女性慣れしていない童貞男子の初めてのデート

自分にとって初めてのデートはいつなのか思い返してみると、
大学4年生の頃だった気がする。
中高大と共学に通っていて、思春期だったので恋愛に興味はあったものの、奥手な性格のため、一歩踏み出すことができなかった。(ちなみに顔は普通で、体型は太め)

そんなとき、大学の新入生で学科が一緒の子が同じ部に入ってきた。共通点も多くて話しやすく、見た目もタイプだったので一瞬で惹かれたことを数年経った今でもよく覚えている。

そこから、会うたびに色々話して、

もっとゆっくり色々話したい

という、今となっては『もうちょっと何かあったやろ』という誘い文句でカフェに誘った。
誘いはokされたが、今思うと自分が先輩だったので断りにくかったのだろう。

初デートの日、ちゃんと約束はしていたけど、「こんな自分とのために本当に来てくれるのかな」などと色々不安だらけだった。
そんな不安もあってなのか、約束の時間にその子が来てくれた時に泣きそうになるくらい嬉しかったのは今でも強く覚えている。

デート中に話したのは、授業や部活についてだった気がする。正直あまり覚えていない。

1時間近く話して、話す内容が落ち着いたとき、
「そろそろ帰ろっか」って言えばいいのに、何も話さずぼーっと相手に見惚れてしまっていた。どれくらい沈黙していたかは忘れたが、相手の子に

何か話しませんか？

と言われて我に返った。

今振り返ってみると、相手側からしたら
「おしゃべりしに行ったのに何で黙ってこっち見てるん??」
って感じだったのでしょう。申し訳ない。

その後は、その失敗した感を引きづりつつまた何か話し始めて20分くらいで話すことなくなって帰ったような気がします。

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その子とは結局、それが最初で最後のデートになってしまいました。
黙って見惚れていた失敗のせいで気があることがバレて距離を置かれたとかではなく、その子に彼氏ができたからなのですが。

今回振り返ったデートは、出会って2ヶ月くらいしてからのことだったので、もうちょっと前から攻めていれば結果が変わったかもとか色々考えてしまいます(苦笑

とはいえ、初デートの思い出というのは特別で、(美化され続けている気もしますが)大事な思い出になっています。