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Covid-19対応で見るGDP国別比較

下記の画像を作成しましたので、ご覧ください。

国別

1Q、2QというのがGDPです。単純に今年の1Qと2QのGDPを足して、悪い順に並べてます。

死亡率も高く、GDPもマイナスが大きい国が結果的に上位に来ています。やはり中国が対策を最も的確に行い、GDPも2Qには回復基調に戻しているという点で秀逸だと思われます。※Q2でGDPがプラスになったのは中国のみ

日本は、一見上手く進めているように見えますが、やはり経済的な停滞が2Qで顕著になりました。ロックダウンをせず、全頭検査をせず、実際に隠れ感染者が徐々に明らかになってきました。安倍首相は消費税増税の経済的影響を隠したまま、内閣解散(退陣)するかもしれません。

では、中国が行った対策を簡単に振り返ってみましょう。

<中国の対応>
2020年1月3日 アメリカCDCに報告。
1月11日 Covid-19のゲノムシーケンスを公表
1月23日 武漢市の完全封鎖(人口1200万人)徹底した全頭検査、隔離治療を実施。PCR検査で感染者を細かく分類。
2月2日 1000床の専門病院「火神山医院」を10日で建設。

隔離者には治療費、食費等が無償で提供される。
結果的に約1か月でCovid-19の感染拡大を抑える。
マスクも配布、大量生産を再開し各国へ無償提供。

実際にPCR検査が陰性でも、症状が現れていれば隔離されたようです。この他、新型コロナウイルスの治療には「中国伝統医学(TCM)」併用することで結果を出しているのですが、これが全く報道されません。

TITLE:Traditional Chinese Medicine in the Treatment of Patients Infected with 2019-New Coronavirus (SARS-CoV-2): A Review and Perspective
LINK:https://www.ijbs.com/v16p1708.pdf

WHOは既に2019年の時点で、TCMに一定の効果があると認めています。

例えば生薬には毒性がある等、不可解な理由で世界的に無視されたことがきっかけで報道されていません。もちろん、畑で取れる生薬には微量の毒性が検出されることがありますが、中国では漢方を政府が管理しており、毒性検査も既にシステム化されて実施されているのです。

私も仕事柄、政府が管理している生薬の農家(四川省彭州市)を見学したことがありますが(2019年12月)、栽培量や栽培する土地、休ませる土地、価格などを厳しく管理する体制が整っていました。農家の画像が載せられないので、武侯祠と四川料理(屋台)の画像を息抜きに掲載しておきます。

武侯祠で祀られている諸葛孔明です。

画像3

脳花と言いまして、豚の脳みそです。四川ではポピュラーな食材。

画像2

TCMについては、また機会があれば詳しく書きたいと思います。ただ、誰でも思いつくような毒性に関する批判などは本当に的外れで、日本人が考える以上に中国では管理が進んでいます。一般的な薬が売れなくなると困る人たちが多いということですね。

話を戻します。PCRの全頭検査は意味がないという方もいますが、中国の結果だけ見ればやるべき地域を特定すれば良いということが分かります。結果が全てです。ロックダウンも、地域を限定すれば良いという結果です。ダラダラズルズルと見えない敵を放置していると、結果的に国内の消費の落ち込みが止まりませんでした。

日本政府もメディアも科学者さえも、中国がどのように対処したかを今一度学ぶべきです。省庁と仕事をしているのであんまり大きい声では言えないのですが、学ぶべきことがたくさんあります。批判したり蔑視したりするステージではなく、日本は改めて中国から学ぶことで、もっと日本の良さを発揮できると思いますよ。

比較表の中で心配なのが、やはりアメリカ。17.2万人が亡くなってしまいました。これは対外戦争が起きたことのないアメリカという国においては、戦争以上の死者数です。第二次世界大戦の死者29万人には及びませんが、大変な国難の中にいると思います。アメリカは中国と分断せず、やはり学ぶべきことが多くあるのですが…無理でしょうね。

最後に、WHOのVice Directorで流行疫学医のBruce Aylward氏の発言を。

「私たちがそこで見たものは、自らの家庭と地域、そして全世界をこのエピデミックから守らなければならないという中国の途轍もない責任感と義務感でした。私は心からの感動をもってこの人々と社会に称賛の言葉を贈りたい。武漢の人々、そして中国の一般の方々にも言えることですが、彼らこそホントの英雄です。アパートや高層ビルの一室で辛抱強く、自己隔離していた人々。私は彼らの何人かに質問しました。「私たちは自分たちのやるべきことをやっているだけです」と彼らは答えたのです。なんというパワフルな言葉でしょう。世界はむしろ武漢から多くのことを学ぶべきです」

この発言に怒ったアメリカ(トランプ大統領)は、報復としてWHOへの資金提供を停止することを決定したのです。

<追記>GDP以外の指標も載せておきます。

比較


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