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ブチ あとがき

ブチの物語は、私がむかし飼っていた犬との思い出を元に書きました。

実際、私が中学1年の秋にブチは突然、母の友人の所に行ってしまいました。その時の事がこの物語の冒頭に描かれています。急にその時のことを思い出し、Twitterにつぶやきました。その時にはこんなに書くつもりはありませんでした。

ブチとの事を思い出していくうち、その頃の自分の事も色々と思い出していきました。もちろんこの物語の全てが実話ではありませんが、だいぶ事実を元にしております^ ^

ブチの水嫌いについて、最後の方に書いていますが、私は何故ブチがあんなに水を嫌っていたのかをこの度改めて考えました。

私の父のお手製の犬小屋はブチには少し小さく、隙間もあったりして立派とは程遠いものだったと思います。寒い雨の日に、その犬小屋の中でじっとしているのは、相当きつかったのかなぁ、などと想像していると、もっとブチによくしてやればよかったと今更ながら思います。

ちょうどあの頃、母屋を建て替えるにあたり、ブチの居場所が狭くて日当たりの悪い方へ移さなければならないということを、家の大人たちが話していたように思います。

ブチが母のお友達のお宅で飼われるようになってから、ブチの様子を見に何度がおじゃましました。ブチはウチで飼っていた時よりも、ずっと大事にされ、我が子のように可愛がられていました。この選択はブチにとって間違っていなかったと思っています。


ブチの物語を書くようになってから、散歩しているワンコ達を観察をするのが、密かな楽しみになりました。

ブチ以来、私はペットを飼ったことはありません。もしペットを飼うとしたら…
やっぱりブチがいいな。


最後に、このブチの物語にお付き合い下さった皆様に心から御礼申し上げます。

和のはなカズハナ




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