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介護現場の人材育成についての私論(人間性そのほかの雑感)その1 2024/06/30

人間性について

「人間性」とは、人間らしさ、人間が持つ本性のことをいいます。その人が生まれたときから持つ本質を指し、思いやりの心や愛情、気遣いの心など内面のことをいいます。体型や髪型など、外見的なことを述べるのに「人間性」という言葉を使うことはありません。

参考引用元を参照しながら、

介護現場で感じていることをまとめていきます。その中で、

「人間性」の高い人とは?
1:男女を問わず人気がある
2:感情をしっかりとコントロールできる
3:「ありがとう」をよく口にする
4:責任を持って行動する
5:聞き上手である
「人間性」に問題のある人とは?
1:ルールやマナーを無視する
2:ウソをつく
3:よくトラブルを起こす
4:自分の非を絶対に認めない
5:自分を大事にしない
では順番に自身の考えていることをまとめていきます

1:男女を問わず人気がある

職場では、「職場でも利用者にも良い評価がある」というところでしょうか。
・未経験もしくは経験少ない職員
まずは、悪い印象を持たれないように、誠実、正確に仕事ができることから始めるといいのではないでしょうか。ですが、介護職は、一部を除き、まったく社会経験のない人はまれということを踏まえると、何かできないとき、何か初心者ならではのミスが発生したときに、今までにこの方法で逃れられた成功体験を発動してしまう方がいらっしゃいます。そういう時は、まずは、誠実さを示すことが一歩となるでしょう。
また、先輩や利用者から学んだことを正確に行っていくことができるようになることにより、良い評価がある職員に成長してくことができると思います

・ある程度の経験者(資格の有無はともかく)の職員
この段階の職員さんは、新人時代に、特にミスがあった時にどう切り抜けてきたかや、先輩や利用者から学んだことを正確に行ってきたか、もう少し踏み込むならば、身に着けてきたかということで、すでに一定の評価をもらっている可能性があります。
残念な新人時代を過ごしてしまうと、なかなか修正がききませんし、介護は全方向で、人相手の仕事、ルールやモラル下での仕事ですので、自身の状態をまずは見極める。そして、その見極めを参考にしながら、中間的な指導者として、新人にかかわっていくことがよいと思います

・すでにサービス提供責任者や管理者の職員
この段階の職員さんは、社会人としても、その職場としてもかなりの経験値というか、積み重ねたものがある方が多いのが現実です。残念ながら、遺憾ながら、なんでこの人が、、、という職場もあるかもしれません。
しかし、その一方で、社会人としても、その職場としても、ある種の天才とでもいいますか、できる方ももしかすると少数かもしれませんがいらっしゃるかもしれません。この段階の職員さんは、職場の事のみならず、利用者からの様々な声を聴き、様々な段階の職員へ指導・育成に活かせる能力が求められます。

2:感情をしっかりとコントロールできる

・未経験もしくは経験少ない職員
指導するスタッフも、新人さんがどういうタイプかは、採用したばかりではわかりにくいと思います。そして、先にも書きましたが、介護現場の場合、まったくの社会経験未経験者は少ないのも現実です。なので、そのあたりを踏まえつつ、かかわっていく必要があると思います。
 新人さんは、介護現場で起こる様々なことについて、どう対応していいのかわからないことも沢山発生します。職場や利用者との関係において、中にはハラスメントといわれるようなことも発生するかもしれません。毅然とした態度、対応も必要な場面もあるかと思います。
「お客様は神様です」みたいなことも、言われたりしますが、そんなことはありません。時には神様かもしれませんが、時には悪魔のようになってしまうのも、リアルな現実です。そういうことを踏まえて、
ご自身の感情のパターン?特性について考えてみましょう
例えば、
 仕事だと思えば、なんでも我慢できる方から、仕事でもダメなものはダメという方
例えば
 感情の起伏が緩やかな方から、起伏の激しい方
というような、自身の感情の特性を理解することを経験が少ないうちに努力してみましょう。

