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ゼロリスクなんて存在しない
最近、コロナワクチンの遅配や摂取率の低さが問題になることが多いですが、そもそもなぜこうなったのかを考えてみました。
1番の原因は、日本人がゼロリスクを求めているからだと思います。
何事にも言えますが、とかく日本人は未知のものに対してネガティブに考えがちな気がしています。
ワクチンを摂取して副作用が起きる確率は?
飛行機に乗って墜落したらどうする?
投資をしてお金を失う確率は?
起業した時の失敗する確率は?
そうした、「うまくいかないことの確率」を気にして、それがゼロもしくは限りなく低くなければ手を出そうとしない気質があるのではないでしょうか?
もちろん、未知のウィルスですし、異例の早さで開発されたワクチンですから、臨床データが(通常に比べて)少なくて不安を感じる気持ちはわかります。
さらにはマスコミも、ワクチンを接種した人よりも副反応が起こった人を殊更に取り上げて、さもワクチン接種にはリスクがある報道をしています。
マスコミについては、先日の記事にも書きましたが、(ワクチンを摂取して副反応が起きた人がいるという)事実を都合よく解釈して、「ワクチン接種には副反応が起きるリスクが(低くない確率で)ある」と伝えている気がします。
リスクを恐れる気持ちが悪いわけではありませんが、大切なのは自分がリスクをどう解釈して向き合っていくかだと思います。
客観的に見れば日々の生活の全てにリスクは存在するものです。
外に出て道を歩けば交通事故に遭うリスクがありますし、家にいても転んで頭をぶつけるリスクがあります。お店に入っては強盗に押し入られるリスクがあるでしょうし、仕事をしていても失敗するリスクがあります。
しかし、そんなリスクは普段考えませんよね?
「そんなことは滅多に起きないから」という理由だと思いますが、ではそれとコロナワクチン接種のリスクはどう違うのでしょうか?
問題が発生する確率を客観的な数字で表した時に、実はそんなに変わらないはずです。
この世に完璧なものは存在しないのですから、ゼロリスクを求めることは誤っています。
そのくせ、極力リスクを回避するためにワクチン輸入を遅らせていたことを棚にあげて、ワクチンの遅配や摂取率の低さを叩くマスコミがいる......
単純にリスクという言葉だけでは信用できませんし、さらにそれを伝えるマスコミはもっと信用できない。
みなさんや私がワクチン接種や日々の行動で何を選択するかは、リスクの有無を自分でしっかり考えて選択すれば良いのですが、ただ1つ、そこにゼロリスクを求めることは完全な誤りだと思います。
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