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デザインとは何か

以前書いた記事が広告寄りだったのと、「デザイナー」と肩書きのつく人たちが増えてきたこと、他社の評価制度の比較から、デザインについて考え直すきっかけが生まれたので、改めて勉強し自分なりにいたった答えを備忘録としてまとめます。

デザインは問題を解決する行為

デザインは問題への解決策であり、アートは問題への問いかけである。
ジョン・マエダ

この言葉はデザインを語る上でよく引用されます。
デザインとは何かを理解する上で、問題と解決策の具体的な意味に焦点を当てることが必要です。

問題とは

とてもわかりやすい例えがあったので引用します。

「問題と課題の違い」について、改めて説明することではないかもしれませんが、あるべき姿と現状のギャップが「問題」です。その問題を解決していくために具体的に取り組むべきことが「課題」です。

ありたい姿:昔着ていたお気に入りの洋服(Mサイズ)をもう一度着こなしさっそうと仕事をしたい
問題:BMI値が標準値よりも高い/甘いものがやめられない/運動をしていない など
課題:消費カロリーを増やす/摂取カロリーを減らす
施策:ジョギング:5キロ/週3回、筋トレ:1時間/週2回、夕飯時の炭水化物抜き:週5回

https://www.necmp.co.jp/pj_column/column_0013.html

この記事によると、問題とは解決に対して十分な具体性を持っていないと言えます。

解決策とは

引用した例えの中で、人が解決できたと感じる瞬間は、ありたい姿に達した時ではないでしょうか。
そうなると完全に個人の主観であり本人次第ではありますが、第三者であるデザイナーがビジネスとして関与するには、問題を深く理解する必要があります。
そのためにはヒヤリングやリサーチをし分析をする必要があり、結果として出てくる価値あるアウトプットが解決策と言えるのではないでしょうか。

まとめ

ざっくりまとめると以下の図のようになります。

デザインとは、具体性がない問題を理解し価値あるアウトプットを提供する行為と言えるでしょう。
アウトプット自体に目が行きがちですが、過程をおろそかにしてしまうと本当の意味での価値あるアウトプットに辿り着くことができません。
そう言った意味でデザイナーにとって最も重要なのは、過程と価値あるアウトプットを生み出す能力です。
具体性のないものをいかに具体化できるかこそデザイナーの力量が現れると言えます。

余談

ここまでの内容を踏まえて考えると、リクルートの評価基準は理にかなっているなと感じました。

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