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表の数字は等幅フォントになっているか - データ可視化ミニ講座(6)

データを表形式で表すときは、数字のフォントがモノスペース(等幅)になっているか確認するとよいでしょう。

モノスペースとは、数字や英字の幅が文字によらず一定である種類のフォントを指します。たとえば細長い「1」でも比較的幅の広い「8」でも同じ字幅となるのがモノスペースフォントです。表の数字をモノスペースで表すことによって、上下の行と桁数を比較するときに「桁数」と「見た目の幅」が視覚的に一致します。

逆に、文字によって幅が異なるフォントをプロポーショナルフォントといいます。可変幅フォントとも呼ばれます。「i」や「l」など細長い文字は細く、「G」「M」のように太い文字は太く表示されます。文字の幅はそれぞれなので、文章などを表示する際にはプロポーショナルフォントを使うのが読みやすいですが、上下の行と比較されることがある数字をプロポーショナルフォントで表示すると、実際の桁数と見た目の幅が一致しません。

上の表はモノスペース(左側)とプロポーショナル(右側)でそれぞれ同じ数字を表したものです。それぞれHelvetica Neue、Arialというよく使われる英数字フォントを使っています。2行目の「111,111,111」がプロポーショナルフォントだと縮まったように見えるため、1桁少なく見えます。

たとえばSpotifyも再生回数の表示にプロポーショナルフォントを使っています。下の画像だと、4つの曲の再生回数はすべて同じ桁数なのですが、上から3番目と5番目の曲が一見すると1桁少なく見えます。

特にランキングで数字を表記している場合など、上下の行と数字を見比べる可能性がある表では、数字はモノスペースを使って比較しやすくするとよいでしょう。

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