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元夫が亡くなりました

少しフリーズしてしまって、何も考えられていないいたこです(._.)
※今日は悲しい胸の内を書かせていただきました。そういう話が苦手な方は先を読まないでください※

元夫が亡くなった

元夫が亡くなりました。
足の骨折で入院してコロナに院内感染した挙句、持病もあってそれが悪化し、戻らないまま亡くなりました。入院からわずかに70日のことでした。

家を出て

娘を連れて家を出たのはもう13年も前のこと。
あの時私は、夫婦関係に耐え切れなくなって家を出ました。それからしばらくの間はやはり、憎しみとまではいかないけど恨みつらみの方が多かったです。
でも時間は素晴らしいですね。ある程度経つと、そういう感情は落ち着いてきて、元夫のことを心のどこかで気にしていたのでしょう。
元夫が離婚を了解せず、しばらくは籍が入ったまま別居状態だったのでそれもあったかもしれません。

そして、最近「元夫が介護状態になったらどうする?」という記事をnoteにもアップさせて頂いてましたが、もし何かあったら手伝いに行くからねって、それはやるからねって娘にも言っていました。

それは人間愛なのか

それは人間的な情愛なのであって当然のことだと、私はそう思ってました。だけど、危なくなって病院から連絡があって落ち着いて、そうやって何度も病院に通っている娘を見て、そしてそこに一緒に居られない自分を実感した時、私は母として、なんてことをしてしまったんだと改めて思ってしまったのです。

「もう少し頑張れたんじゃないのか」
「もう少し私が努力できていれば」
「そうすれば、娘に余計な苦労をかけることは、余計な寂しさを感じさせることはなかったんじゃないのか」

ずっと、気持ちが落ち着いてからは特にずっと、そんな思いを抱えていたんです。感じていながらも、蓋をしてきた想いです。

今でも何かあれば手伝うということは、私は人間愛のつもりだったけど、そうではなくて、本当はそんな自分の罪悪感を埋めるためものだったんだと。
そうすることで、娘と元夫に詫びるつもりだったのだと。

自分が入っていけない世界を感じた時、初めて冷静に自分自身の心を見つめなおすことができました。

『たられば』は無駄なのか?

でも、死んでしまわれては、もうお世話もお詫びも叶いません。

「あの時ああだったら」とか
「あの時こうしていれば違った人生があったじゃないか」とか

それは『たられば』の話であって、考えても無駄だと言われてきました。
考えない方がいい、考えても無駄だって。

その考えない方がいいこと、考えても無駄なことを私は10年以上、抱えて生きてきたしまったのですね。

この年になるまでの13年、いろいろな経験を積みました。勉強もしました。私はあの頃の自分とは違うと言えると思っています。
その私が改めて当時のことを考えてみても、あの時はあれが限界で、あれ以上自分を殺して家にいたとしても良い結果にはなっていなかっただろうと思います。
それでも娘の苦労を思うと、ただただ申し訳なくて涙が止まらなくて、元夫が亡くなったその時から私は泣いてばかりです。

今の私が昔と違うのは、今までだったらこんな『タラレバ』考えたって無駄なんだから考えないようにしなさいと、自分の感情を押し込めてるようにしてきました。

けれど今は、この『タラレバ』を涙が枯れるまで、自分に考えさせてあげようと思います。
私の中の浄化できていない思いを聞いて、涙と一緒にその思いが流れるまで、ちょっと考えさせてあげようと思います。
ずっと心の奥に抱えてきた思いが涙で洗い流されたら、また自分の中で何かが変わって、自分自身に対して、自分の人生に対しての接し方が変わり、その結果娘に対しても接し方が変わると思うから。

今こうして書いてる間も涙が溢れて止まりません。

「もう娘の結婚式に父親が出席することはないんだ。私と同じ思いをするのだ。」

私も18で父を亡くしていて、自分の結婚式の時両親の席には母しかいませんでした。
父が早くに亡くなったことを恨んだことはもちろんないけど、それでもやはり父にはいて欲しかった。

娘の結婚式には一緒に出席するつもりだったのに。

結婚式の時の思いが蘇って、娘の気持ちを考えるとまた胸が締め付けられるようで、涙が止まらないのです。

元夫に伝えたい

涙を流しながら今、元夫に伝えたい言葉があります。

「私と結婚してくれてありがとう」
「あの母から私を救い出してくれてありがとう」
「娘を授けてくれてありがとう」
「本当ならあなたと添い遂げたかったけれど、それができなくてごめんなさい」
「娘の結婚式には二人並んで出たかったな」
「孫を抱いてあげて欲しかったな」

「でももうそれはかないませんね」
「どうかそちらの世界から娘を見守って、助けてやってください」

「あなたの残した猫ちゃんは、私が引き取って最後まで面倒見るからね」

思い出話をしよう

元夫はあまり写真を撮らない人で、遺影は娘が小さい頃、まだ一緒に暮らしていたころの写真です。
この写真を見ると、あの頃がよみがえってきます。

私のこの涙が枯れるまでしばらくの間、娘と二人元夫の思い出話をし、思い出に浸ろうと思います。

新しい自分になれるでしょうか?

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