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院試(修士課程)の面接でよく聞かれる質問をまとめ


はじめに


大学院入試では大抵面接や口頭試問が含まれている。
大学や研究科、専攻、内部進学や外部進学で内容は異なるが、その中でもよくある質問が存在するので、その質問の推測される意図と回答の仕方をまとめた。

※解答例はあくまで一例です。


具体的な質問

1. 併願先

意図はよく分からない。
中には受験状況(筆記は通った、面接前 etc.)まで聞かれる場合もある。

この質問の後にセットでよく「合格したら入学しますか?」「第一志望の研究室ではなくても入学しますか?」といった質問が聞かれることから、合格を出したときに辞退せずに入学してくれるか確認したいと推測される。

忖度はせず、正直に答えれば良いが、入学するかどうかの質問には本音はどうであれ「入学します。」と答えるのが無難。

入学しないと分かっている学生に合格を出しても意味がないので、第二志望の研究室に合格している状況でも不合格にされかねない。

仮に第一志望ではなくても、駒を確保し大学院に進学できる安心した状態で第一志望の試験に臨むほうが精神衛生上よいのは明白である。


ただし、人数調整のことを考えている大学側からしたら辞退されるのは避けたいことではあるため、滑り止めで本当にいく気がないのであればその旨を使えるべきである。


2. 志望動機

まあ、当たり前。
どれほど研究内容を把握しているか、何に興味があるのかを知りたいはず。
試験の倍率が低くてもほとんどのケースで聞かれるので、きちんと答えられるようにしておく。

出願時に志望理由書研究計画書などを提出している場合はそれを見返して、それから大きくかけ離れないように気をつける。

かけ離れたものであっても、「出願時はこういう考えだったが、今はこういう経緯でこういう理由で志望している」とか答えられればいいと思う。

某工大の某系では志望理由を深掘りされたと聞いたこともあるので、場合によっては注意が必要。


3. 博士課程に進学するか

研究のレベルが高いほど研究室でよく聞かれる印象。
数年後の研究室運営を見据えていたり、単純に博士に興味があるのか聞きたいだけだと思われる。

正直に答えて差し支えないが、中には博士課程に進学するのが当たり前だと考えている方もいるので、博士に行く予定がない場合は注意が必要。

出願前の研究室見学でそのあたりを把握するのが理想だが、もし分からなければ、「興味はあるが迷っている」と答えれば大抵の場合は問題はない。


そもそも、院試から入学までは半年、短くても数ヶ月空くので、その間に状況が変わることもあるはず。そう考えると、興味は見せつつも「経済的事情もあるから迷っている。」や「研究分野が本当に自分にあっているか実際に取り組んでみないと分からず、入学してから判断したい」のような回答であれば博士に行かない場合の理由が教授側ではどうしようもできないものになるので、無難であると考えられる。

もちろん、博士課程に進学するつもりならばその旨をそのまま答えればよい。


4. 筆記試験の感想

アイスブレイク的な感じで聞かれる。
単純に学力がどの程度が知りたいと思われる。

筆記試験が終わったら問題を見返して大枠を掴んでおき、「こういうところがいい問題だと思った。」「あそこはこうで解けなかった。」「多分こうすればこういう感じの答えになると考えた。」とか答えれれば優秀。


5. 卒業研究について

単純になにを研究しているのか聞かれ、そのまま志望動機の質問に繋げられるケースが多い。

B4の段階であまり研究が進んでいなくても大枠くらいは把握した状態で挑むべき。



最後に

結局は正直に話せばよく、自分を取り繕う必要はない。大学側も1日や2日くらいで何人もの受験者を相手に面接を行うので、そこまで時間をかけたくないはず。

準備できるものはしっかり準備して、きちんと答えられるようにしておけば、スムーズに終わるものである。

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