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介護現場の人材育成についての私論(人間性そのほかの雑感)その2(2024/06/30現在)

この投稿は、前回投稿の
↓この続きです

3:「ありがとう」をよく口にする

 こういう言い方、書き方をすると、介護職の皆さんや、利用者から若干クレーム的な反応をもらうかもしれませんが。
「助かる」とか「ありがとう」とか、まるで口癖のように実は聞いていませんか?
本当に「助かっているのか」とか「ほんとうにありがとう」なのか
そういう疑問を持たれたことがありませんか
 その一方で、あなた自身が、どんな些細な事でもいわゆるサービス業の方からサービスもっと平たく言えば、対応を受けたときに「ありがとう」「助かる」といっていますか?
 私たちの支援は、支援といえば何となく、助けてあげる、助けてもらう的な要素が透けて見えますが、介護保険であれ障害者支援であれ、「仕事」なのです。
 「ありがとう」や「助かる」といわれることに、慣れたり、言われないことにまずはイライラしないようにしましょう。
 そして、もし一人一人のモチベーションが続くならば「言われるまでレベルアップ」しましょう。育成の仕組みとしての「ありがとう」をどうするのかということは、すでにあちこちで取り組まれているようです

★業務評価としての仕組みもあります★

職場では、「やって当たり前のこと」に対して「ありがとうとか、助かる」とか、言われることは、まずないと考えておく必要があります
「やって当たり前のこと」=仕事⇒給与 だからです。
もちろん、介護の現場では、収入になる元が限られていますから、「やって当たり前のこと」がどんどんと増えていってしまうことも事実でしょう。

4:責任を持って行動する

責任とはなにか

・未経験もしくは経験の少ない職員
 まずは、指示されたことを確実に正確に行うことが、責任をもって行動することの基本となる行為だと思います。そのうえで、その結果を報告する、記録するということでしょうか。うまくいったことも、うまくいかなかったことも、しっかりと報告できることで、次につながる、指示、指導、育成を受けることができると思います。
・ある程度の経験者(資格の有無はともかく)の職員
 この立ち位置の職員さんは、日々の業務の中で、指示を受ける立場と指示をする立場の両立が重要な役割になります。
 会社という組織に所属していると、日々の業務は明確な指示というようなことはないかもしれませんが、その立ち位置にいる人自身が行わなければならないことと、その立ち位置にいる人が、同僚、部下などに指示して行わせること、はたまたその中には、指導や育成的な視点で行わなければならないことなどがあると思います。
 自身の経験の中では、学んだことや教わったことが、教えられることや、教えたことができるようになることで、再度自身の学んだことや教わったことのわかっていない点であったり、できなかったりしている点を見直すことができたことが沢山あります。その循環を作り出すことで、自身も成長、新人も育成できるというような仕組みができるようになるとよいと考えます
・すでにサービス提供責任者や管理者の職員
 それぞれの立場、立ち位置で取らなければならない責任はいろいろありますが、役職と責任が密接につながっているのが、このサービス提供責任者であったり、管理者であったりします。
 組織規模により、このサービス提供責任者や管理者が、そしきそのものである場合は、より明確ですが、大きな組織になると、会社としての、例えば課長、部長とか店長とか所長とかいう会社としての地位、責任が付いてくるものです。少し複雑な気がしますが、実は明確です。しかし、その区別ができていないベテラン職員さんもそれなりに・・

 論点がずれないように整理するならば
・制度運用上の責任関係はサービス提供責任者や管理者
・組織上の責任関係は、課長・部長、店長・・・
なのです。
ここでは、サービス提供責任者や管理者の責任関係の話をします。
ご自身が、すでにサービス提供責任者や管理者の場合、その能力をいくつかの条件で満たしていると判断されて任命されているわけですから、ご自身を含む
・すでにサービス提供責任者や管理者の職員
・未経験もしくは経験の少ない職員
・ある程度の経験者(資格の有無はともかく)の職員
チームとしての、監督、指導、育成といった責任をもつことになります。
ですので、そんな方はいらっしゃらないとは思いますが、「自分はできている・他の人はわからない」なんていう方はマユツバサービス提供責任者や管理者と周りから思われても仕方がないかもしれませんね

参考(サービス提供責任者)

参考(訪問介護管理者)


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