Be a Cheerleader

熱量。これが冷めると物事の実行速度は低下する。場合によってはその案件は後回しになり、気付くと自然消滅なんて事も珍しくない。

しかし、これでは何も生まない。

「提案者の熱量が高いうちに実行する」・・・そのためにチームは何をすれば良いのだろう?

1、提案を褒めろ
2、より良くするための意見を出せ
3、リスクばかりに目を向けるな
4、指摘するべきリスクとは
5、おわりに


1、提案を褒めろ

まず、殆ど全ての提案は消費者やチームにとって良い影響が出るであろうという予測のもとになされる。であれば、「良いアイディアだね!」や「提案ありがとう!」と内容は置いておき、提案自体を良い事であると伝える事が大切だ。

提案者は少なからず、そのために時間的コストや精神的コストを使っている。まずはそこを認めてあげる事で、労をねぎらってあげよう。

2、より良くするための意見を出せ

熱量ある提案に対して大切な事は、「より良くするための意見」を出す事だ。提案者の意思を汲み取り、「ここをこうすればさらにイケてるんじゃない?」を伝えるのである。

つまり、アイディアの質を上げるための応援をし、提案者の熱量を大きくするのである。

応援してくれる人がいると、人は不思議と頑張るもので、スピード感もあがる。

3、リスクばかりに目を向けるな

提案を受けた側から良く出る意見が、「こうだったらどうするのですか?」「こういうリスクヘッジは取れているのですか?」といった類の"危険因子にフォーカスした意見"だ。

こうした意見は、「提案者に個人的な恨みでもあるのかな?」と思うほど良く出る。リスクの潜む場所を探して指摘するのが好きなのか、人の功績となりそうなものを謎のプライドで潰したいのか良くわからないが、多くの場合これらがプラスに作用する事はない

大して大事でもないリスクばかり投げかけると、提案者の中に「うわ、大変だな」という意識が肥大化し、ひいては、やっぱやーめたとなるのである。(※その程度でやめるなら大した意思があってやりたい訳じゃない、というのも分からなくはないが、チームのメンバーの熱量を保ち実行させる事に焦点を当てている今回の話とはずれる。)

実行前の段階で完璧は生まれないし、実行後でも完璧は殆ど達成されない。であれば、リスクばかりに目を向けず、物事をスピーディに実行させるための視点が大切である。(完璧はない

4、指摘するべきリスクとは

第3章でリスクばかりに目を向けない大切さを書いてきたが、ケアしておくべきリスクもある。それは、失敗した場合に大損害が予測されるものや、チームの方針を揺らがす可能性のあるものである。

大損害の基準は会社(チーム)の規模感にもよるので、予めチームメンバーときちんと共有しておく事が大切だ。これがなされていれば、「どれくらいの規模(特に金銭的)の案件であれば許容されているか」が把握できるので、その組織における立案の目安ができ、物事をスムーズに進められる

5、おわりに

提案者の熱量を下げずに応援する」「提案の質を上げるアシストをする」。これらは物事をスムーズに実現する為に極めて重要だ。

足を引っ張るのではなく、応援し、社会に価値を提供していく。

そんな組織がカッコいい。

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