・ある程度の経験者(資格の有無はともかく)の職員
職場では部下からも、上司やリーダー的な職員からも板挟みの立ち位置になる方とも言えます。そのためストレス的なものが常に溜まりやすいともいえるじょうたいになります。
=ご自身=
 感情は、とかくストレスに左右されやすいと考えています。ですので、まずは、うまくそのストレス的なものを発散できているかということを考えてみましょう
=新人などの部下に対して=
 ご自身の立ち振る舞いがどうなのかということを気にしながら、指導や育成にあたりましょう。指導中や育成中には、注意、叱責しなければならない場面もあるでしょう。その中で、感情だけに任せない注意や叱責ができるかということが、この立ち位置の方の能力的な面として必要になるでしょう
=上司的な立ち位置の職員に対して=
 ご自身の立場から見た上司が、必ずしも、素敵な感情コントロールができている上司ばかりではありません。またご自身に対する上司の指導、注意、叱責の中には、感情に任せたということもあるでしょう。
 「人の背中を見て育つ」とか「人のふりみて我がふり直せ」というようなことがありますが、心のどこかにこの言葉とその意味を、それも見える位置に貼り付けておきましょう
=利用者などにたいして=
 現場職としても、指導的な立場としても、利用者と向き合わなければなりませんが、現場職としての利用者との向き合いあ方が、指導的な立場に大きな影響を与えます。利用者に対しても職員に対しても素敵な向き合い方のできる職員さんになることが大切です。

★ある先輩婦長がいっていたこと★

 自身が医療現場で勤務していた時の事です。今では、ナースステーションがオープンカウンターで丸見え的なところも多いですが、ある程度、外と中というような区切られた空間のタイプでした。
 その外と中の区別をつけて、利用者や家族(その時は患者や家族)とのやり取りなどで悔しいとか、怒りがこみあげてくることがあっても、ぐっとこらえて、ここで発散させて、笑顔でまた利用者や家族と向き合いなさいと話されていたことを思い出します。
 今時の病棟や施設などのスタッフ詰め所ではなかなか難しいかもしれませんが、訪問介護事業所などは、利用者との距離感も保てますので、ぜひ、常勤さんに発散させてください。。。

・すでにサービス提供責任者や管理者の職員

介護の現場の難しさや職員が継続できるかどうかは、この立ち位置の人の感情を含み立ち振る舞いがきちんとコントロールできているかどうかにかかっています。いい上司、いい指導者と勘違いされていたら目も当てられませんが。
=ご自身について=
これは私が2番目の施設で、中間管理職的なたちいちに立った時に言われたことでもありますが他に記載している内容とは少し違うかもしれませんが、かみ砕くとこんな感じということで
1)自身を見る目を自身の中に持つこと
2)他人からどう見えているかがみえているか
3)他人をどうみているかをしっかりわかること
が、この立ち位置の人には必要だと思います。そのなかで、チョットと思うことは、やはり気を付けたり、直したりすることが必要かと思いますし、自信過剰などになってしまっていないかということも重要な要素だと思います

=部下的立ち位置の人に対して=
うまくいっているときは、あまり感情の問題は発生しないと思いますが、注意や叱責しなければならないときほど、あなたの感情的な力量が出てしまいます。特に注意や叱責しなければならない場面では、残念な感情が渦巻くからでもありますが。
ですので、どう注意するのか、どう叱責するのかというようなことを考えながら行動することが重要な要素だと思います
「ある程度の経験者(資格の有無はともかく)の職員」の中の
=上司的な立ち位置の職員に対して=
 ご自身の立場から見た上司が、必ずしも、素敵な感情コントロールができている上司ばかりではありません。またご自身に対する上司の指導、注意、叱責の中には、感情に任せたということもあるでしょう。と書きましたが、こういう風になっていないか、注意叱責中も気にできるぐらいの上司に慣れるといいのかもしれません
続きは改めて


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