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今日は先輩に呼ばれて、中学生の空手道大会に救護役員として参加してきました。

そこで目を付けた1人の少年のお話です。

武道の心得

空手道を始めとした武道は「礼に始まり礼に終わる」と言われるように、礼儀を重じます。

僕も18歳まで空手をやっていましたが、挨拶はもちろんのこと、道場に入った時の靴の脱ぎ方から掃除の仕方まで厳しく教えて頂きました。

靴が揃っていないと道場に入れてもらえなかったです。

そんな礼儀を重じる武道とあって、誰でも挨拶がしっかり出来るか!といえばそうでもない。

選手たちは試合会場に着くと、たいてい先生方のところへ真っ先に挨拶にいきます。
その後は自分たちの道場の仲間で集まって、試合が始まるまで練習したり、遊んだりして過ごします。

1人の少年

僕は怪我人が出た場合の救護係として呼ばれていたので、会場へはいつも開会式10分前くらいに行きます。

しかし今日は会場に30分も早く着きました。ちょっと時間を持て余していたので、他の武道館場の方を見に行ったりしていました。

その時、目の前から空手着を着た少年3人が歩いて来ました。

きっと大会に出る選手なんだろうなと思っていたところ、そのうちの1人が

「おはようございます」

と挨拶してくれました。僕も「おはようございます」と返したのですが、横にいた2人の少年はこちらをチラ見しただけ。

僕はジャージを着ていましたが、他の会場では他の競技をやっていましたし、これだけでは空手関係者とは分からないはずです。

でも、その1人の少年だけは爽やかに挨拶をしていったのです。

中学生なので僕より20歳ほど年下。今どきの若い子もしっかりした子がいるもんだな〜と嬉しく思いました。
こんなことを思うようになったら、おじさんの仲間入りかも知れませんね・・

優勝者は

もうここまでの流れで察しが良い方は分かると思いますが、男子の競技で優勝したのは

朝すれ違い様に、僕に挨拶をしてくれた少年でした。

僕は救護席から試合を見ていて

おっ!あの少年だ!
やっぱり礼儀ができてる子は強いね!

なんて少し嬉しくなりながら、試合を見ていました。

少年からの学び

誰にでも自分から先に挨拶する!
それが自分の周りの知った人であろうとなかろうと、挨拶をすること!

「おはようございます!!」と元気に挨拶されて怒る人はいませんからね。
元気な挨拶をされると気持ちが明るくなります。

挨拶って小さい時ほど、よくしていた気がします。だんだん大人になるにつれて減ってきたような。

今日は中学生の少年から、挨拶の大切さ!
そして、強さの秘訣を教えて頂きました。

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