見出し画像

電気が無料で無限に使える未来

地球に降り注ぐ日光のたった0.01%を太陽光発電に活用できれば世界の全ての電力需要をカバーできます。

太陽光という「エネルギー」は既に手に入れています。
それを「電力」にする技術も既にあります。
壁になっているのは、そのコストだけなのです。
つまり、技術革新と大量生産でコストが下がれば、ほとんど無限といってもいいほどのエネルギーを人類は太陽から手にすることができるのです。

そして、この無限エネルギーを人類にもたらしてくれそうな人がとうとう出てきました。

イーロン・マスクです!

テスラの家庭用蓄電池「パワーウォール」がいよいよ日本上陸。劇的な安さと高機能で持続可能な社会実現へ!

パワーウォールの特長の中でも特筆すべきは、まず価格の安さでしょう。パワーウォールの本体価格は82万5000円(税抜)、蓄電容量は13.5kWhと大容量であるにも関わらず系統電力接続をコントロールする『Backup Gateway』(税抜16万5000円)と組み合わせた価格は99万円(税抜)です。工事費は別ですが、1kWh当たりの価格に換算すると約7万3000円。現在、日本国内で市販されている家庭用蓄電池の価格は1kWh当たり20万円以上が相場なので、驚異的な低価格であることがわかります。
https://blog.evsmart.net/ev-news/tesla-powerwall-japan-announcement/

イーロン・マスクがテスラのEVで培ったノウハウを活かして家庭用蓄電池の販売を日本でも開始しました。これこそ人類が無料で無限のクリーンな電力を手に入れる始まりです。無限のクリーンエネルギーは人類の生活を大きく変えるでしょう。

ちなみにテスラのパワーウォールはこちらから注文できます。
https://www.tesla.com/jp/powerwall

家庭用蓄電池が真価を発揮するのは、太陽光発電システムと組み合わせた自立型の電力供給システムを構築したときです。自宅で発電した太陽光電力を家庭用蓄電池に蓄えておくことができます。

もし家庭用蓄電池がないと自宅のソーラーパネルで発電した太陽光電力を使い切れない場合は電力会社に買い取ってもらいます。日本では太陽光発電のエネルギーを電力会社に買い取ってもらえる固定価格買取制度が実施されているので余った電気は電力会社に買い取ってもらえる仕組みになっています。

一般的な家庭で最も電気を使うのは朝と夜です。しかし、太陽光は日中にしか降り注がないので電気をあまり使わないときに発電して、電気を使うときにはあまり発電できないということになります。
また当然ですが、太陽光による発電量は天気に左右されるので不安定です。

それらの問題を解決するのが蓄電池です。蓄電池があれば太陽光で発電して余った電力を電力会社に売らずに貯めておくことができます。

技術革新と大量生産でソーラーパネルと蓄電池のコストが下がれば、設置コストと電気代の損益分岐点が下がり、導入する家庭が増えるでしょう。エネルギーの家庭、オフィス、工場での地産地消が進めば、電力の送電ロスも減りより効率的にエネルギー消費ができるようになります。

イーロン・マスクは家庭用蓄電池の需要を見越して蓄電池工場(ギガファクトリー)を2014年にネバダ州に建設を開始したことを皮切りに、世界中に建設しています。蓄電池の大量生産工場を持ちテスラの電気自動車のバッテリーと家庭用蓄電池のシェアNo1を取る戦略でしょう。さすがです。
(当記事のカバー画像はテスラのギガファクトリーです。)

参考: https://www.tesla.com/jp/gigafactory

エネルギーの未来予測

このまま技術革新と大量生産で太陽光発電コストが下がって普及すれば、いずれ化石燃料での発電コストを逆転します。それはいつなのか、についていくつか記事をご紹介したいと思います。

2014年のワシントン・ポストの記事に再生可能エネルギーについて、未来予想家レイ・カーツワイル氏のコメントがあります。

Futurist Ray Kurzweil notes that solar power has been doubling every two years for the past 30 years — as costs have been dropping. He says solar energy is only six doublings — or less than 14 years — away from meeting 100 percent of today’s energy needs. Energy usage will keep increasing, so this is a moving target. But, by Kurzweil’s estimates, inexpensive renewable sources will provide more energy than the world needs in less than 20 years. Even then, we will be using only one part in 10,000 of the sunlight that falls on the Earth.

