10年後の自分を創造するために②
10年後の自分を創造するために①はこちらです。
①をまだお読みでない方はどうぞ①からお読みくださいませ。
お絵描きを始めた私が3枚目に描いた絵について書かせていただきます。
少し長い説明になってしまいますがお目通しください。
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かなり古い話になるのですが、友人に突然1枚のTシャツを貰ったことがありました。誕生日でもなければお祝いがあったわけでもありません。それなのに本当に突然、Tシャツの入った紙袋を私にくれたのでした。
そのTシャツの絵柄があまりにも意外過ぎてとても驚きました。どう言葉に落とせばいいのか分からないのですが、色と絵柄がドンピシャに私の琴線に触れ、とても感動したことを今でも鮮明に覚えています。「何これ?ナニコレ?何なのコレ???」
何がなんだか分からないけど、こんな素敵なTシャツが存在していることに驚きました。ゾクゾクするほど好きだーーー!!って思いました。
好きだけど着ることには少し抵抗がありました。毎日服を見て、うふふと歓んではしまっていました。ただ不思議だったのは、見る度ごとにTシャツが自分の記憶の奥深~い所に何らかの信号を送っているように思えてならないのでした。絵を通した向こう側の世界を感じて鳥肌が立つのです。
そのTシャツには異国の女性の横顔が描かれていました。とても大きな髪飾りをしているのが印象的です。顔の周りは円で囲まれ装飾されていました。この図柄を見た時どこかで「私はこの絵を知っている!」と思っていました。目の錯覚だと思うのですが、Tシャツに描かれた女性にダブって、その向こう側にもう一人の女性が居るように感じていました。でも絵から観えてくる女性の事をどんなに思い出そうとしても思い出せたことはありませんでした。
そして時が流れた数年前、ネットでクリムトの「接吻」という絵を探していた時、偶然にもTシャツの女性に似た絵を見つけることが出来ました。
「あぁ!この子!!この子だわ!!私が探していた子!!!」と自分でも驚くほど歓喜したその絵は、アルフォンス・ミュシャの描いた「黄道十二宮」でした。あぁ、やっと見つけた!と、深く感動したのを覚えています。
Tシャツを貰った日から、そのTシャツの向こう側にずっと居た女性。それが突然目の前に現れるという夢のような出来事が、予期せぬ形で突然起きてしまったのでした。舞い上がりました、私。こんな幸せな偶然ってあるのかしら!ホントに万歳三唱するくらい嬉しかったです。
黄道十二宮の絵は、たぶん記憶に残らないくらい遠い遠い昔に見たことがあったように思います。(Tシャツでは思い出せなかったけど。。。)だから再会を果たしたような、そんな不思議な感覚が自分の中にありました。
歓喜していた気持ちが次第に落ち着いてくると、今度は涙がポロポロとこぼれました。ただただ懐かしく、ありがたく、やっとこの絵にたどり着けたという安堵感で満たされた、そんな嬉し涙だったのかもしれません。
アルフォンス・ミュシャの「黄道十二宮」の画像です。⇩ ⇩ ⇩
それからというもの、私はミュシャの絵の虜になってしまいました。
飽きもせず、ずっとずっと写真集を見ていました。
いつも手元に置いて見ていたかったので、スマホのカバーを黄道十二宮の絵の入ったものにしました。それだけで毎日がとても幸せでした。
「アルフォンス・ミュシャの世界」の本と、私の「携帯」です。
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黄道十二宮の絵柄の入った傘も買いました。傘立てに立てかけていたのですが大切すぎて使えませんでした。時々傘を開いては幸せのため息をつく感じ。。。初恋の人に出会ったような不思議な気分。。。笑
ある雨の日、うちのお店の前をその大切な傘をさして歩く旦那さまを見た時には腰が砕けそうになりましたが。。。orz
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ミュシャの絵を観ながら、何が私をこんなにも駆り立てているのか・・・。いつもそれを知りたいと思っていました。ミュシャの絵にのめりこんでしまったその本質をいつも探していたように思います。
黄道十二宮の女性のことが気になっていたのは確かですが、そのうち、その絵の背景である時代背景であったりアール・ヌーヴォーと呼ばれる装飾様式だったり、モザイク装飾なども私の心を揺さぶっていることに気がついてきました。
何かが心の奥深い部分に触れるのです。切ないくらいに。
その頃、私にとってとても大切な方々がプラハに行くという情報が流れてきました。「プラハ」という響きを耳にしただけで心が高鳴りました。プラハっていったいどんな所かしらと思って調べてみますと、プラハ情報はさらに私の琴線に触れまくりました。プラハはミュシャが活躍していたご縁の深い場所だったようです。
いろんなものが結びつくように現実が動いていく、とても不思議な感覚の中で私はプラハを調べ始めました。
まず、プラハの時計台の画像を見た時の衝撃!!
