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トランプ大統領が自慢する株価

私はトランプ大統領が大統領に就任してから、彼のTwitterを原文(英語)で見てきましたが、株価に関する言及が多いことでも知られています。何度ALL TIME HIGH!と叫んだことでしょう。

では冷静に、それほど自慢できるものなのかを検証してみましょう。トランプ大統領の発言は50-50で半ば信じないほうが良いので、信じるのであれば検証が必要です。

株価SP500大統領ごと

上記の画像は、Gブッシュ大統領・オバマ大統領・トランプ大統領の3人の任期期間中のS&P500の上昇率を比較したものです。ブッシュは論外として、トランプはけちょんけちょんに批判しているオバマより、任期期間中4.6%もマイナスになっています。

これはトランプにとっては不都合な真実ですね。

株価大統領ごと

これは株価全体です。こちらではさらにマイナス幅が拡大し、オバマ時より5.1%も低い

トランプ大統領はなんだかんだ言ってますが、大統領選まで3か月を切った段階でこのような状況です。あんまり自慢できるものではないですよね。残り3か月弱で、株価を5%も上昇させなければ、オバマより株価貢献度は低い大統領になります。5%上昇させることが出来ても、トントンです。

本人は多分、分かってないと思います。

新型コロナウイルスショックがあったことを考えると、悪くはないのだと思います。ただ、ことさら成果のように強調するのは真に受けることが出来ません。お金がジャブジャブしているだけですからね。

このあたりは、善良なアメリカ人が正しく評価すべきです。株価が上昇したことは褒められることなのか、生活はより安定したのか、将来に対する希望を持てる大統領なのか。

私はトランプ大統領以外の大統領でも、株価は上がったと思っています。まぁ、私のような投資家はそれを活用させてもらうだけですけどね。

アメリカについては、私が投資を除外している企業があります。それは戦争関連企業(Raytheon等)と、アメリカ政府がPRISMを使って個人情報にアクセスできるとスノーデンが2013年に暴露した企業(Facebook等)です。

いくら上昇が期待できようと、株を買うことはありません。

特に後者については、アメリカ政府の合理的で納得できる公式見解を聞いたことがありません。であるにも関わらず、他国(中国)に対しては、ことさら「情報の驚異」を主張し攻撃する。本当におかしなことです。そして日本のメディアも、中国脅威論を根拠なく垂れ流す一方、アメリカの横暴については目をつむる。

どっちもどっちなのですが、アメリカが中国系アプリを禁止することで、日本はアメリカに追随するでしょう。そのアメリカが、日本そして日本人の情報を監視できる状況にあることを、敗戦国である日本は半ば諦めて認めるしかないという状況にあります。アメリカが「正」ですから。

そんなことはない。アメリカが捏造・隠蔽してきたことを、正しく見ていく必要があります。

一方、中国がこの件で内需拡大に向かうと、物凄い強国になります。トランプ大統領がやっていることは、結果的に中国覇権の拡大なのです。これはまたの機会に。

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