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La Primavera              ひかりのたね しあわせをはこんで 

                       

               2011年10月10日 出版                 

                  詩と文 宮下 和江



親愛なるみなさまへ

 この星のうえでみあげる 空
  あなたは どんな空がすきですか

   この星のうえで出逢う 花
    あなたは どんな花がすきですか

      この星のうえでかんじる ひかり 風 音.......

あなたは あなたのいのちがすきですか
 あなたの こころとからだがすきですか


この星に舞い降りてきたわたしたちは みんなみんな

37兆個もの ひかりのたねを
 このいのちに このからだに
  あずけられてきました

ありがとうのたね
 ごめんねのたね   
         よろこびのたね
          しあわせのたね

苦しみやかなしみを乗り越えてゆくためのたね

    ゆめのたね
     愛のたね

ひかりのたねが芽をだし
 花を咲かせてゆく 

そんな奇跡 そんなひかりに出逢うために
 わたしたちの旅が続いてゆくことを信じます

終わりなき魂の旅

この星で出逢う
 美しい微笑み 涙 きらきら いのちの神秘

   ひとのからだの細胞数は 近年 研究により
     60兆個から37兆個へと改められ

      時は流れ 季節はめぐってゆくけれど

   いのちは 天から授けられ
     ひかりのたねも 授けられたたからもの
 
          ひかりのたねを忘れないで




 La Primavera

   ひかりのたね しあわせをはこんで


いま この星はね

  花いっぱい
   ゆめいっぱい
    愛いっぱいになるの

      どうか お願い
       誓いを忘れないで

         舞い降りてきた あの日

           あなたのてのひらには
            ちいさなひかりのたね

              平和への鍵
               天との約束

                 この花を咲かせること 
 

         

La Primavera
      ちいさな春の野原から
          
          ひかりのたね しあわせをはこんで

            たいせつなあなたのもとへ



そとは雨
ひとりふわふわと迷いこんできた
たんぽぽの綿毛さん

ようこそ ラ・プリマヴェ-ラへ
どこまでとんでゆくの?

てのひらで
ちいさなたねは
きらきらしてる

すこしだけ
ここで待っていてね
もうすぐ
すてきな風がむかえにくるはず

いつまでも どこまでも
あなたのゆめ 咲きつづけますように

ちっちゃな頃から
たんぽぽがだいすきだった
まぁるくて
ふわふわと愛らしく

みどりいっぱいの春の野原を
おひさまみたいに
きらきらと彩っていたから

ここは愛の星

あの日
きれいなひかりにつつまれて
あなたもわたしも
この星に舞い降りてきたね

ここへ来ることを待ち望んでいたんだ
ずっと

終わらないゆめのつづきをみるために
ほんとうの自分をみつけるために
ひかりのお花を咲かせるために

この星がとてもすき

こうして
あなたと出逢えて とてもうれしい

ありがとうがいっぱいだね

この星のどこにいても なにをしていても
ゆたかなひかりを めぐみをおくられ
愛されて 守られて
いのちをつないでいるわたしたち

しあわせだね

この星のうえで
あなたといっしょに
ゆめをみて

ひかりのお花を咲かせたい
ほんとうの愛をあらわしてゆきたい
美しいこころを育んでゆきたい
涙でいっぱいのあのひとへ
きらきらをとどけたい

あふれでる想いが
いのちをはこんでゆくね

いつか
わたしたちは
ここをはなれてゆきます
あなたのたいせつなひとたちも
みんな みんな

つぎに訪れる一瞬を
選びつづけてゆくものは
想い

ちいさな
ちいさなたねだけど

ちいさな
ちいさなたねだから
かろやかに どこまでも
すべてをこえて
とんでゆけるにちがいない

あなたのお花が咲きますように     
あなたの笑顔が咲きますように

ゆうきいろのかぜにのせ
ちいさな
ちいさなひかりのたねを
あなたのこころの野原へと

あのたんぽぽのように


  

ゆめみるバレリ-ナだったあの日 わたしは耳を疑いました

「 治る見込みはありません
            職業としてゆくのは無理でしょう 」

整形外科のお医者さまは 
淡々と しかも冷酷に 診断の結果を告げられました

右足の指の関節に 骨の変形と異常がみられ 
つよく激しい痛みがはしり
ただ歩くことすらままなりません
5歳よりはじめたバレエのレッスンで 
過度にかかり続けた負担のためとおもわれる   
このからだの悲鳴を 
わたしはそうなるまで氣づけずにきてしまっていたのです

