「やる気を育てるために大事なこと」

ここでは私が講師生活13年間の中で皆様お伝えしたいことを一部ですが紹介していきますので、ぜひお付き合いをお願いいたします。

記念すべき第一回目は

「やる気を育てるために大事なこと」

についてです。

結論: 子どものやる気のスイッチを押せるのは『子ども自身』

親が無理矢理背中を押したり、脅かしたり、おだてたり、ご褒美をぶら下げて走らせたりすれば、一時的には効果があるかも知れません。しかし、長い目で見たときに子供の幸福には繋がらないのでは?と私は考えます。
「ない」と言いきっても良いくらいです。
「では、親は何もせず、放置すればいいのか」
「本人に任せておけばいいのか」
それも違います。

例えば、花壇や畑を思い浮かべてください。
よく肥えた土を用意し、毎日様子を見て水をやり、雑草を抜き、時には伝わらないとわかりながらも声をかけ、愛情を注いで育てる。そうすれば、花を咲かせたり、実をつけたりします。
子どもに対してもそういう作業が親には必要です。何もせず放置していれば、やがて枯れてしまいますし、早く咲かせたいからといって無理矢理こじ開けることもできません。
子どものやる気は、育てるものなのです。正しく環境を整えてあげれば自分で成長していきます。

それと、私が伝えたい大事なこと

「やる気のずれ」は親が歩み寄る

お子様自身が持つ「やる気」と、親が我が子に求める「やる気」がずれていることはよくあることです。
決して子どもはやる気がないわけではないのに、親の望みとずれている為、親は子供が「やる気がない」「全然やっていない」と感じてしまうことが多々あります。
その時に親がとる行動で多いのが次の3つです。
 1. 親の望む方向性や大きさを期待し続ける(押しつける)
 2. 子どもの自由にさせる
 3. 立ち止まり冷静になって修正する。
1の場合、親の気持ちを感じ取って自分なりに努力する子が最近は少なくありません。
簡単に表すと「手のかからないいい子」空気を読む子です。しかし心のエネルギーが足りないとどんなに頑張っても結果がついてこず苦しむことになってしまう可能性があります。実際に私の経験でカンニングしてでもよい点数をとろうとした女の子がいました。その子のお母さんは教育熱心で有名なPTAの役員でした。子どもが親の期待に押しつぶされた悲しい例です。

また、本人が望む方向ではないので大人になったときに後悔することが多いパターンでもあります。
子どもによっては親に反発することもあるかもしれません。親の望みを聞かず自分の道を進もうとする場合があります。ただし、この場合、目的がだんだんと「親の言うことにとにかく反発したい」に変わってしまい、あらぬ方向に無駄なエネルギーを使ってしまいずるずると時間を過ごし、思ってもみなかった悪い方向へ進んでしまうこともあります。

2の場合、探究心、好奇心、の豊かな子なら自主的に学習するかもしれません。親の目が行き届かないからこそ自分なりの目標や楽しさを見つける子もいるかもしれません。ただ、ほとんどの子どもが自由にさせていい結果は出ないと私は考えます。なぜなら、まだ心身ともに「子ども」だからです。「子ども」だからこそ何をしたらいいかわからない。
どうすればいいかわからないと、迷ってしまいます。

3の場合、これが一番望ましいと私は考えます。子どもが望まないことを押しつけていないか、子どもの能力以上のことを望んではいないか、親子のずれに気づいた時点で立ち止まり修正をかけていくことはとても大切です。子どもと話し合いお互いの望むことの折り合いをつけていくことでそのずれは最小限で済ませることができるのです。また、話しあったり親子のコミュケーションを増やすことによって、子どもは親の思いに気づき「思いに答えたい」と奮起する子もいます。私はそういったことのアドバイスなども含めて人生を変える学びのお手伝いができればと常々考えております。

だからこそ、子どもたちが親以外で本音を話せる存在にならなければいけないと考えています。それが塾の本来の役割の一部であると思います。義務教育の年齢の子どもたちは、親以外の働いている大人に接することはほぼありません。(学校の先生か友達の親くらいです)なかなか距離が近いところに大人がいません。だから先生や塾は道しるべにならないといけません。

私のたかが13年の講師生活ですら多くの事件や奇跡が起きました。よい結果もあれば悪い結果もありました。あくまでも私の経験から感じたことを紹介していますので「これが正解」だとは思っていません。が、せっかくの経験ですので定期的に皆様にお伝えしていければと思っております。

不定期ですが更新していきますので、フォローよろしくお願いいたします。


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