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週刊金融日記 第2号 大企業のサラリーマンは全財産払っても離婚できないワケ、海運株急上昇、丸の内のペナルティ・エリア、アラサー女子ですが不倫ばかりで純愛ができません、他

// 週刊金融日記
// 2012年4月22日 第2号
// 大企業のサラリーマンは全財産払っても離婚できないワケ
// 海運株急上昇
// 丸の内のペナルティ・エリア
// アラサー女子ですが不倫ばかりで純愛ができません
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。春爛漫の季節となりました。お元気でいらっしゃいますか。みなさんにこうして『週刊金融日記』の第2号をお届けできて、大変嬉しく思っています。4月は全3回で、恋愛工学の重要な分野である、結婚と離婚のリスク分析の特集を組んでいます。テレビや新聞では教えてくれない、本当に大切なことが書かれています。

1.大企業のサラリーマンは全財産払っても離婚できないワケ

 前回のメルマガで「実は結婚というのは、男女が行うある種の金融商品の取り引きと考えると非常にすっきりと理解できる」と書いたところ、読者の方から、そうですよね、セックスとお金の交換ですよね的な感想が送られてきた。それは古典的なひとつの見方ではあるが、僕の意図したことではない。また、そんな陳腐な分析をお届けするためにメルマガを書いているわけではない。
 セックスとお金の交換は、売春のことで、結婚というのは売春とは比べ物にならないシリアスな金融商品なのである。売春が現物株の売買だとすれば、結婚は複雑な仕組み債(ストラクチャード・プロダクト)だ。現物株のトレードでは株と現金を交換するだけだが、結婚という仕組み債では将来に渡るキャッシュフローの権利義務関係を正確にプライシングする必要がある。

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