とっとこ走るよハナ太郎:ハナちゃんとの思い出④【保護犬日記・船橋】
うちにきた保護犬(推定12歳)は、散歩が大好きな子でした。
めちゃくちゃ引っぱる子
ハナちゃんは散歩中、ぐいぐい引っぱる子でした。しかも、突然走り出す。「えっ、本当に老犬だよね?」って思うくらいに元気に歩き(走り)ます。
ハナちゃんは中型犬なので、わりと力が強いんです。リードを持ってる手が痛くなって、鬱血してる時も多々ありました。
引き取った保護犬団体からは、散歩の時はおとなしいと聞いていました。リードが弛むほど、ゆっくり歩くんだそう。
「えぇ……。話ちがうじゃん……」
もしかしたら人を見て、走ってもいいか判断してたのかもしれません。
お散歩トレーニング
ハナちゃんがこのままぐいぐい引っぱっていると、私たち夫婦の手がもたない!
それに散歩中いうことを聞かないのは、車や自転車に轢かれる危険性がある。
最初はハナちゃんのペースにあわせて散歩してたのですが、さすがに対策をとることにしました。
妻がYouTubeやネット記事を探してくれて、とった対策が『犬が走り出すときに、飼い主が逆の行動をとる』というもの。
ハナちゃんが走り出そうとしたときに、我々は止まったり、逆の方向へ歩き出します。「散歩のペースを握ってるのはこっちよ!」と教える感じです。
対策に効果があったかは、よくわかりません。ハナちゃんは最後まで走り出そうとしてましたので。でも走り出す頻度や引っぱる様子は減ったので、多少は効果があったのかもしれません。
基本は好きなようにしてほしい
散歩トレーニングは車の危険性があるからやっていたものの、そうでなければ基本はハナちゃんの好きにさせていました。
たとえばハナちゃんは、よく道端の草や他のワンちゃんのおしっこ跡をクンクン嗅いでいました。
このクセも、直すことができるようです。道端のものでなく飼い主に注目させるようトレーニングできるんだとか。
でも私たちは、ハナちゃんに好きにクンクンさせていました。
ハナちゃんはもう老犬です。私たちがガッツリ強制を加えるよりも、短い余生を楽しんで生きてほしい。だから危険がない限りは無理にしつけせず、のびのび散歩してもらってました。
保護犬だったハナちゃんには、これまでたくさんツラいことがあったと思います。最後くらい好きなように生きてほしいなと、そう思ってお世話していました。
歩かなくなった晩年
あんなに散歩が大好きだったハナちゃん。今年に入ってからは、あまり歩かなくなってました。
去年は30分程度、近場をぐるっと回って帰ってきてました。今年に入ってからは、家の近くを10分歩くくらい。むしろ引っ張ってあげないと遠くまで行けないほど、歩かなくなってました。
今思うと、その頃から悪い兆しがあったのでしょう。そのうち後ろ足の力が弱くなって、最後の2日間は寝たきりになってました。
「去年みたいに、いっぱいお散歩したいなぁ」と思ってましたが、叶わなかったのが残念です。
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