【酒話】十四代を選ばない人たち
先日、イベント「『おりがらみ』飲み比べ」を開催した。
「おりがらみ」と一括りにしても、おりの量も違えば、粒の大きさも違う、もちろん味も違う。
比べる要素がたくさんあるので、飲み比べ甲斐のある企画だ。
ラインナップはこちら。
左から、
■五橋FIVE(グリーン) 純米 おりがらみ 生原酒
■菱湖 純米大吟醸 おりがらみ 生酒
■十四代 純米吟醸 荒走り おりからみ 生酒
■翠玉 特別純米 滓がらみ 生酒
■翠玉 純米吟醸 滓がらみ 生酒
■美寿々 純米吟醸 おりがらみ 生酒
語弊を恐れずに言うと、ラインナップは、「おりがらみ」のカテゴリー内であれば、なんでもよかった。
銘柄ではなく、「おりがらみ」の魅力を感じてもらいたかったからだ。
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イベントが終わり、参加者からは「どれもおいしかったです!」や「『おりがらみ』っておいしいですね!」との声を多数いただいた。
好みは人それぞれだけど、ちなみにこの中で、どのお酒が1番好きだったか、お聞きした。
参加者全15名は、素直な気持ちで各々好きな銘柄を答えてくださった。
結論から言うと、「『十四代』が1番おいしかった」と言う人は1人もいなかった。
言わずと知れた「十四代」が選ばれなかった。
おそらく1番有名で、価格も1番高い。
このラインナップでは、「『十四代』しか知らない」という人もいた中で、この結果だ。
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ここまで読むと、まるで「十四代」がダメなように思われるかもしれないので、この先も是非読み進めてもらいたいのだが、
僕は「十四代」をおいしいと思う。
この「おりからみ〜」も、めちゃくちゃおいしかった!
これは僕の感想でもあるし、参加者の感想でもある。
たまたま他のお酒のほうが、たまたま好きだっただけ。
そう。間違ってはいけないのは、今回のイベントに関して、1つずつ得点を付けたわけではないし、そもそも品評会でもない。
気軽に飲み比べて、「『おりがらみ』っておいしいね」で終わる話だ。
嬉しかったのは、「十四代」だからと、無条件に1番おいしいと言う人がおらず、自身の感性で好きを選べる人たちが集まったこと。
もちろん、「『十四代』が1番おいしかった」という人がいてもいい。
それが、本当においしいと思ったのなら。
有名だから、高級だから、貴重だから。
そんなことはどうでもいい。
おいしく、楽しく、日本酒を飲めることって、ほんとに幸せだし、それを強く感じたイベントだった。
そして最後に、誤解されたくないし、絶対に伝えたいことなので、もう一度言うけれど、
僕は、「十四代」をおいしいと思う。
日本酒をここまで好きになったキッカケの1つでもある。
とにかく「十四代」が、大好きだ!
追記:
燗につけたところ、個人的にはダントツで1番好みでした!
今年飲んだ燗で1位かもしれません。
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