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八角、三角

隠れ家的な居酒屋を発見した。一人で入りやすく、煩いわけでもなくどちらかというと寂。 明るすぎず暗すぎず、 厨房を囲むようにカウンターは2辺、 7席、小上がりに3卓、 清潔感のある白木のカウンター。 おかみさんとそのお手伝いの女性の二人。

淡い橙色の店に短髪の大将はいらない。

この店が気に入る理由はハッカクの刺身と不思議な「凛とした妖を感じるからだ。

この店は地方の大都市の駅からほど近い場所にある一等地。
この空気感の全ては店のレイアウトや造作、そして経営者などから発せられるものではない気がする。勿論、女将の人柄、店の手入れ、清潔感、センスも間違いなくある。しかしこのまま店ごと女将さんごと例えば新宿の歌舞伎町だったり西川口だったり新小岩などに移転したとする。現在の場所にあってのその空気感は絶対的に出ない、感じないと思う。

その土地から発せられる空気そのものがその店の何かと同調して凛と妖を醸し出しているように思う。それぞれの土地にはそれぞれの歴史がある。地理的条件、自然界がもたらした天変地異、人間の隆盛、差別無く降り注ぐ陽光。

悠久の時間、それらがその土地の空気間を生み出している。土地は僕らに歴史と時間の匂いを与える。それらがその空気感をこしらえている。間違いなく。
写真が好きだが特に昔からモノトーンの写真に魅力を感じる。ここnoteの僕の駄文のフォローをしてくれている写真家のモトキさんの素晴らしいモノクロ写真に魅せられている。
刻々と過ぎる時間の先端、僕らは今にも落ちてしまいそうな危うい時間の端っこにいる。

今夜また醤油を膝にこぼしている💦
醤油を肌にこぼすと痒くなる💦
減塩醤油に代えなければいけない。少し涼しい三角な夜。


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