未来予測家のレイ・カーツワイル氏によると、過去30年間で太陽光発電の発電量は2年毎に倍々のペースで増加していながらコストは年々下がっている。2028年には2014年時点の世界のエネルギー需要をすべてまかなえるようになる。しかし世界の電力消費量は増えていくので世界の消費電力の100%を再生可能エネルギーですべてまかなえるようになるのは2035年くらいだろう。世界電力需要をすべて再生可能エネルギーでまかなったタイミングでさえ、発電に必要な日光量は地球に降り注ぐ日光全体のわずか1万分の1で済む。と言っています。

https://www.washingtonpost.com/news/innovations/wp/2014/09/19/the-coming-era-of-unlimited-and-free-clean-energy/

地球に降り注ぐ日光量のわずか1万分の1つまり、0.01%を太陽光発電に活用することができれば世界の電力需要をカバーすることができるのです。


次の記事には「再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力)の可能性は十分にある。2050年時点の世界の電力需要の30倍以上を再生可能エネルギーで発電できるだろう。」とあります。

There's more than enough solar, wind and hydro potential — 30 times more than business-as-usual forecasts for energy demand in 2050. 
再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力)の可能性は十分にあり、2050年のエネルギー需要の通常のビジネス予測の30倍以上です。
https://www.utilitydive.com/news/is-100-renewable-energy-for-the-us-possible-yes/547135/

これから再生可能エネルギー分野と蓄電池の技術革新が進めば、世界の電力需要を大幅に上回る電力を自然界から生み出すことができるということです。

次のニュースはカリフォルニア州の電気代が太陽光の利用で歴史的な安さになったと伝えています。カリフォルニア州は2045年までに100%を再生可能エネルギーで賄うようになるそうです。

カリフォルニア州の電気代が太陽光で歴史的な安さに
プロジェクトは2023年12月31日までに商業運転の開始を予定。今回の太陽光発電システムで供給されるエネルギーの売電単価はキロワット時あたり3.96セント(約4.3円)と破格の安さで、米国史上最も低い水準を記録しました。
 カリフォルニア州では積極的なCO2抑制を進めており、同州議会は昨年8月、州内で使用されるエネルギーを2045年までにすべて再生可能エネルギーにする法案を可決させています。ロサンゼルス市でも再生可能エネルギーの割合を段階的に増やしていく方針で、2025年までに55%、2036年までに80%、2045年までに100%を再生可能エネルギーで賄うとしています。
https://www.ecoist.life/news/1687

世界の電力需要の何十倍ものエネルギーを再生可能エネルギーで賄うことができるようになれば、電力は限りなく無料に近づきます。

もし電力が無料で使えたら、ロケットも飛行機も電車もバスも個人用ドローンも自動運転で全て無料。野菜は水耕栽培工場で肉は人工肉工場で自動化されていくらでも無料で栽培できる。海水から真水を作れる。真水を使って砂漠を森林に変えられる。ロボットもコンピューターも無料で稼働できるようになります。

化石燃料を使わないので地球の温暖化問題も解決します。

日本の電池技術は世界においても優位性があるので、この分野でしっかり良いポジションをキープしてもらいたいと思います。

2019年のノーベル化学賞が、リチウムイオン電池の開発に貢献した旭化成名誉フェローの吉野彰氏に授与されたことは記憶に新しいです。

現在もトヨタなどが次世代電池と言われる全固体電池を実用化しようとしています。全固体電池は現在のリチウムイオン電池に比べて体積エネルギー密度、急速充電時間、コスト面で秀でています。このような次世代技術を日本がリードできれば良いと思います。国にも研究開発などに予算をつけるなど支援してもらいたい。

電力の無料化楽しみですね!

人類は様々な問題をテクノロジーで解決してきました。電力の無料化につながる太陽光発電も蓄電池も地球規模の問題を解決するテクノロジーです。めっちゃワクワクします。

最近の飲みの席の話題もこのようなイノベーションで地球規模の問題を解決するようなテクノロジーの話題ばかりです。遺伝子工学、自動運転、5G以降の通信、VR/AR、仮想通貨と国家通貨、グローバル化、IoT、個人用ドローン(タケコプター)、AIによるロボットの自動化などですね。

技術と未来について理解して、どうやって自分たちがこれらに関わっていけるのかについて考え続けてます。

新興国や途上国はインフラが整っていないので、新しい技術を導入するのに一足飛びに導入されるケースがあります。中国のQRコードキャッシュレスやケニアのM-PESAのような事例です。送電網が行き届いてない地域には太陽光発電や風力発電はコスト面が解決すれば浸透が早いかもしれません。

僕はベトナムに住んでいるので、アジアからどのような技術で地球規模の課題解決ができるのかということにとても興味があり、いつも考えています。

未来が楽しみすぎる!

(おまけ)再エネ関連の情報は毎日チェックしてますが、エネルギー関連情報専用アプリを利用しています。(弊社で開発お手伝いしている会社のサービスです)
https://energy-shift.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?