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ここに提唱!“ドラフト土壌論”


早速ですがプロ野球は好きですか?
私は東北生まれ、東北で育ちなので幼い頃からずっと福岡ソフトバンクホークスの大ファンです!

ホークスが勝てば機嫌が良くなり、負け方が悪いと誰とも話したくなくなる。
家族が迷惑と感じるタイプのファンです。
(自覚あり。家族のみんないつもごめんなさい。)

プロ野球ファンが3大ワクワクする日といえば
① 2月1日(キャンプが始まる日)
② 3月最後の金曜日(プロ野球開幕戦)
③ ドラフト会議

ではないでしょうか。オールスターや日本シリーズもワクワクしますが、選ばれる選手の数や出場しているチームに差があるので、「プロ野球ファン」といえばこの3大だと私は思います。

その中で今回は2021年10月11日に開催を迫った「ドラフト会議」(以下ドラフト)について話していきたいと思います。
ドラフトを観るときに私が行っている考え方を紹介しますので、長くなりますが最後までご覧ください。

ドラフトには前提として「答え合わせができるのは約10年後」という考え方があります。
これはこれで正しいと思っています。
求められているのは「答え合わせ」なので。

しかし、私はドラフト直後から「答え」ではなく
「期待値」について話したいのです。
高校野球や大学野球も大好きですし、それも楽しみ方の1つだと思うから。

そこで私が行っている考え方というのが
「土壌論」というものです。名前も考え方も全て私のオリジナルです。
(全てを調べているわけではないので、同じようなことを言っている方がいたらすみません。)

そして、あくまで「期待値」なので全ての選手に完璧に当てはまるわけではなく、例外もあります。
(ちなみに裏切られるのが前向きなら私は嬉しいです。)

土壌論とは

チームの色(育成歴)+現在のチームの環境(チャンスや方針)+チームの意図


と考えています。

点数の決め方は50点を基準として、減点加点方式を取っています。

さらに、逆指名や高校生と大学生・社会人で指名を分けていた時とは時代が変わってきているので、主に2008年以降を参考にしています。(それ以前も傾向は一応抑えています)

土壌論の説明は以上なのですが、
これだけ聞いても分かりにくいと思いますので実際に2020年のドラフトで最高評価の95点を出した広島(以下カープ)を例に解説したいと思います。

1位 栗林良吏 投手  トヨタ自動車
2位 森浦大輔 投手  天理大
3位 大道温貴 投手  八戸学院大
4位 小林樹斗 投手  智弁和歌山高
5位 行木俊  投手  徳島インディゴソックス
6位 矢野雅也 内野手 亜細亜大

育1   二俣翔一 捕手  磐田東高

以上が2020年のカープのドラフトです。


選手ごとに解説する前に、カープの土壌の特徴を簡単にまとめておきます。

・高校生、大学生を積極的に指名。

・高卒野手と大卒投手は伸びやすい傾向あり。

・時間をかけて核となる選手を育成。

・一軍でもらえるチャンスが多いので、毎年新たな選手がスタメンを掴んでいる。

・近年は核となる選手がシーズンを跨いで継続的に活躍できていないことが課題。


では、選手ごとに見ていきましょう!


1位は東京五輪の守護神としても活躍した栗林良吏投手。2020年の社会人投手の中で最も高い評価の投手であったと思います。しかし、他球団は中継ぎ、抑えでの起用になる。社会人なので即戦力が求められるといった理由からカープが見事一本釣りすることができました。

〈私の解説〉
近年カープが社会人投手の指名&成功例が少ないのは正直気になりましたが、前年に抑え投手を固定できていなかったことを考えると最高の環境であると感じました。
怪我さえなければすぐにでも勝利の方程式に加わってくるな!と
(イメージはホークスの甲斐野投手)


2位 森浦大輔投手3位大道温貴投手
〈私の解説〉
共にカープの土壌に合った大学生投手ですね。
(例 大瀬良投手→九州共立大 森下投手→明治大
野村投手→明治大 九里投手→亜細亜大)

必ずしもすぐに一軍でというわけではないですが、将来的にタイトルホルダーになる選手が多いです。

成功例に右投手が多いので、森浦投手は少し不安を感じましたが、チーム状況として核となる選手の成績に安定感がない→固定ができないことに繋がるので
先発中継ぎ共にチャンスがあるなら伸びやすいと思いました。

ここまでは100点をつけていました!



4位 小林樹斗投手
〈私の解説〉
下位指名の高校生投手は過去にも実績がありますが、カープは時間がかかる印象です。
球速がある投手を指名することが多いので将来的には中継ぎ起用になるのではないかと考えていました。

即戦力が続いたので、将来性を意識した指名は◯


5位 行木俊投手
〈私の解説〉
この指名は正直意外でした。
独立リーグの指名は例が少ないですし、土壌論としてはあまり合っていないように見えます。
しかし、行木投手は高校から直接独立リーグに進んでいるので、大卒選手よりも若いです。

結果としてカープの育成方針からは全くぶれていない指名になっているのです。これは素晴らしい! 


6位  矢野雅也内野手 育成1位 二俣翔一捕手
〈私の解説〉
この2人の指名は「ないところを埋める」というチームの意図が伝わってきますね。

2019年は田中広輔選手が不振、小園選手はまだ2年目ということで、即戦力候補で二遊間が守れる選手が欲しかった。

さらに會澤捕手がFAを行使せず残留したことで、坂倉選手の打力を活かすためにコンバートする選択肢ができました。
したがって中村奨成選手や石原貴規選手、持丸選手と競わせながらポスト會澤を探したい。
意図がはっきり見えます!

〈総括〉
先発の頭数は揃ってきているので、1番の補強ポイントである守護神の最有力候補を一本釣り。育成の土壌がある即戦力大学生投手を2.3位で指名。下位の指名には「時間をかけて待つ」という特徴とチームの意図がしっかり見えたドラフトだったので95点をつけました。

この日の時点では2021年の小園選手と林選手のレギュラー定着が見えていなかったため、DeNA2位の牧秀悟選手、ヤクルト4位の元山選手が取れていたら100点をつけたという評価でした。



とても長くなりましたね。。
ここまで見てくださっている方には感謝しかありません😊
本当にありがとうございます!


「土壌論」という考え方を分かっていただけましたでしょうか?
少しでも楽しんでいただけたなら幸いです!


私は土壌論を軸に2021年のドラフト会議も楽しんでいきます!
当日までに各球団の獲得オススメ選手をまとめた
「ドラフト戦略会議」
(予想ではなく、あくまでオススメです。)

後は、私個人的に期待している選手などをnoteにまとめていきたいと思います。

みんなで運命の日を楽しみに待ちましょう!

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