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十五夜に寄せて


「身体はわたしではないーーー

わたしはこの身体に捉えられているのではない。

わたしは境界線のない生命なのだ。

わたしは一度も生まれたこともなければ死んだこともない。

そこに広々とした海と空が、たくさんの銀河と共にある。

意識をもとしたところから全てが具現化する。

始まりのない時間から、私はずっといつも自由だった。

誕生と死は、私たちが出たり入ったりするただの扉。

誕生と死は、ただのかくれんぼのゲーム。

だから私に微笑みかけて私の手を取り、さようならと手を振るのだ。

明日また私たちはまみえるはずだが、それよりももっと前にそうなるのかもしれない。

私たちはいつでも、真の源で出会うはずなのだ。

いつであっても、人生の無数の道の上でまた出会うのだ。」


     ーティク・ナット・ハン『死は存在せず、恐れもない』






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