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第650話考察・楚への侵攻

前回の第649話考察に続く、第650話の考察です。今回も、ヤングジャンプ本誌キングダムを読んでない方は、ネタバレご注意下さい。

※ネタバレ注意※
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※ネタバレ注意※
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位置関係

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(画像:キングダム本誌 第650話より引用)

今回の秦・楚対決の戦場である什虎は、前回の考察で調査しましたが恐らく架空の城です。現在の周口市か南陽市あたりではないかと思います。

第650話で、什虎がどこだか特定できそうなヒントが出てきました。太林、紀市という地名です。

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(画像:キングダム本誌 第650話より引用)

紀市が什虎に近いような書き方をされています。ただ、残念ながら太林も紀市も、地名としては存在しないようです。

時間軸

紀元前236年 王翦軍による攻撃で趙の鄴を陥落させた
紀元前235年 秦と魏の連合軍が楚を攻めた
紀元前234年 秦・趙の平陽の戦い

これも前回記載の通り、第650話で描かれている場面は、紀元前235年の出来事だと思われます。この時期に秦・魏同盟を締結したことは史実にないので、原先生の創作で「連合軍」を膨らませていると思います。

楚の登場人物

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(画像:キングダム本誌 第650話より引用)

今回またクセのありそうな新キャラが登場してきました。史実で存在したキャラなのかどうか調べてみました。

・満羽(まんう)/什虎城・城主…存在せず
・千斗雲(せんとうん)/将軍…存在せず
・寿胡王(じゅこおう)/軍師…存在せず
・玄右(げんう)/将軍…存在せず

原先生の創作で物語を膨らませていることから、全員架空の人物だと思われます。史書ではこのあたりがサラッとし過ぎてしまっているので、楚側のキャラに厚みを持たせることで、さらに面白いストーリーが構築されていくことでしょう。

今後の展開

まだ魏軍が合流してませんが、最終的に良い場面で秦・魏連合軍での戦いに突入するでしょう。恐らく魏軍が登場するあたりで、宰相・媧燐が送り込んだと仄めかされている「楚の援軍」が登場して大いに盛り上がるはずです。

この戦が創作してまで大きく描かれるのは、後に秦国の重鎮が引き起こすストーリーに繋がると思っています。昌平君です。何らかの伏線が絶対に描かれます。昌平君は秦・魏同盟の言い出しっぺであり、本当は魏を巻き込んでおきたかった真意も今は隠されており、そして何よりも、昌平君はもともと楚の公子なのです。

原先生のことですから、何かエモーショナルな展開が待っているはずです。期待してしまいますね。

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