年収が段違いになる書籍 その6
書籍:「メモの魔力」
前提:なぜ書籍の紹介をするのか?
お世辞にも賢いとは言えない私。数多くの失敗を繰り返し、成功の秘訣を求めてビジネス書を年間200冊以上の書籍を読み、実践しては挫折するそんなことを繰り返していました。
それでも数々の失敗の果てに二十代で年収は2000万円を超えていた。そんな私が「もっと早くこの本を読んで実践していたら、あんなに苦労しなかったのに!!!」っと感じた書籍を紹介していきます。
しかし一つだけ約束して欲しいことがあります。
本を紹介されて実際に読む人は、1000人中200人
本を読んで実際に一回でも実践するのは200人中40人
本に書かれている事を継続して実践している人は40名中1人程度です。
どんなに素晴らしい本でも「継続して実践」しないと意味がないのです。
書籍を読んだなら是非毎日1分でも良いので「継続して実践」を心がけてください。
この本を読むべき人
アイデアがなかなか沸かない人
似たような問題がいつも起こると感じる人
起業したい人
この本で得られること
事実と主観を区別出来るようになる。
物事を抽象化(俯瞰)して客観視出来るようになる
点と点の出来事を繋げ、新しいアイデアが沸いてくる
この書籍を実践するためのコツ
この本で実践することは事実・抽象化・転用に分けてノートに書く事ですが、最初の事実部分を書く(書き留める)習慣をつける所で挫折します。
最初は、あまりハードルを高くせず、まずは聞き取った事、感じたことを毎日1行でも書く訓練から始めることをおすすめします。
最低でも2週間ぐらい継続出来たなら、多分何回かは抽象化出来そうな箇所があったはずです。今度は事実を以下の観点で抽象化する訓練をしてみてください。最初の訓練では、相手視点・第三者視点で事実を眺め直してみると、新しい発見があります。この新しい発見で気付いた事を一旦は抽象化としてください。本に書かれている正解ではないですが、挫折する人の多くは完璧性を求めすぎて挫折しているので、まずは習慣化と抽象化の訓練として視点を切り替える所から始めてるのをおすすめしています。
自分視点
相手視点
第三者視点
上司視点
部門視点
会社視点
自社市場視点
顧客視点
顧客市場視点
地域視点
日本視点
世界視点
視点を入れ替えられるようになったら、視点を顧客視点・市場視点で事実を俯瞰的に眺めて導き出した結果が、抽象化された事象になります。
ここまで出来てから、ようやく転用を行ってください。
転用を行うときのフレームワークはソフトバンク孫正義さんがアイデアを出すときのフレームワークに則って、転用出来るか検討するのをおすすめします。
具体的に使用しているフレームワークは下図の通りです。
同じ業界にいると「当たり前」「常識」と感じている事も、一歩他業種に踏み込むとそれは非常識と感じることは往々にあります。
例えば日本では一夫一婦制が常識で、愛人を作るなんて非常識と考えられてますが、諸外国では妻を3人まで持てたりします。強いていえば日本でも妾という名称で複数の女性を抱えることが戦前までは常識でした。
我々の常識というのは、時代や場所・立場によって変わる儚いものなのです。
さて話を戻して、他業種市場の常識かつ自業種の非常識だから必ず転用出来る訳でもありません。転用可能か?という所を出発として、転用するために工夫・改善・削除・追加することで転用可能か考えることが重要な事です。もちろん実際に転用出来る事があれば一番素晴らしいです。しかし孫正義ですら、10回に1回しか成功しないと本人も言っています。我々の凡庸な人間であればなおさらです。100回に1回転用出来そうなものが思い浮かぶだけでも御の字です。毎日行っていれば年3回も転用出来るアイデアが生まれるなんて、今までにない速いペースでアイデアが生まれていると実感出来るのではないでしょうか。
弱点:この本ではカバー出来ない事
この本はかなりハードな訓練を強いる本です。
あれだけ売れたのに実践している人がほぼいないのは、ハードな訓練すぎて挫折するのと、「成果」がノートの枚数のみしか見える化出来ず、目に見える成果が出るのは3年後ぐらいを覚悟する必要があります。
またこの本はアイデアを生み出すための視点の切り替え訓練と点と点を繋げる訓練により、格段に質のよいアイデアが生まれるようにはなります。
ただそのアイデアを実用化出来るのか、成功するのかは担保されているわけではないので、環境によってはまったく評価もされない無用な行為になります。
この本の効果
とあるIT会社では、受託開発でお客様のご要望に応じて多種多様なアプリケーションを開発するチカラがあるにも関わらず、自社オリジナルのサービスやプロダクトを開発出来ずにいました。
このままでは会社の発展はないと社長は感じ、今まで受託してきた同じ業種のお客様の「悩み」に着目し、まずは同じ業種のお客様の悩みを全部リスト化することから始めました。
似たような悩みもあれば、まったく関連性ない悩みもあり、なかなか抽象的したり一つの悩みだけに着目してサービス化・プロダクト化するには難しく、結局いつも通りに開発出来ずに時間だけが過ぎていく現状が続いていた中で、定期的にこのリストを眺める日々を社長は送っていました。
あるとき、ふとこれは「悩み」に着目するのではなく「悩みを解消した結果手に入れたい事は何か?」で着目した方がいいのでは?っと閃き、再度リスト化けるした結果、すべての悩みで手に入れたい共通要素が「時間」でした。時間を「短縮」するのか「時間を確保」するのかの違いはありましたが、結局は「時間を確保」するために「短縮」するための方法として、顧客は我々のような会社にアプリケーションの開発を委託したり、場合によっては派遣さんを採用し業務を代行してもらうことで、「自分の時間を確保し、アプリや派遣さんに任せることで時間の短縮」を実現していました。
この抽象化から、他業種に自社の開発能力xAIx時給という考え方でとある市場に参入を進めているそうです。
多くの人は、自分はセンスがないとか凡庸だからアイデアを実現するなんて無理と諦めていたりする人が多いです。この本を実践することでいままで先天的なセンスと思っていた能力を後天的に身につける事が可能です。書籍購入は上司に申請をお願いします。購入後の実践レポートをお忘れ無く。