見出し画像

メンズ化粧品に含まれるアルコールが嫌われる理由

メンズ化粧品に多く含まれている「エタノール」

ネットでも印象があまり良くない内容が書かれているのを見かけませんか?

肌に良いとは推奨できない成分の一つですし、敏感肌や肌荒れ等お肌にお悩みのある方は避けた方が良い成分です。

男性だと、髭剃った後に化粧水をつけて、

「ヒリヒリする」

といった経験はありませんか?

これは、化粧水に含まれるアルコールによるものが多いです。

これがアルコールが嫌われている原因の一つでもあります。

今回は、アルコール入りの化粧水が避けられている理由について解説します。

アルコール入りの化粧水が避けられているのはなぜか?

消毒液や除菌スプレーなどに使われているアルコールの一種であるエタノール。

また、シャンプーやリンス、洗顔料などにも使用されており、

私たちの日常生活にはアルコール(エタノール)が多く使われています。

その中でも、毎日無垢なお肌に直接つける化粧水。


私たちの肌は、毎日エタノールに曝されていることになります。

とはいえ、誤解を生まないように最初に申しますが、すべてのエタノールが悪いわけではありませんし、私はエタノール使用に対して中立的な立場です。

しかしながら、『化粧品に含まれるエタノールには皮膚刺激がある』というのは研究結果より報告されてますし、お肌に合わない方がいらっしゃるのも事実です。

結局は、肌に合う・合わないは『人それぞれ』です。

ですから、私は化粧品においてエタノールは極力避けた方が無難、という考えを持っております。

この成分は肌に悪いからこれを使ってください!といった宣伝文句ではありません。

事実お肌に合わない方や、どうしても『安心・安全』という言葉が信用できない、という方々が「心から気持ちよく使用できる化粧品を作る」というのが私の信念です。

化学薬品が気になる、肌に合わないという方のためにこの記事がお役に立てれば幸いです。

アルコールが化粧品に含まれている理由とは?

エタノールは皮膚刺激があり、実際に注射の前に腕に塗るとスースーした経験のある方や、人によっては塗った個所がかぶれるた方がいるのではないでしょうか。

それなのになぜ、多くの化粧水にエタノールが使われているのでしょうか。

10年以上化学薬品を扱ってきて分かることは、化粧品の主成分である水やその他成分を腐らせないようにしたいからです。

化粧水に含まれている『水』は精製水であり、不純物のない純粋できれいなのですが、殺菌作用がされていないため腐りやすい性質があります。

精製水が腐敗して他の美容成分も同じく腐敗しないように、エタノールの殺菌作用により防腐の役割をしています。

防腐の役割以外にも、

✔肌を引き締める収れん作用

✔古い皮脂を取り除く清浄作用

✔香料や着色料を溶かすための溶解作用

など、使用感や、製品作りとして欠かせない役割も行っています。

化粧品つくりにおいて、アルコールはこれらの作用をするためにどうしても必要な原料なのです。

ちなみに、化粧水に水が大量に使われているのは、グリセリンやBGなどの保湿剤と結びつき水溶性として保湿効果を持たせたり、純度が95%程度のエタノールを肌への刺激が少ない濃度へ調整するためにも使われています。

アルコールはニキビ予防の化粧水に配合されている

ニキビができてお悩みの方、『ニキビ予防』や『アクネケア』と表記された化粧水をお使いではないでしょうか。

パッケージの裏面に「エタノール」という表記があった場合、使用に注意してください。

というのも、エタノールにはニキビの原因であるアクネ菌や雑菌を殺菌する効果がありますが、元気で良質な細菌まで破壊してしまうため、ちょっとした乾燥や摩擦などで肌トラブルが起きやすくなります。

また、お肌が乾燥して皮脂の過剰分泌によりニキビが発生した場合、エタノールをつけることで肌内部の水分が蒸発しますから、お肌が乾燥してニキビが再発する可能性があります。

エタノールは安価なので比較的安い化粧品に使用されることが多いです。

エタノール同様の作用でアクネ菌を殺菌し、かつ刺激の少ない成分もありますが、高価で貴重なためどうしても商品自体が高くなってしまうんです。

特にニキビで悩まれている方は、乾燥やテカリなどのお肌に悩まれている方が多いので、心のケアのためにもアルコールフリーの化粧水をお使いいただく方が無難といえます。

アルコールフリー化粧品の注意点

これまで、アルコールフリーが無難であるとお伝えしてきました。

しかしながら、アルコールフリーの化粧品を使う際に注意点があります。

それは、製品が「劣化しやすい」ということです。

劣化したものを使用し続けると、肌荒れや、シミ、くすみなどの肌トラブルの原因になる場合がありますので、少しでもお肌に異常を感じた場合は使用を中止するか、かかりつけの皮膚科で診てもらいましょう。

製品が劣化しないように、アルコールの代わりにパラベンやフェノキシエタノールといった防腐効果のある成分が多めに配合されていることがよくあります。

パラベンやフェノキシエタノールの防腐剤は少量だと問題ありませんが、多めに配合されていると、お肌に合わない場合がありますので注意が必要です。

まとめ

今回は、【メンズ】アルコール入りの化粧水が避けられている理由とは?について解説しました。

この記事をまとめると、

✔アルコールは、敏感肌やお肌にお悩みの方にとってはマイナスイメージ

✔なぜアルコールを入れるかというと、製品の劣化を防ぐため

✔ニキビ予防にはアルコールフリーの製品が無難

✔無添加製品は劣化が早いので使用・保管に注意が必要

となります。

2021年3月に向けて、アルコールフリーの化粧水を開発中です。アルコールフリーで損なわれる製品品質は防腐剤で防いでおり、比較的安全性の高い防腐剤を採用しております。

また、肌に優しい天然由来成分で作られており、髭剃り後にヒリヒリして余計肌荒れを防ぐために、抗炎症作用成分も配合しております。

アルコールで苦い経験をした方にとって、少しでも心から安心してお使いいただけるものを提供します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?