そして、プラハ城を見た時の衝撃すぎる衝撃!!
そしてそしてプラハ城内にある聖ヴィート大聖堂の画像を見た時の衝撃!!
プラハを調べていたらさらに脳天を貫くほどの衝撃を受けてしまって、しばらく動けませんでした。プラハには、言葉では語り尽くせないほどのご縁が私自身にあると確信しました。もし前世というものがあるとするならば、そして もし人が転生し何度も生まれ変わってきているのであれば、私は間違いなくプラハという場所に住んでいた時があったに違いないと思ったくらいです。
プラハに流れるヴルタヴァ川が日本でいうモルダウ川であったことも私にとっては衝撃的でした。この曲は、幼い頃から私の心のふるさとの歌だと思っていたからです。そう!モルダウ川という曲を聴く度に、子供の頃から全身に鳥肌が立ち涙ぐんでいました。胸を締め付けるような切なさと共に。
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長い説明になってしまいましたが、こういったご縁も手伝って、絵を描くのであればいつかミュシャの絵を描きたいと思っていました。
そして私は3枚目に黄道十二宮を描くことにしました。
最初、絵を描くための私の持ち時間は1日10分程度と決めていましたが、この絵を描いた時は気がつけば1時間以上を費やしていました。万年睡眠不足の私ですが、途中で手を止めることが出来なかったからです。
こうして描いた絵がこちらです。⇩ ⇩ ⇩
時間が足りず、大まかな線画になっています。
この絵を描き進んでいるとき、私はある大きな事実を知ることになります。
ずっとずっとこの絵を見続けてきた私が、実際にこの絵を描くことによって「気がついた」ことがあるのです。描かなければ知らないままだったのに、
細部まで意識して見つめて描いたからこそ知り得た事実。こんなことってあるのだろうかと、ミュシャの黄道十二宮を茫然と見ていました。開いた口が塞がらないってこういう時のことを言うんだなぁと思い知りました。
そして、俄かに笑いが込みあげてきました。
なんという面白い展開✨なんという繋がり✨なんという摩訶不思議(笑)❢❢
この続きは、「10年後の自分を創造するために③」に書きます。
なぜnoteを始めたのかが次回で分かります。たぶん。
自分にとっては面白すぎる話なんですが、ただの自己満足の話でもありますので読んで面白いかどうかは不明です(笑)
ただね、人生って本当に奇跡で出来ていると思うのです。毎日、意味のないことが連なっているようでありながら、ある時、「限りなく意味のあることの連続が人生である」って分かるような奇跡が起こり得ます。
そんな、Where the majic happens(魔法が起きる場所)の存在をnoteで発信していきたいと思うのです。
ぜひ10年後の自分を創造するために③をお読みくださいね。
私の発信がご縁のある方々に届きますことを夢見て。。。
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おまけ
もしかして・・・と思って探してみたら、捨てられないまま持っていたTシャツを見つけました。画像を貼っておきます。⇩⇩⇩
このページに、ミュシャの絵を無断で載せたのですが、著作権等に触れるかもしれないので調べてみました。
アルフォンス・ミュシャの絵は没後100年を経て著作権が消滅しています。しかし、ミュシャの孫により「芸術的財産、知的財産などの管理を主な目的」として設立されたミュシャ財団があります。財団はミュシャのサインなどをロゴとして商標登録していますが、絵画自体は商標登録していない(商標の性質上、絵画は商標登録の対象にならない)ので、第三者がミュシャの作品の利用をすることを制限する権利はないそうです。また、パブリックドメインとなった絵画は、作者や遺族の名誉を損なわない常識的な範囲において、自由に使用できるとのことでした。
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