【酒話】それでもお店を開ける理由
東京や大阪を含め各地で「緊急事態宣言」が出されました。
奈良県には出ていませんが、当店がある橿原市では、営業を休止する、またはテイクアウトのみの営業となった飲食店(居酒屋)がほとんどです。
それでも、僕は、お店を開けています。
いま、お客さまは、めちゃくちゃ少ないです。
じゃあ閉めたらええやん!むしろ閉めろよ!
と言われるかもしれませんが、僕はそう思いません。
コロナを甘く見ているわけではありません。
営業休止する決断も、テイクアウト営業にする決断も素晴らしいです。
相当悩まれて、泣く泣くそう決断されたのだと思います。
どのお店さんも、それぞれが、それぞれのできること、役割を必死に考えられています。
それでは、当店には、なにができるのか?
まだ悩み続けていますが、
当店で、いま考えられる最善の方法は、営業を休止することでも、テイクアウト営業することでもないと結論しました。
(細々とテイクアウトしてるときもありますが)
ここでは、なにが「売り(強み)」のお店か?を考えることが重要だと思います。
お店にはそれぞれ、「売り」があります。
その「売り」が、たとえば唐揚げだとしたら、唐揚げのテイクアウトをするだろうし、お客さまもそれを望んでいるでしょう。
じゃあ、当店ではどうでしょう?
日本酒バーだから、日本酒?
確かにそうなんですが、日本酒「だけ」をご提供したことはありません。
日本酒「だけ」をご提供するなら、完全セルフ形式(自販機みたい)にして、その時間で他のことをします。
ずっとご提供しているのは、日本酒をおいしく飲んでいただける「空間」なんですね。
普段から、そこに全力を尽くしているし、そこに価値があると思っています。
現在、それぞれの自宅でできるオンライン飲み会が流行っています。
それ自体は素敵なことですし、楽しいし、全く否定しませんが、
当店の「売り」をお伝えするには、やはり実店舗にご来店いただくのがオススメです。
(そんなこと言いながらも、インスタライブでプチオンライン飲み会しています)
空間づくりとは?
日本酒をおいしく飲んでいただける空間とはつまり、
落ち着いて、でも堅苦しくなくて、日本酒を楽しく味わえる空間を徹底することです。
なんと言っても、ワクワクする空間ですね!
(あと、日本酒を愛してない人に対しては接客しないなども……ブラック和ちゃん)
これはコロナ対策にも繋がります。
スタッフのマスク着用、換気、手洗いうがい、手指の消毒、お客さま間の距離の確保など、できる対策は全部しています。
これら、普段から徹底している「空間づくり」の延長なんですね。
それ以外にも、飲食物持ち込み自由の貸切個室を利用する、なんて方法もオススメですよ!
(詳しくはまたどこかで)
とは言っても
そうは言っても、是非ご来店ください!とはなかなか言えません。
リスクを背負ってご来店いただくなんて、本末転倒ですから。
だから、当店のために、わざわざご来店しないでください。
もし、お近くでお買い物やテイクアウトをされるのであれば、その帰り道にお顔だけ見せてください。
もし、お仕事の帰り道であれば、気分転換になると評判の店主の笑顔をお見せします。マスクしてますが。顔デカいですが。
家からは一歩も外に出ない。家から離れている。
だけど、応援したい!という人は、オンラインショップを覗いてみてください。
「(応援付き)前売り券」を販売しています。
すべてが落ち着いたら、ご来店ください。
不要不急の外出は絶対にいけませんが、大切なお客さまにとって、本当に必要なのであれば、僕はお店を開け続けてお待ちしているので、いつでも、力になりますよ。
そして、僕の、お店の、力にもなってください。
これが、僕がお店を開け続ける、ただ1つの理由です。
みんなでがんばりましょうね!
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