見出し画像

【組織】私が組織コンサルするならまずはここから。

私が組織コンサルをするなら、
と題してまとめていきます。

いきなり採用強化しない
いきなり評価制度いじらない
いきなり労務制度改定しない
いきなりMVVいじらない

かかる工数、コストの割に業績の成果が出るのに時間がかかるからです。

私がまずやることは既存のリソースとリソース配分の確認。

次に無駄もしくは、生産性の低い業務のカット。

そして生産性への高い業務への振り替え。

生産性の高い業務の工数を確保し、
売上、利益の底上げを目指します。

これにはいくつかメリットがあります。

□マインドセット
上手くいってない組織は社長から厳しく評価されていることがあり、
そのため自信を失っていることが多いです。
目標を達成し続けられない、
場合によっては社内での地位が明らかに低かったりします。
業務の組み換えは今以上の稼働時間を求めるものではなく、
より成果の出やすい業務の時間配分を増やすだけです。
負荷がそれほど上がらない一方で、
成果が出やすくなるため、
自信を取り戻しやすくなります。

□組織開発を信じられる
成果がなかなかでないまま、一年、一年半、二年とたってくると、
仮に正しいことであっても継続するべきか迷いが生じます。
多くの場合、外部から組織コンサルを入れて数十万のランニングコストを増やして組織開発を進めます。
一年で数百万から1,000万、
二年で多いと2,000万とかかかるなかで、
成果が見えないと継続することが難しく、
途中でやめてしまいます。
コストをあまりかけず短期間で一定の成果を上げられると、
組織開発の意味を肌感で実感し、
信じて続けることができます。
別の回でも述べましたが組織開発は継続が最低条件です。
続けられるように小さな成果を先に出してしまいましょう。

□財務的にも投資実行しやすい
成果が出ずらいと組織コンサルの分のコスト分、資金繰りを圧迫します。
採用したらり評価制度を動かしたりすると、
より多くの負担がかかります。
評価制度を変えた後、評価される側、評価する側の両方が疲れ切っている風景見たことありますよね。
とりあえずの小さな成果がでていて、
それによって少なくとも組織コンサルの方の報酬分以上に利益が増えているなら、
続ける意思決定もしやすいです。
1つ偉そうに一部の組織コンサルの方にアドバイスさせていただくとしたら、
取り掛かる施策を考える前にその会社の資金繰りを確認してほしいです。
採用して、評価制度変えてみんなの給与水準を上げてしまって、
業績上の成果はまだ出ません、
なんて財務側からするとマジふざけんな案件です。

上記3点がパッと思いつくメリットです。

少し面倒もあります。
社長は採用を強化してほしい、とか、
評価制度を変更して社員がいきいきと働く会社にしたいとか、
個人の人生と会社の方向性をマッチさせるようにしたい、とか、

どこかで生半可に聞きかじった情報で依頼してくるので、

本質的に今何が重要か、
今の状況からして優先順位は何か、

は大体判断できてません。

なので社長のオーダーをうっすら聞きつつ、
今の財務の状況、スタッフのモチベーションなどを加味すると、
組織開発の大技をいきなり決めにかかるのではなく、
小技を駆使して少しだけサクッと改善しましょう、
という提案をして、
納得させなければいけない点がデメリットかもしれないです。

このようにまとめると、
いきなり来た組織コンサルの方が会社の状況や社長の資質からして、
いきなり上記提案をするのは難易度高いかもしれないので、

その会社に入っている財務顧問や税理士の先生などを巻き込んで、
状況把握と提案にご助力いただくのがいいのかなとか思いました。

財務の人間はもっと組織を知るべきですし、
組織の人間は財務をもっと知るべきだな、
そうなるともっとよい運営になるな、

と常々考えております。

私は基本財務顧問の立ち位置で活動していますが、
年に数社組織開発のご相談をいただくことがあります。
上記の方法は今のところ失敗していません。
是非ご活用ください。

本日は以上です。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?