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週刊金融日記 第629号 安価に国内外に電話とFAXをする方法と海外送金まとめ、DMMビットコ500億円相当盗まれる、海外旅行もコンフォートゾーンを抜け出すべき、異性も不動産も選び方は同じ、他

// 週刊金融日記
// 2024年6月3日 第629号
// 安価に国内外に電話とFAXをする方法と海外送金まとめ
// DMMビットコ500億円相当盗まれる
// 海外旅行もコンフォートゾーンを抜け出すべき
// 異性も不動産も選び方は同じ
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 最近は香港はなぜかずっと雨で、まあ、暑くないのはいいですが、早く晴れるといいですな。昔は、SUUMOで東京の不動産を眺めていたのですが、最近はいくつかある香港のSUUMO的なサイトで香港の中古アパートをよく見ています。まあ、香港のアパートは信じられないほど高くて、狭くて、ボロっちいです。仕方ありません。
 香港の不動産はちょっとおかしい価格ですが、シンガポールももちろん、ソウルや台北や上海や北京といったアジアの大都市は、どこもあれだけ高すぎる!と騒がれている東京の2倍とかするわけで、まだまだ、価格は収斂していく(安い方が上がって高い方が下がって平均回帰していく)ような気がします。
 日経新聞の記事で、この半年間は東京と大阪の上昇率が世界の主要都市の中でトップだった、とありました。

★この半年ほどでのマンション価格の上昇率では、世界の主要都市の中で東京と大阪がトップ2だったようですね。

週刊金融日記 第627号 東京のタワマンはまだまだ安いですから皆さん落ち着いてください

 恒例のクリプトの大型ハッキング事件ですが、今回は日本の大手クリプト交換所のDMMビットコインがやられました。ビットコインがハッキングされた時点の価格で500億円近く盗まれました。あらら。

●DMMビットコイン不正流出 金融庁 あらゆる可能性想定し調査を
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240603/k10014469811000.html

週刊金融日記 第613号 ビットコインに対するビューを変えました

 ところで、僕はビットコインについては悲観的だったビューを変えて、これからはガチホだ!とメルマガに書いたんですが、ちゃんと自分で書いたとおりにずっとロングしています。そこで困ったことがあって、だいぶ昔は香港はクリプトがすごくて、そもそも世界最大のステーブルコインのUSDTが香港にありますし、世界最大のクリプト交換所のバイナンスも香港発祥ですが、中国政府がいろいろバンしたので、香港の交換所はだいたいドバイだとか他の規制のない地域に行ってしまいました。しかし、クリプト交換所と銀行が取引することは禁止されていましたが(香港の銀行から送金したり香港の銀行がクリプト交換所からフィアット通貨を受け取れない)、クリプト交換所自体はふつうに使えました。
 しかし、2年ぐらい前から、なんか香港でもクリプト交換所を認可しよう、みたいな話になって、シケた認可された交換所はできたんですが、これで逆に、日本と同様に認可されていない交換所が使えなくなってしまったんですよね。
 現金をどこかに預ければ金利がもらえますし、株をショートしたい人のために貸してあげれば貸株料が取れるように、クリプトもロングしてこのように運用する方法がいくつもあります。しかし、バイナンスは機能制限されてしまっていて(ふつうに置いておいたりとか出金とか最低限の機能は使えます)、ガチホでロングしても、何も稼げません。そこで困っていました。
 それで、先日、香港にクリプトのプロと言うか専門家の方が来たんで、食事に行ったんですが、何かいい解決方法がないかと聞きました。
「ハッキングとかそういうのは心配だけど、ただ置いておくだけで何も稼げないのは困るから、絶対に安全・安心で、香港でも黙って使えるクリプト交換所とか、あるいはDeFiとか教えてほしい」
 そしたら、クリプト専門家の方はあきれた顔で、「そんなもん、あるわけねぇだろ!」と言いました。
 ああ、僕でさえ、絶対に安全・安心のものをつい探してしまうわけで、投資詐欺って、だからなくならないんだな、と妙に納得しましたわ(笑)。