だいすきなおどることを 
どうしてあきらめなければならないのか
すぐに理解などできるはずもなく 次の瞬間には
どうすれば また 
何の問題もなくおどることができるのかしら と
それだけを真剣に考えはじめていました

なぜ そんなことがおこってしまったのか?
わたしは わたしのからだを
頭のさきから 足のさきまでみつめ 問いかけました

すると 壊れてしまった足だけではなく どこもかしこも 
いつ悲鳴をあげても おかしくないとおもわれるほどに
からだは苦しさをあらわしていました

からだすべてをこころにして 空を舞うゆめをみながらも
その想いとは逆に ながい時間をかけ 知らず知らずのうちに
ゆめを壊してしまう方向へと みずから進んできてしまっていたのです

おおきく手を振って歩いてきた道に 
華やかに咲いているようにみえていた それは 
わたしがゆめにみ 想いえがいていたお花ではありませんでした

ひきかえすにも やりなおすにも 
あまりにとおくまで来すぎてしまっていることに
すべてを失ったかのようにおもえた そのとき
わたしのなかでずっと待っていた ひかりのたねが
ちいさなちいさな芽をだしました

ゆめみていた ほんとうのお花

トゥシュ-ズがなくっても 
つまさきでおどれるほどに 元氣になったこの足とともに
毎日休むことなく 朝から夜まで おどることをゆるされているいま
身もこころも裂かれるかのようにおもわれた 
いくつもの信じがたいできごと
ねじれゆがみ 調和を失い はなれていったこころとからだ
あの深いかなしみさえも
ひとつひとつが 天からの贈りものだったことに感謝しています

すべてが花になるための


春は いつも あたらしいゆめをはこんできます
あたたかな おひさまのひかりにつつまれ
なにもかもが きらきらと 可能性を秘めて芽ばえます
花々も ちいさなつぼみを ゆめいっぱいにふくらませます
すみれはすみれ たんぽぽはたんぽぽ ちゅうりっぷはちゅうりっぷ
どの花も みな それぞれにかわいらしく 美しく 愛すべき存在です
そんな 花いっぱいの野原になることを 心から願い信じて
ちいさなひとつぶのゆめをまきます
ラ・プリマヴェ-ラ 春
おどることを 生きることを愛するみなさまとともに

ゆめのたねをここに
あの日から14年

この星で たったひとりのあなたとわたしが
愛しあい 信じあい ゆるしあい
みんなのいのち みんなのゆめを たいせつに育みあう
ひかりあふれる春の野原になれたなら______




♡ La Primavera ( ラ・プリマヴェ-ラ ) ♡ は
ちいさなわたしのおおきなゆめ
おともだちがおともだちをと 
たくさんのすてきな出逢いをいただき
ゆめみる野原は きょうも想いをかさねています

クラシックバレエのクラスと
こころとからだのリラクゼ-ションのストレッチクラス
♡ Lullaby ( ララバイ ) ♡ を 
あわせて週に30クラス

    ♡ チュ-リップ        ♡ オリ-ヴ

♡ クロ-ヴァ-    ♡ ヴィオラ       ♡ アネモネ 

     ♡ ロ-ズ           ♡ ミモレ 
             ♡ ミモザ 

3歳のちいさなおともだちから 80代のおおきなおともだち 
男性も女性も みんなみんな うれしくお迎えしています
偶然 不思議 奇跡____ ちいさなひとつのきらきらが
つぎのきらきらにつながって つながって 
わたしたちは いまここにいます
生きている ってすてきなことだね

ここ札幌に移り住むことさえ 想像することのなかった ある夏の日
ことりのうたう 美しいみどりの森につつまれた神宮を
母とふたり参拝し この円山周辺を楽しく散策したときのこと

   こんなところに バレエスタジオがあったらいいね

なにげなく ふと わたしのなかからこぼれた言葉のひとひらが
数年後 こうして現実になるとはおもいもよらないことでした

わたしの尊敬する女性である知人が マンションを建てるのでと声をかけ
おはからいくださり 周りの方々のあたたかなお心と 家族の協力のもと
お借りすることになったこの空間は 天からお預けいただいたもの
ありのままの自分を咲かせ おどってゆくことのできる場所を
探し求めていたわたしにとっての かけがえのない空間となりました

