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カッパフィールド

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ブチシリーズ最新作。
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#SF小説が好き

「カッパフィールド」#7

トンネルを抜けた電車は、田んぼの中を走っていた。田んぼの中にぽつりぽつりとみえる雑木林は…

「カッパフィールド」#6

窓の外はすっかり日が暮れて暗くなっていた。 提灯を持った大勢のカッパ達が、どこかに向かっ…

「カッパフィールド」#5

電車の中には私とブチしかいないようだ。 窓の外は真っ暗。トンネルの中を走っているのだろう…

「カッパフィールド」#4

「せっかくこのカッパフィールドを作ったんだから、ゆっくり楽しんでいってよ」 カワタロウと…

「カッパフィールド」 #3

この風変わりな雨ガッパは、河童でも宇宙人でも幽霊でもなく、自分は7次元のスピリットだと言…

「カッパフィールド」 #2

ブチと徒歩10分ほどの所にある川に向かう。 道路は、昨夜の大雨でまだ濡れていた。空は厚い…

「カッパフィールド」 #1

198X年 8月 X日 曇りのち晴れ 昨夜から降り続いていた大雨が、朝になってやっと降り止んだ。 夕べは、もの凄い雷の音であまりよく寝られなかった。ピカッと光った瞬間に「ドッカーン」「バキーン」という音が何度も何度も轟いていた。 「スドーーーン」という大きな音と共に地響きがした時に、お父さんが近くに雷が落ちたかも知れないと言っていた。私は、UFOが雷に打たれて落っこちたんじゃないかと思った。 朝ご飯を食べ終えてテレビを見ていると、お母さんにいきなりテレビを消された。ブチッ