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【BUMP OF CHICKEN】10年救われ続けてきた私が、初めて聴く方に向けて選ぶ5曲


この記事を書いている人:
BUMPファン歴10年の24歳。

私のLIVE参加歴:
・2016.8.7 ROCK IN JAPAN FESTIVAL
・2019.9.12 aurora ark @京セラドーム大阪
・2019.9.22 aurora ark @名古屋ドーム
・2019.10.1 aurora ark @Zepp Osaka Bayside
・2022.7.2 Silver Jubilee @幕張メッセ
・2022.12.13 Silver Jubilee @Zepp Haneda(TOKYO)
・2023.2.12 be there @有明アリーナ
・2023.5.28 be there @さいたまスーパーアリーナ
・2024.3.7 ホームシック衛星 @大阪城ホール


BUMP初めましての方は、
「100曲以上あるから、何から聴いたらいいか分からない...!」
という方がいらっしゃると思います。
そんなあなたに向けてベスト5曲を選んできました。

また、すでにBUMPファンの方は
「うんうん、そうだよね〜!!」
「なるほど、新しい視点…!」
という感じで楽しんで読んでいただければと思います。

では、いきなり第一位から見ていきましょう!!


第1位 ギルド

人間という仕事を 与えられてどれくらいだ
相応しいだけの給料 もらった気は 少しもしない

「ギルド」BUMP OF CHICKEN

という歌詞から始まるこの曲は、“昨日と今日を入れ替えてもわからないような日常”に生きる我々についての物語だ。あくせく働いて寝て終了。起きて飯食って寝て終了。子供の頃の私は、今の私の姿を見てどう思うのだろう。

でもね、毎日大変なんだよ。だから夢なんて叶える暇はないよ。しかもさ、それを本当に叶えても金になんてならないしさ...。

美しくなんかなくて 優しくもできなくて
それでも呼吸が続くことは許されるだろうか

「ギルド」BUMP OF CHICKEN

今にも崩れてしまいそうな心の光を、BUMPは見逃さない。逃げ込んだ檻の隙間から手を伸ばし引き摺り出す

汚れちゃったのはどっちだ 世界か自分の方か
いずれにせよ その瞳は開けるべきなんだよ
それが全て 気が狂う程 まともな日常

「ギルド」BUMP OF CHICKEN

君がどれほど頑張っているかは分かっている。それが報われていないのではないかと疑いたいのも分かる。君だから分かる。でも周りの人が気づかないのなんて当たり前じゃないか。

その場しのぎで笑って 鏡の前で泣いて
当たり前だろう隠してるから 気づかれないんだよ

「ギルド」BUMP OF CHICKEN

みんなの前では弱音を吐かずに振る舞っていること。帰ってから一人で泣いていること。誰かに構ってほしいのに、動かないで心の中で思っている君のこと。

汚れちゃった私はどんなふうに生きればいいのだろう?体だけぶら下げて...。

構わないから その姿で 生きるべきなんだよ

「ギルド」BUMP OF CHICKEN

第2位 Happy

いつの間にか大人という殻を身につけた私。それでも心には少年少女のままの私が存在している。

心は強くならないまま 耐えきれない夜が多くなった

闘う相手さえ分からない だけど確かに痛みは増えていく

「HAPPY」BUMP OF CHICKEN

そうして終わらせようとする君を、僕はどのようにして救うことができるだろう。


☆☆☆
私は"終わらせよう"としたことはない。また大切な人が“終わらせよう”とした状況にいたこともない。だからこの曲を解説することにもどかしさを感じてしまう。ただ、必ず私を(そして君を)助けてくれる曲であることを知っているから、伝えない訳にはいられない。
☆☆☆


優しい言葉の雨で 涙も混ぜて流せたらな
でも優しい雨に濡れて 傷は洗ったって傷のまま
君の心のずっと深くに刻まれた痛みは、僕の優しい言葉なんか到底消えることはない。このままの僕では、君をそこから救い出すことはできない...。

君の傷は一生癒えることがないのかもしれない。でも 「消えない悲しみがあるなら 生き続ける意味だってあるだろう」。

だから、僕がそばにいるよ。

どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう

「HAPPY」BUMP OF CHICKEN

これはBUMPの覚悟だ。
音楽に責任を持ち、歌詞に真摯に向き合うBUMPが、ならば僕と一緒にいよう。僕と一緒に歌おうと言ったのだ。


第3位 Small world

上手に生きられないな、と思うことがある。中学のときに同じ部活の友達に言ってはいけないことを言った。やりたかったことにいつまでたっても手をつけない。継続できない。こんな癖、その態度。

