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2023年 お世話になった総合ルール

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613.1 オブジェクトの特性の値は、そのオブジェクトそのものの値から始まって決定される。カードであればそのカードに記載されている特性の値、トークンや(呪文やカードの)コピーであればそれを生成した効果によって定められた特性の値を初期値とする。その後、以下の種類別の順番で適用できる継続的効果をすべて適用する。
613.1a 第1種: コピー可能な値を変更するルールや効果が適用される。
613.1b 第2種: コントロール変更効果が適用される。
613.1c 第3種: 文章変更効果が適用される。rule 612〔文章変更効果〕参照。
613.1d 第4種: タイプ変更効果が適用される。ここにはカード・タイプ、サブタイプ、特殊タイプ変更効果が含まれる。
613.1e 第5種: 色変更効果が適用される。
613.1f 第6種: 能力追加効果、キーワード・カウンター、能力除去効果、能力を持つことを禁止する効果が適用される。
613.1g 第7種: パワー・タフネス変更効果が適用される。

いわゆる種類別ルール。印刷して壁に貼って置いても良いくらい。
今年は《止められぬ巨大戦車、グラーツ》や《大天使エルズペス》、《ティシャーナの潮縛り》など、種類別ルールが関係するカードと質問が多く、非常にお世話になりました。

613.6 効果が複数の種類別に分類できる場合、そのそれぞれの部分がそれぞれの種類別として処理される。いずれかの種類別において効果が適用されはじめた場合、この効果を生み出している能力が途中で失われたとしても、その能力からの効果はそれぞれの種類別で適用される。

同じく種類別ルールより。「《止められぬ巨大戦車、グラーツ》が能力を失ったらどうなるのか」でお世話になりました。

613.7 各種類別、各種類細別の中では、効果の適用順は通常、タイムスタンプのルールを用いて決定される。より早いタイムスタンプを持つ効果が先に適用される。

種類別のタイムスタンプのルール。複数の継続的能力が影響する場合、ほとんどの場合はタイムスタンプが関係します。

117.5 いずれかのプレイヤーが優先権を得る場合、ゲームはまず該当する状況起因処理を単一のイベントとして行う(rule 704〔状況起因処理〕参照)。状況起因処理が1つも発生しなくなるまでチェックが繰り返される。その後、誘発型能力がスタックに積まれる(rule 603〔誘発型能力の扱い〕参照)。この手順は、それ以上の状況起因処理が発生せず、能力が誘発しない状態になるまで繰り返される。その後で、該当するプレイヤーが優先権を得る。

優先権を得るに際して行う、状況起因処理のチェックと誘発型能力をスタックに積むことについて。
状況起因処理を行うタイミングや、呪文や能力の解決中に誘発条件を満たした誘発型能力の扱いについて、少し複雑な状況でお世話になることが多いです。

205.1b オブジェクトのカード・タイプやサブタイプ、特殊タイプを変更する効果の中には、元のカード・タイプやサブタイプ、特殊タイプが残ると明記されているものがある。この場合、そのオブジェクトの、以前のカード・タイプやサブタイプ、特殊タイプは全て残る。このルールは、「タイプに加え/in addition to its types」や「[タイプ、サブタイプ、特殊タイプ]でもある/still a [type, subtype, or supertype]」という表記に適用される。また、「アーティファクト・クリーチャー/artifact creature」になる、と書かれた効果があるが、これも同様に以前のカード・タイプおよびサブタイプを全て残す効果である。オブジェクトが「[クリーチャー・タイプ]・アーティファクト・クリーチャー になる/becomes a [creature type or types] artifact creature」と書かれた効果があるが、これらも以前のカード・タイプおよびクリーチャー・タイプ以外のサブタイプを全て残す効果である。既存のクリーチャー・タイプは置き換えられる。

《止められぬ巨大戦車、グラーツ》や《大天使エルズペス》にて。タイプを上書きするものと上書きしないものの区別について。

205.3d オブジェクトは、その持つタイプに対応しないサブタイプを得ることはできない。

「一時的にクリーチャー化した土地を《大天使エルズペス》で天使にした場合、クリーチャーでなくなった場合にどうなるか」にて。

603.6a 戦場に出た時の能力は、パーマネントが戦場に出た時に誘発する。これらは、「[このオブジェクト]が戦場に出たとき、…/When [this object] enters the battlefield,」、あるいは「[タイプ]が戦場に出るたび、…/Whenever a [type] enters the battlefield,」と書かれている。1つ以上のパーマネントを戦場に出すイベントのたびに、戦場に出ているすべてのパーマネント(今出たものも含む)は、そのイベントにあった、戦場に出た時の誘発条件をチェックする。

