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週刊金融日記 第31号 高嶋政伸vs美元の離婚裁判の定量分析、オバマ大統領で株価下落、浜松町の焼肉の名店、処女を捧げた彼と結婚したい、他

// 週刊金融日記
// 2012年11月11日 第31号
// 高嶋政伸vs美元の離婚裁判の定量分析
// オバマ大統領で株価下落
// 浜松町の焼肉の名店
// 処女を捧げた彼と結婚したい
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 ところで、カンボジアでビジネス・カンファレンスがあって、ちょっと日程的にきびしい感じだったのですが、なんとか都合がついて、ちょっくら仕事とメルマガ取材を兼ねて、カンボジアの某都市とアンコールワットに行ってくることになりました。と言うことで、来週はカンボジアからメルマガをお送りすることになりそうです。僕の知り合いの旅行好きによると、アンコールワットは、間違いなくアジアで一番すごい遺跡群らしくて、今から楽しみです。
 今週は金融市場でも恋愛市場でも重要なイベントがありました。アメリカの大統領選ではオバマ大統領が再選され、また、高嶋夫妻の離婚裁判の第一審の判決が出ました。結婚のファイナンシャル・バリューの算定式に、インパクトがある判例になったと思いますので、その解説を最初にしたいと思います。
 また、今週号は、相談がちょっと多くて、それらのいくつかは次週に回っています。ご了承下さい。
 それでは今週号も盛りだくさんの内容です。

1.高嶋政伸vs美元の離婚裁判の定量分析

 俳優の高嶋政伸さん(46)と妻でモデルの美元さん(みをん=33)の離婚裁判で、東京家裁(小林愛子裁判官)は9日、原告の高嶋政伸さん側の主張を認め、「2人の関係は破綻しており修復不可能だ」として、離婚を命じる判決を言い渡したました。僕は、この判決は、日本の司法が離婚認定において、「実質主義」にアクセルをさらに踏み込んだ、という点で極めて重要な判例になったと思っています。

 ご存知のように、妻の美元さんは、夫の政伸さんが、暴力をふるっていたなどと主張していましたが、それでも離婚したくない、とも主張し続けていました。そんなに夫がひどい男なら別れればいいのに、と庶民は思うかもしれませんが、夫が高額所得者の場合は、こうした法廷戦略は極めて一般的なものであり、なんら不思議ではないことは、本メルマガの読者のみなさんには常識ですね。
 美元さんは自らの当然の権利を主張しているだけであり、なんら責められるものではありません。この辺の離婚裁判のカラクリに関しては、以下のバックナンバーでくわしく解説しました。

週刊金融日記 創刊号 ダルビッシュが経験した婚姻費用(コンピ)の恐怖 
週刊金融日記 第2号 大企業のサラリーマンは全財産払っても離婚できないワケ 
週刊金融日記 第3号 引退間近のスポーツ選手と結婚してもセックスフレンド以下 
週刊金融日記 第6号 マーク・ザッカーバーグの計算され尽くした結婚 
週刊金融日記 第29号 本当に怖い高給サラリーマンと専業主婦の離婚 

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