相手の傷をつける方法はいくつも知っていて、そのくせ傷つけられることには怯えている。

変われないのに変わりたいままだから苦しくて

「Small world」BUMP OF CHICKEN

そんな自分にため息をつく。そんな一人の夜に、何度も聴いていたはずのフレーズが頭に浮かぶ。

色々と下手くそな僕は この道しか歩いてこられなかった
出来るだけ転ばないように そして君に出会えた

「Small world」BUMP OF CHICKEN

思わず口角が上がる。本当にその通りだと思う。不完全な私は、それでもその不完全さと付き合ってきたからこそ今の目の前の人に出会えている
「じゃあこんな私も悪くないのかな」と自分のことを肯定できる。

私が懸命に思考したことは、決して誰かに見られるものではない。それでもどうしてだろう、BUMPだけは全てを知っている。

瞼閉じてから寝るまでの 分けられない一人だけの世界で 必ず向き合う寂しさ」のことを知っているし、「すぐに言葉間違えそうで 傷つけたり怒らせたりしそうで 気をつけるようにしていたら ただ喋れなくなっていた」ことだって知っている。

どうして分かるんだろう。勝手に先回りしてさ、ずるいよ。いや、嬉しいけどさ。苦しみは個人的なものなのに、それをBUMPだけはいつも分かってくれている。

でもさ、どうして分かるんだろう。

そんな疑問を持つことも、BUMPは全て知っている。

どうして分かるの 同じだったから

「Small world」BUMP OF CHICKEN

第4位 beautiful glider

先輩にきいた。副社長に聞いた。社長に聞いた。

「どうして仕事をしているんですか?」

申し訳ないけれど、私が期待していた答えを聞くことはできなかった。私だって働く環境があることがどれだけありがたいかは理解しているつもりだ。

それでも、こう、なんというか…。
私がいること・することの"意味"が欲しい。

家にいることに耐えられなくなって、夜中の赤坂迎賓館の周りを歩いていた。そんな時、この歌詞が私の体に溶け込んだ。

もう答え出ているんでしょう どんな異論もあなたには届かない
もう誰のいうことも予想つくくらい 長い間悩んだんだもんね

「beautiful glider」BUMP OF CHICKEN

うん、そうだよ。すでに私の中で答えは出ていて、だから耳障りの良いアドバイスを求めて背中を押してもらいたかっただけだった。でも続く歌詞の言うとおり、「怖くても誰も背中押さないよ 押す方も怖いから」...。

いつだってそうやって頑張って考えて 探してきたじゃないか

ぶつかってぐらついてパラシュート引っ張って絡まっていたりしないか

「beautiful glider」BUMP OF CHICKEN

もうだめだ。私の体がドロドロに溶けてしまいそうだ。

これまで何十回も聴いていたはずの曲が、まるで幼馴染がカッコよくなって目の前に現れたかのように別の顔を魅せる。最高かよ...!愛してるよ...!

曲は終盤に差し掛かる。もう一度リピートして聴こうかななどと考えていたその時、最後の歌詞に添えられた5つの音。

夜明け前

「beautiful glider」BUMP OF CHICKEN

将来が不安で真っ暗闇な時でも、必ず日は昇るのだ。どこまで私を掴んで離さないんだBUMPよ。


第5位 宇宙飛行士への手紙

あなたはもし愛する人がどんな過去を背負ってたとしても、変わらずその人を愛せるだろうか。もし他人があなたに興味を抱いてきたとき、あなたは素直に「ありがとう」と言えるだろうか。

私はその自信はない。その人の過去を知らないのに、勝手に目の前のいいところだけをみて安心することが出来ない。私は本当に人を愛せるのだろうか。

どうやったって無理なんだ 知らない記憶を知る事は
言葉で伝えても 伝わったのは言葉だけ

「宇宙飛行士への手紙」BUMP OF CHICKEN

だよね。BUMPがそう言っているんだ。間違いないよ。「できるだけ離れないでいたいと思うのは 出会う前の君に絶対出会えないから

うん、出会う前の君には出会えない。

ひっくり返した砂時計 同じ砂が刻む違う二分

「宇宙飛行士への手紙」BUMP OF CHICKEN

という歌詞と共に、ここで時間がひっくり返る。

絶対に出会えない過去と出会いたい?愛するのにそんなことをする必要はない。ーだって今、出会えているじゃないかー。

死ぬまでなんて嘘みたいな事を 本気で思うのは
生きている君に 僕はこうして出会えたんだから

「宇宙飛行士への手紙」BUMP OF CHICKEN

「TOUR 2023 be there」の最終日、16曲とアンコールの3曲を歌い終えた。本当に最高だった。そこにいるのにもう既に「また会いたい」と思う。藤くんがマイクを持つ。

「もう一曲、何にしようかな?」
「キャー!」「メーデー!」「DANNY!」

そんな中始まったのがこの曲である。なぜ...?と思った。...いやそうか、これはBUMPから我々に送るラブソングだ。私も、死ぬまでBUMPと一緒にいるなんて嘘みたいな事を本気で思っている。


まとめ

最後まで読んでくださりありがとうございました。

2024年は「ホームシック衛星」というツアーが始まりますね。
一緒に楽しみましょう〜!!

今回のグッズ、いつもにまして可愛すぎません…!?

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