《機械の母、エリシュ・ノーン》関係の質問で頻出。《機械の母、エリシュ・ノーン》が戦場にある状態で《激しい叱責》が戦場に出た時に《激しい叱責》の能力が誘発するかもこれで説明される。

305.7 何らかの効果により土地タイプがいずれかの基本土地タイプに定められた場合、その土地は以降古い土地タイプを持たない。ルール・テキスト、元の土地タイプ、その土地に影響しているコピー可能な効果によって得られていた能力を全て失い、その基本土地タイプが持つマナ能力を得ることになる。ただし、これは他の効果によりその土地が得た能力を取り除くわけではない。土地タイプの設定は、その土地が持つカード・タイプ(「クリーチャー」など)や特殊タイプ(「基本」や「伝説の」「氷雪」など)を変更しない。土地が現在の土地タイプに加えて新たな土地タイプを得た場合、それはこれまでの土地タイプとルール・テキストを持ち、それに加えて新しい土地タイプとマナ能力を得る。

《血染めの月》が話題になるたびに必ずと言って良いほど参照しています。

611.2b 起動型能力または誘発型能力によって発生する効果の中には、「~し続けているかぎり/for as long as」という表記で限定される持続時間を持つものがある。この「~し続けているかぎり」というフレーズで示される期間が、最初に適用されるより前に終了していた場合、その効果は何もしない。開始してすぐまた停止する、ということもないし、永続するということもない。

《ティシャーナの潮縛り》関連でよく参照するようになったルール。

701.28f パーマネントの、遅延誘発型能力でなく起動型や誘発型である能力がそのパーマネントを変身させようとしたなら、そのパーマネントは、その能力がスタックに置かれた以降に変身もトランスフォームもしていなかったときのみそうする。パーマネントの遅延誘発型能力がそのパーマネントを変身させようとしたなら、そのパーマネントは、その遅延誘発型能力が作られた以降に変身もトランスフォームもしていなかったときのみそうする。どちらの場合にも、そのパーマネントが既に変身またはトランスフォームしていた場合、その指示を無視する。

「《堕落した司教、ジェレン》の能力を《うろつく玉座》で増やすと表面に戻るのか?」という質問を受けて。

614.13c パーマネントが戦場に出る方法を変更する置換効果の処理中に、別の置換効果によってプレイヤーがカードを切削したりライブラリーの一番上にあるカードを追放したりすることがある。その場合、そのライブラリーから戦場に出るカードは、その効果が適用される時点でそれらのカードがライブラリーにあったとしても、その効果の影響は受けない。

「《忌まわしき干渉者、アショク》をコントロールしている状態でライブラリートップからショックランドをライフペイしてプレイする場合どうなるか?」で参照。真剣に、それまで見てこなかったと思う。

616.1 複数の置換・軽減効果がいずれかのオブジェクトやプレイヤーに影響を及ぼす単一のイベントを修整しようとした場合、影響を受けるオブジェクトをコントロールしているプレイヤー(コントローラーがいないならオーナー)、または影響を受けるプレイヤーがどれを適用するか、以下の手順で決める。複数のプレイヤーが同時に選択を行う場合、選択はAPNAP順(rule 101.4 参照)で行う。

置換効果の適用順を誰が選ぶのかについてのルール。置換効果関係の質問は多くの場合このルールを参照する。

712.9 変身する両面カードで表されるパーマネントや変身するトークンだけが変身またはトランスフォームできる(rule 701.28〔変身する〕、rule 701.50〔トランスフォーム〕参照)。呪文や能力がプレイヤーに変身する両面カードで表されているパーマネントでも変身するトークンでもないものを変身させようとしても、何も起こらない。

「変身する両面カードではないカードが変身する両面カードのコピーとなり、変身しようとする場合どうなるのか?」という質問も頻出。特にモードを持つ両面カードについての質問が多い。

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