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 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-ChatGPTを使った原稿作成について
-最近よく聞くGLP-1ダイエットについての質問
-高級住宅地の御殿山エリアでいい物件を見つけたのですが電車の騒音が気になりました
-川端康成の名作『雪国』に恋愛工学的描写がありました

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.安価に国内外に電話とFAXをする方法と海外送金まとめ

 日本滞在中に僕はポイントがたくさん貯まる楽天ゴールドカードを使っていました。そして、諸事情で僕の日本円ポジションは底をついていたので、クレジットカードの支払いのために日本の楽天銀行に送金する必要に迫られました。

週刊金融日記 第615号 株の個人投資家から見た東京の不動産市場入門

 日々減価していく日本円に限らず、米ドルやそれにペッグにしている香港ドルの金利も4%から5%が常態化しております。HSBCなどの大手銀行は普通預金にほとんど金利を払わないぼったくり商売をやっているので、あまり現金で置いておくわけにもいかず、香港でもクレジットカードの支払日は毎月ハラハラしております。まあ、そんぐらい余裕を持って現金を置いておけよ、という話ですが……。
 マネーロンダリングなど犯罪収益のお金が自分のとこの口座にあると、金融機関はとんだ災難に遭います。そうしたことからか、海外からの資金の受け取りはいろいろ報告やチェックの義務があるようで、めんどくさいです。めんどくさいことは想定の範囲内だけど、今回はFAXを強要されるなど、それが想定の範囲を超えていました。

 海外送金のチェックのやり方は僕が知る限り各銀行でバラバラです。ちなみに、香港の銀行はアジアビジネスのハブ的な機能を持つ法人が多いので、海外送金は楽です。SWIFTコードとか口座番号入れて、ボタンを押すだけです。日本に送る時以外は……。日本の銀行はなぜか一番めんどいのですよね。なんか形式的な書類提出とかいっぱいあって、だからといって書類さえ揃えばオッケーで、ちゃんと取引の実態を見ようという気概はほぼゼロで、日本らしいな、と。あと、日本の銀行は海外関係の手数料がめちゃくちゃ高いですね。
 さて、楽天銀行です。メガバンクなどは海外からの送金があると電話がかかってくることが多いのですが、楽天銀行はメールでした。そして、さりげなく書類はFAXで送ってください、と書いてあります。いやいや、僕は海外にいるからPDFにしてよ、と思って、そこはスルーして、ふつうにPDFで送ったら、次の日に、なんかのコピペみたいな文章で、再度、FAXで送るように要求されました。この時点で、クレジットカードの支払いに間に合わないことがほぼ確定です。仕方ないので、何とか他から持ってきてそれは間に合わせました……。
 こんな仕打ちにあったら、並のインフルエンサーなら怒髪天を衝くように怒り狂い、Xで「楽天銀行はこんなバカですよ!」「いまどきFAXですよ!FAX!」「草がぼうぼう生えるわ!」などとまくし立てることでしょう。そんな光景が目に浮かびます。
 しかし、僕は違いました。ふむ、ここはいい機会だ。海外から安価に日本にFAXを送る方法をリサーチしてみようじゃないか、と前向きに考えました。日本よりいろいろ進んでいるアメリカでもFAXは現役ですし、実際に、年に何回かはFAXを送らないといけない機会というものは出てきます。ちなみに、これも後で書きますが、そのような場合、日本では僕はコンビニのFAXを使っていました。あれは便利ですよ! あと、カラープリントもコンビニですよ!
 さて、本題のFAXですが、めちゃくちゃよく出来ているFax.Plusという良いクラウドFAXを見つけたので、この際に、国際電話のかけ方やFAXの送受信、海外送金について、僕が現時点でわかっているベストの方法をまとめておこうと思いました。

●Fax.Plus
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