、そのプレゼンに魅了され、それまでは何も言っていなかったのに、急にその高校に行きたいと言い出す子が毎年何人もいます。
何がデメリットかと言うと、子供たちは高校についてわかっていないということです。
感動したのはプレゼンであり、高校そのものではありません。
本来であれば、高校卒業後の進路を第一に考え、自分に合った高校を選ぶべきですが、中学3年生の子供にそんな判別はつきません。
判別がつくのは、すごいかすごくないかです。
最悪の場合、最後まで頑固にその高校を志望し続け、親や先生のアドバイスも全く聞かなくなってしまいます。
高校見学に行くときには、「高校見学だけで志望校は決めない」ということをあらかじめ子供に言っておくことをおすすめします。
高校見学に行く理由は〇〇だけ
「じゃあ、高校見学に行く意味はないの?」
と思うかもしれませんが、唯一1つだけ意味はあります。
それは、距離です。
高校が自分の家からどのくらいの距離にあるのかはとても重要なポイントになります。
それは親にとっても、子にとってもです。
例えば、自転車で通学するのであれば、自転車でどのくらいの時間がかかるのかを把握しておかなければ、通い始めてから大変な思いをします。
「通学に1時間もかかるから、朝は7:00には出発しないとだめ」
となれば、毎日通い続けられるかも怪しくなってきます。
また、通学を考えると必ず雨の日はどうするの問題が発生します。
たいていの場合、バスか親に送ってもらうかの2択になります。
親が送っていかなければならないとなれば、親も大変です。
以上から、高校選びは距離が大切なのです。
そういった意味で、高校見学は距離を知ることができるチャンスです。
特に子供は高校がどこにあるのかもわからず、志望校を決めがちです。
高校見学は子供に自転車で行かせることをおすすめします。
高校見学はいくつ行けば良い?
高校見学は1つで十分だと思います。
何個も行くよりも、その分の時間を受験勉強にあてた方がよっぽどマシです。
夏という大事な時期に勉強時間を確保することは高校見学に行くことよりも重要なことだと思います。
高校見学は距離を知れるチャンスだと言いましたが、高校見学でなくても高校までの距離は知ることはできます。
また、志望校は早く決めれば良いというものではありません。
高校受験前になれば、自分の偏差値がある程度わかってきますので、その偏差値に合わせて選べる高校も限られてきます。
であれば、まずは偏差値を上げるための夏にすることの方が優先です。
行くのであれば1つ。
これで十分だと思います。
高校見学1つとっても丁寧な指導が必要です。
中学生の子供をお持ちの親さんはぜひ参考にしてみてくださいね!
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