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平凡な日 [缶詰43日目]

 昨日、この一ヶ月の間、頭を悩ませていたプレゼンが終わった。今日は授業もなく、ゼミもない。毎朝、研究室Slackにしている「今日やることリスト」の報告はサボった。

 5月の間見て見ぬふりをしていた部屋の片づけに取り掛かる。もとより掃除は好きなので、いたるところに散らかった本、資料、小物などなどを一旦部屋の中央に集めることから全てが始まる。最終的に終わったのが午後の2時。それから3時に閉まる郵便局へ駆け足で向かった。

 なんてない日だ。頭の中からすべてのタスクが消え、やりたいことが何でもできる。天気も、晴れてるのか雨なのかあいまいな日。天気もどっちもやりたい日があるらしい。近くのドラッグストアで口内炎用のビタミン剤を購入する。

 こんな日ばかりが続けばいいのに。生きるのに最適だけど、非日常だからこそ味わい深い日なのか。これから社会に出て、お金を稼ぐマシーンになる様子が一向に目の前に現れない。ネット、テレビの中の人間は「自分のやりたいことでお金を稼げ」という。しかし、自分が好きなのはこんな平凡な日常を作り出す環境だ。それからお金を生み出すことができるのか。

 歌、音楽、楽器、アート、動画、デザイン、小説、漫画。自分のオリジナリティーをは真し続けられる人がうらやましい。自分は何ができるのか。そればかり考えて、時間が過ぎる。俺は何がしたいんだ。

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