うすもも色の花を枝いっぱいにひろげて 風にゆれるアンズの木
空からも 光といっしょに 花のあまいにおいがこぼれおちてくるアンズ林

涙でいっぱいになってしまう
だいすきな 立原 えりかさんのメルヘン 『 アンズ林のどろぼう 』
あのアンズ林のように この星のうえの優しくあたたかな場所
ほんとうの自分をおもいだす空間

在るべきところへと導き 指し示してくださった天の想いにかなうよう
もっとも美しい空間に磨きあげ たかめあげてゆくことができますように

いちごのとびらをあけると
そこが La Primavera
窓いっぱいにひろがる ちいさなお庭の美しい自然が
春には春の 冬には冬のきらきらを奏で ようこそ ♡ と
両手をひろげてくれています

『 万華鏡のようですね 』
そんなふうにたとえられるこの空間は のこり三面がすべて鏡
ラ・プリマヴェ-ラの外に自然がある というよりは
自然のなかにラ・プリマヴェ-ラがある のです

わたしたちは いま この星に在り
だれもが空間を与えていただき そこに存在することをゆるされています
けれど 本来 だれのものでもない空間を分け隔て 線をひき 枠組みをし 
奪いあい たいせつなことを忘れてしまうのは とてもかなしいこと
わたしたちは みんな

宇宙というひとつの無限なる空間の
地球というひとつの限りある空間に

ほんの一瞬 生きるということをいただいているのです

地球を舞台に 
宇宙サイズでおどろうね

わたしはいつも呼びかけます
ひとりでおどるにも足りないぐらいのちいさな野原も
そこを使うひとの想いで 
はかりしれないほどのひろがりをみせてくれるのです

ちいさな空間のかがみに映る おおきな自分だけをみつめておどるとき
そこにはちいさな世界しかありません
おおきな空間に存在する ちいさな自分を感じておどるとき
世界はおおきくひろがってゆきます

ちいさな空間だから ちいさなおどりしかできない
ちいさなからだだから ちいさなおどりしかできない

もしも そうおもうのであれば
それは ちいさなお部屋に鍵をかけて閉じこもっているのとおなじこと
鍵をあけて こころをのびのびと解放してあげるだけでいいのです
わたしは空間のもつ かぎりない可能性を想います

なにもない箱のようなお部屋に いちりんのお花をかざります
すると そのお花のもつ きよらかな美しいきらきらがお部屋をみたし
そこは ここちよい空間にかわってゆきます
お部屋がいっぱいになると お部屋のそとにも 
きらきらはひろがってゆくことでしょう

おなじように なにもない箱のようなお部屋に
ひとりのひとが入ったとしたら______
やがて そのひとのもつ想いが お部屋をみたしてゆくことでしょう

優しい想いがひろがれば そこは優しい空間になります
かなしい想いであればどうでしょう

一枚のキャンバスにこめられた画家の想いが
そのお部屋を あたたかくしてくれることもあれば
奏でられる音楽にこめられた 作曲者や奏者の想いが
そのお部屋を やすらぎにみちたものにしてくれることもあります
自然のなかで過ごすことを わたしたちひとが望むのは
そこが美しく ここちよい空間であるからにちがいありません
ひとりのバレリ-ナが舞台にあらわれます
彼女の美しい想いが 客席すべてをつつみこむほどに
どこまでもかぎりなくひろがってゆくことができたとしたなら_____
舞台と客席のあいだにある壁はとりのぞかれ
そこはひとつの美しい空間になりうることができます

みえない方がいらしても きこえない方がいらしても
みえる きこえる 感じられる 
こころに たましいに響きとどいてゆくおどり
想いはかぎりなくふくらみます

もしも  ・プリマヴェ-ラという空間を 
きらきらでいっぱいにすることができたなら 
きらきらは通りにもひろがってゆくはず

街がきらきらでいっぱいになることができたなら
それは国中にひろがってゆくにちがいない

国中がみたされてゆけば 世界中 そしてこの星いっぱいに
やがては はてしない宇宙空間へときらきらはひろがってゆくことでしょう

みんなのなかから生まれてくるきらきらが 
まぁるくまぁるくひろがって伝わってゆく

わたしはここラ・プリマヴェ-ラで そんなゆめをみています

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