年収が段違いになる書籍 その7

書籍:「ゼロ秒思考」



前提:なぜ書籍の紹介をするのか?

お世辞にも賢いとは言えない私。数多くの失敗を繰り返し、成功の秘訣を求めてビジネス書を年間200冊以上の書籍を読み、実践しては挫折するそんなことを繰り返していました。
それでも数々の失敗の果てに二十代で年収は2000万円を超えていた。そんな私が「もっと早くこの本を読んで実践していたら、あんなに苦労しなかったのに!!!」っと感じた書籍を紹介していきます。
しかし一つだけ約束して欲しいことがあります。

本を紹介されて実際に読む人は、1000人中200人
本を読んで実際に一回でも実践するのは200人中40人
本に書かれている事を継続して実践している人は40名中1人程度です。

どんなに素晴らしい本でも「継続して実践」しないと意味がないのです。
書籍を読んだなら是非毎日1分でも良いので「継続して実践」を心がけてください。

この本を読むべき人

  • イライラが翌日まで続いてしまう人

  • 後から考えたらこうしておけばと思うことが多々ある方

  • 瞬間的な感情に流されてしまう人

この本で得られること

  1. 感情に流されにくくなる

  2. 物事を抽象化(俯瞰)して客観視出来るようになる

  3. 視点の切り替えが身につく

この書籍を実践するためのコツ

まずこの本は先日紹介した「メモの魔力」の事実を抽出し視点を切り替える訓練に特化した本と考える事が出来ます。しかしメモの魔力もアウトプットするハードルが相当高いので、最初はまず思ったことをそのまま書き出すことと秒数は気にせずとりあえず5つ程度を毎日2週間程度は続けてみてください。

最低でも2週間ぐらい継続出来たなら、次はトヨタ式のなぜなぜ5段階方式で1段掘り下げて見てください。
自分への問いかけは「なぜそう思ったのか?」「なぜそう感じたのか?」に対する問いを「なぜならば、・・・」につながる言葉で掘り下げてみてください。これも2週間程度続けたら、今度は「だから・・・」で1段目で記載した内容につながるか確認してみてください。
ここでつながらない場合は、飛躍や思い違いが発生している可能性があります。ここで重要なのは矛盾を直す事ではなく、矛盾していたことを受け入れる事で、つまり勘違いだった、思い違いだったと自分の感情にけじめをつけるのが一番重要です。
ここまで行うと1段掘り下げただけでは物足りなくなると思います。
本に記載されているとおりに、毎日3段ぐらい掘り下げて書いて見てください。ここでのこつは、「だから・・・」の振り返りは最後にしてください。
書いている内に、狭くなっていた視野が戻り、感じた内容と事象に矛盾を感じてくるので、大体は「だから・・・」で全くつながらない事に驚くというか、自身に呆れる事になります。ただ人はそういう感情に流されて誤認識しているからこそ、この本は有益だと思います。


弱点:この本ではカバー出来ない事

この本もかなりハードな訓練を強いる本です。
そしてなによりも、「せっかく書いたことを、まとめるのではなく捨てるようなチラシに書く事に抵抗感が出ます」
この本はあくまでも思考の整理と視点の切り替えを行うための訓練として効果的ですが、その結果のアウトプットはほとんど意味をなしません。
アウトプットを活用するなら「メモの魔力」式でノートに記述するのが最適です。ただアウトプットがその後全く活用できないかと言えば、書籍でも書かれているように、自身の思考の軌跡を振り返りするために、特徴的な出来事(繰り返し似たような悩み)は保存し定期的に振り返ることで、同じ悩みに直面してしまう行動や思考の罠から脱出するヒントは得られます。

またあれだけ売れたのに実践している人がほぼいないのは、この時代おいて手書きで毎日アウトプットするというハードな訓練すぎて挫折するのと、、目に見える成果が出るのは3年後ぐらいを覚悟する必要があります。
そのため、瞬間的な成果や直接的な結果を求めている場合はあまり役立たないです。

この本の効果

とあるエンジニアは、学生時代自分に嫌な事をするやつには、最低1.2倍は嫌事を仕返しして、俺に嫌がらせするやつを懲らしめてやろうという考えを持っていました。彼自身は、別に自ら嫌がらせをするつもりはなく、嫌な事を二度とされないための防衛策として、仕返しをしていただけで、自分自身は平和主義者と考えていたようです。
しかし平和主義者にも関わらず、なぜか彼が居ないときに悪口を言われたり、仲間はずれにされることが多々発生していました。
その度に彼は、世の中のヤツは本当に自分勝手で嫌なヤツだと改めて感じていたようです。
そしてそんな人たちが、彼に「おまえほど自分勝手なヤツはいない」と言い掛かりをつけてくることが偶にあり、さらに彼のイライラを強めていました。

社会人になった彼も同僚に仕返しをするような事はしなくなりましたが、その分ストレスを抱え込み、常に不機嫌な顔付きをしている姿を上司が見かねて彼に問いました。
そこから堰を切ったように、彼は今までの不満を延々と伝え、どれだけ自分が嫌な目に遭ってきたのか、どれだけ周りが理不尽なのかを伝える中、上司は「うんうん、そうか、つらかったな」と相づちを打つだけで反論せず聞き続けていました。

そして2時間後、彼も話し疲れたのか、すっきりしたのか、落ち着いた状況を見計らって、上司が彼に尋ねました。
「君の言い分はよく理解出来た。では次に今までの話の中で君自身がよくなかった点があったら教えてほしい」
そのとき彼は、ハっとした症状を浮かべながらも少しずつ、そして冷静に、
自分自身の行動を振り返り、自分自身の至らなかった点を1つ、また1つ上げて行く度に、自分自身の行動や発言がどれだけ周りを嫌な気持ちにしてきたのか、迷惑をかけてきたのか、自身で気付いたようです。
「そうか、よく気付いたね。では自分が迷惑をかけた”事”については謝れそうかい?」という問いに、彼はか細く「はい・・・」と返事をしました。

今まで自分の問題行動や、発言を他者から指摘を受けた際は、攻撃されたと感じた彼も、彼の今までの行動や発言が不適切なだった事を自ら気付く事が出来たので、素直に周りの同僚に心から謝罪しました。同僚も彼の謝罪を受け入れ、そして彼への指摘の仕方も彼が受け入れられる方法を合意した上で行うことにしたため、その後は円滑にコミュニケーションが進み、お互いイライラすることがなくなりました。

今回は会話の中で、書く代わりに不満を口答で吐き出さ、一段階深く考えるために、視点の切替えを質問形式で行いました。ある程度習慣化出来ると
今回の例のように会話の中で相手の思考を整理してあげることも可能です。


書籍購入は上司に申請をお願いします。購入後の実践レポートをお忘れ無く。


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