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小学校、中学校向け卒業式祝辞(PTA会長用) 2014年3月 longversion


2014年、私が小学校のPTA会長の頃(一番下の子供が卒業したとき)実際に卒業式で話した「祝辞」です。
(実際に書いたのは2013年の夏頃です)
著作権フリーでいいので、卒業式に話すことがないなと思った人は、この文章を使ってください。でも、すごい勇気がいりますよ。長いし、変なエピソート入っているし。。。卒業式自体あるかないかわからないしね。。。

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みなさん、ご卒業おめでとうございます。
小学校を卒業される皆さんに一つだけ、誰も知らないけど、知っていれば得することをお話したいと思います。

「新しく始めることは誰でも怖い」ということ。

それはみんな知ってるよね。
初めて小学校に入学したとき、ドキドキしたよね。
初めて、友達に話しかけたとき、大丈夫かな~~って心配したよね。
授業での初めての発表、全校集会でのみんなの前での発表、みんなドキドキ、ハラハラ、できるだろうかって心配したよね。
そういう気持ちはあなただけではないです。
子どもから大人まで全員感じます。

そういう気持ちを、「恐れ」って言います。

実は先日、私も恐れを感じる機会がありました。新大阪に勉強会に行ってきたんです。勉強会、お金を払って、専門の先生にお話を聞く、まあ、授業のようなものですね。10時からの勉強会で私は9時半に会場のあるビルの前に到着したんです。

その勉強会は講師の先生はもちろん知ってますが、実際に会ったことはありません。話したこともありません。勉強会に来ている人は30人くらいいたでしょうか?私を含めて男性は2人。あとは全員女性。しかも顔見知りはゼロです。

そんな時、みんなはどうですか?
私は苦手です。

そこに着いたとき、自分の心の中に恐れが生まれたんです。急に緊張し出して、「もう帰ろうかな」って考えたんです。
「何考えてるんだ!!」
「ダメダメ!! 仕事休んで、電車賃払って、参加費払ってるんだぞ」
「今更帰るなんて、ありえない!!!」
っと心の葛藤があって、とりあえず、開始15分前までは会場の周りをうろうろ、うろうろ。。。

開始15分前になって、よし、行くぞ、って決心して、一歩、踏み出しました。すると恐れが2分の1になりました。もう一歩、踏み出すとさらに2分の1。結局、その勉強会を2時間、講師の先生の目の前、一番前の席で受けてたくさん学んで帰って来ました。

今私の話をしましたが、私だけじゃないです。

後ろに座っている皆さんのお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんも同じです。

それだけじゃないです。あちらに座っている校長先生、教頭先生、来賓の皆さん方も、私は長いこと生きているから怖いものなんてないんだぞ、という顔をされていますが、実はみんな、怖いんです。

でも、長いこと生きているので、「怖いこと」ってことはよくわかってます。なので、大人になると新しいことを始める人はだんだん少なくなります。

人間はだれでも、新しいことを始めるときは恐れを感じる様作られているんです。でも、その恐れを乗り越えて、前に進むか、恐れて後ろに下がるか。それで皆さんの将来はすごく違ってきます。その恐れを乗り越えたとき、恐れはどこかに消えていきます。恐れは立ち止まっているときしか、感じないのです。

一歩前に出るとその恐れは消えてなくなるのです。恐れを乗り越えたとき、ワクワク楽しい気持ちが湧き出てきます。人間って、そういう風に作られているんです。

じゃあ、恐れに負けて諦めたとき、どうなるか?それでも恐れはなくなります。

でも同時に、「やってればよかった」という悔しい気持ち。
「どうして、やらなかったんだろう」という残念な気持ち。
「僕は(私は)こんなこともできない、ダメな人間だ」という自分を最低な人間だと感じる気持ちがいつまでも残ります。

みんなも感じたこと、あるよね。
とってもつまらなくて、最低な気分です。
恐れを乗り越えれば、さっきの恐れは何だったんだろう、と感じます。

恐れと仲良くしましょう。
恐れを普通のこと、と感じるようになりましょう。
恐れって、初めて何かをするとき、必ず感じる心の仕組みなんだ、と分かったとき、恐れはただの階段になります。

小さな子供が初めて階段を登るとき、降りるとき、
とっても怖いけど、6年生の君たちは階段なんて何も考えず上ったり下りたり怖くなんてないよね。

そうやって新しいことをどんどん体験していってください。
新しい体験がきっとあなたの新しい未来を作ってくれます。

(以下、省略)


(※ 私のFacebookアカウントの底の方に埋もれていた「ノート」投稿を発掘しました)

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