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全般性不安障害 うつ病 不眠症 治すために僕がやめたこと

これまでの記事では僕が初めて全般性不安障害を発症してから、うつ病や不眠症を併発し、治ったと思ったら再発も経験した話を書きました。
初めての発症から14年が経ちました。
その間、本当に苦しく辛い日もありました。もう良くならないんじゃないか、このまま一生辛いままなんじゃないかと絶望する日もありました。
でも今はどっこい幸せに生きています。

そんな僕が今幸せに生きられるようになったのは、あることをやめたのがきっかけでした。

そのあることとは

「完治」を目指すこと。

です。

え?よくなりたいのに、完治を目指さない?どういうこと?
訳がわからないですよね。説明します。

それは2度目の最初から回復してきたある日のことです。
通勤のため職場に向かっているときに、ふと気づいたのです。

あれ?今、気分良いやん。っていうか、今までも調子悪い時はとことん悪いけど、調子いい日もあったやん。
そこで考えてみたのです。
初めて発症してから9年。病気でほんまにダウンしていたのは、最初の半年(でも大学院行けてた)、再発した時3ヶ月まともに寝れんかった(仕事休んだのは1週間)、2回目の再発はしんどかったのは3ヶ月くらい(でも、仕事には行けてた)。多く見積もっても1年分くらい。実際社会生活に支障きたしたのは再発した時の1週間。
ということは、しんどいしんどいと思ってた9年のうちほとんどは普通に過ごしてるやん。

誰だって風邪ひくし、腰痛になるし、骨折する人もおるし、食中毒なる人もおるやん。その時はしんどいし辛いよな。
特に風邪は何回もかかるし、腰痛も再発する。でも、一生ならんとこうとは思わんよな。もちろん、なりたくないけどなったらしゃーない治療しよ・休もって思うよなってことに気づきました。

そして、自分が全般性不安障害やうつ病や不眠症に対して、特別強く「一生
なりたくない」「完治したい」「絶対再発したくない」って思っていたことに気づいたのです。

「再発したくない」と思いすぎるからこそ、ちょっとした体や心の変化に過敏に反応して不安を引き寄せ、その不安が肥大化して状態が悪くなってるんやということにも気づけたのです。

そこで、僕は決めたのです。「完治はめざさない」と。
もちろん、なりたくない気持ちはあって当然。だからこそ、生活習慣や仕事量、趣味の時間、人付き合いは気をつける。でも、それって病気にならないためにというよりは、幸せに生きるために当たり前のことですよね。

このことに気付けたことで、気持ちがスッと楽になったのを覚えています。あの日の爽快感と通勤路の光景は今も忘れられません。

それ以来、不安が襲ってきた時、食事が喉を通らなくなった時、気持ちが塞いだ時、眠れない時も

「あー、来たきた。例のアレね。はいはい、気をつけますよー」

くらいで受け止められるようになりました。

そして、必要なら漢方を飲み、睡眠薬を飲み、寝る時間を早めたり、仕事を切り上げたり、趣味に取り組んだりして受け流せることが増えました。

それでもダメな時は、一旦落ちて落ちながら
「あー、落ちてるなー。なんとか時間経てば戻るから耐えよか」
と、絶望することなく乗り越えることができるようになりました。


「完治」ではなく、状態のいい日を増やす。悪くなっても「あーまた来たきた」でやり過ごすそんな風な付き合い方で行こうと思っています。

まさに付き合い方なのかなと。病気も不安を感じやすいのも眠れない日があるのも落ち込む日も含めて自分。
そんな風に思えたからこそ、今、僕は幸せです。

仕事でも業界の賞を受賞したり、業界の雑誌に記事を書かせてもらったり、業界の新聞に取材してもらったり、仕事の経験を大学生に話したりできるようになりました。

プライベートでは結婚もしました。

どんなことでも不安を感じてパニックになってしまっていた僕がです。

もちろん新しいことは緊張するし、不安もあるし、その不安が別の不安を連れてくることもあるし、落ち込むし、塞ぐけど

どっこい今日も幸せに生きてます。

だからあなたも

今辛くても大丈夫。必ず良くなる。

今日のところは、ここまで。
最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。

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