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覚えないしつけと直った吠えグセ:ハナちゃんとの思い出③【保護犬日記・船橋】

保護犬団体から譲り受けた老犬・ハナちゃんは、最後までしつけを覚えない子でした。

「お手」「おすわり」「待て」を覚えない

ワンちゃんがいる家庭ならどこでもするように、ハナちゃんにもしつけをしていました。おやつやご飯をあげるとき「おすわり」「お手」「待て」をして、覚えてもらおうとしていました。

ですが、ハナちゃんはあまり覚えてくれなかったです。

「おすわり」で座りはしますが、声ではなくこちらの動作を見て座っている様子。「おすわり!」だけ言っても座らず、ハナちゃんを見下ろすように立っておやつを見せると座ってくれました。

「待て」も「おすわり」と似たようなもの。言うだけでは待たず、手のひらで「ストップ!」のジェスチャーをすると待ってくれる感じ。でも目の前におやつが見えると関係なく飛びついてくるので、覚えた感じはなかったですね。

「お手」については壊滅的。言ってもまったく反応しません。そもそも足に触れられるのが嫌だったようで、さわろうとすると「イヤ!」って振り払います。

おそらくハナちゃんは、これまでしつけを教えられてこなかったのでしょう。晩年になってから教えても、覚えられないんだろうなと思います。


吠えグセはなくなった

譲り受けた初期の頃は、吠えグセがありました。うちのアパートは壁が薄く、近所迷惑になるので困ってました。

ただ、吠えグセの方は解決しました。

ハナちゃんの吠えグセは2種類あり、1つはさびしくて鳴くパターン、もう1つはおねだりパターンがありました。


さびしくて鳴くパターン

ハナちゃんだけ隣の部屋に閉じ込めていると、さびしく鳴くクセがありました。その声はホント悲しそうで、「開けて〜、開けて〜」と言わんばかりにクウンクウン鳴くんです。

妻が言うには、鳴いてるときに開けてはダメとのこと。「鳴いたら開けてもらえる」と覚えてしまって、クセが直らないんだそう。なので鳴いてても開けず、鳴き止んだタイミングで開けるようにしていました。

すると、そのうちハナちゃんは鳴かなくなりました。「鳴いても扉は開かない」と、ちゃんと覚えたのでしょう。


おねだりパターン

ハナちゃんのご飯を準備してたり、料理で肉を使っていると、ハナちゃんは吠えるクセがありました。その吠え方はかなり強く「くれ!くれ!」という感じです。

最初は吠えてるハナちゃんに対して「ダメ!ダメ!」と言い返していました。ですが、いっこうに鳴き止むことはありません。

ここでも妻の意見。無視するのがいいらしい。ハナちゃんが吠えてもこちらが反応しなければ、「吠えてもムダ」と覚えておとなしくなるとのこと。

やってみると、数日のうちに吠えなくなりました。無視って効果的ですね。


さびしくて鳴くパターンも、おねだりパターンも、どちらも無視が決め手。言ってわからない子には態度で示すのが効果的なんだと学びました。

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