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週刊金融日記 第613号 ビットコインは2024年末までに1000万円超えます、ARM暴騰!どこまでも金に愛される孫正義、香港で美味しい蛇スープを食べました、東京中学受験戦記、他

// 週刊金融日記
// 2024年2月12日 第613号
// ビットコインは2024年末までに1000万円超えます
// ARM暴騰!どこまでも金に愛される孫正義
// 香港で美味しい蛇スープを食べました
// 東京中学受験戦記
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 中国は春節(=中国の正月で今年は8連休)が始まり、不動産バブル崩壊で羽振りが悪くなっていて節約志向なのか国内や香港や日本などの近場を旅行する人が多いようです。東京では世界一成功(=金持ち)している歌手でありエンターテイナーのテイラー・スウィフトさんのコンサートが開催され、そこに中国からの観光客もたくさん来ていたようですね。というより、明らかに中国の春節にぶつけて、日本と中国と両方から集客する作戦でしたね。22万人が高額なチケットを買ったそうです。天文学的な売上ですね。

●テイラー・スウィフト 観客大絶叫に「ワオ!」 海外女性アーティスト史上初東京ドーム4日連続公演へ
https://www.daily.co.jp/gossip/2024/02/08/0017308568.shtml

 中高生の頃に定期試験の前日に急に部屋の掃除を始めたり、北斗の拳を全巻読み始めたような経験は誰もがあると思います。いろいろ原稿の締め切りがあってストレスが溜まっていた時、Amazonのサイトを見てみると、おやおや、沈黙の艦隊の実写ドラマがプライムで見れるじゃないですか。第1話をポチッと見たら、ついつい止まらなくなり、あるやつをぜんぶ見てしまいました。全世界同時公開らしいので、日本発のドラマですが、これは海外でも売れるかもしれませんね。

★沈黙の艦隊にハマってしまいました。

●ドラマ『沈黙の艦隊』シーズン1 東京湾大海戦
https://amzn.to/3SE8ihc

 それこそ中高生の頃に僕は原作の漫画を全部読んでいました。当時も面白かった記憶がありますが、なんせ30年以上も前の作品なので、そんなには覚えていませんでした。だからネタバレにもならず、ドラマも楽しめました。そして、これが、いま見ると非常に新しく重要なテーマになっています。
 当時は米ソ冷戦がまだ終わっておらず、世界は核戦争の恐怖に怯えていました。日本は米国との日米安全保障条約に依存し(リアリズムでは、これは米国の二重封じ込め戦略で、日本の軍事力をアメリカ依存に変えて無効化し、その封じ込めた日本を前線として仮想敵国の中国とロシアを封じ込めるのが狙いです)、ずっと事実上の属国のままでいいのか、米国の核の抑止力が本当に日本を守れるのか、などと当時の日本の政策担当者や政治家たちが真剣に考えていたことが窺えます。いまは良くも悪くも平和ボケだし、「政治主導」になり、目先の選挙しか考えない政治家と、その政治家に反抗しない官僚ばかりになってしまい、そういう深刻なことを考えるのをみんなやめてしまいました。
 そして、この作品がなぜいま新しいのかというと、リアリズムの世界を描いているからです。良くも悪くも、冷戦終結後はアメリカひとり勝ちで、日本を始めアメリカの同盟国も非常に強かったので、世界はリベラリズム主導で、ミアシャイマーなんかのリアリズムは忘れさられていました。それが、中国の軍事大国としての台頭、ロシアやグローバルサウスの経済成長などで、アメリカの相対的なパワーが低下し、ウクライナ戦争やガザでのパレスチナ人虐殺などで、また、リアリズムが支配する世界になってきたわけです。

週刊金融日記 第607号 リベラリズムが終わりリアリズムの世界到来とS&P500vsオールカントリー

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-勝間和代氏のテスラ批判についてどう思われますか
-AI革命はIT革命に匹敵するほど世の中を大きく変えますか
-同じオルカンでも基準価格がぜんぜん違います
-姪が偏差値に釣られ遠距離通学の学校を選んでしまいました
-息子と東京の中学受験に参戦しましたが家族全員で楽しめる最高のエンターテインメントでした

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.ビットコインは2024年末までに1000万円超えます

 1月17日付のメルマガ第609号に、僕はクリプトに対して宗旨替えをしたことを述べました。以下、引用します。

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【追記】

 ブログの方に書き忘れたが、クリプト界隈のビッグニュースがあった。米国でとうとうビットコイン現物が中身のETFが承認された。クリプト界隈では、ニュース発表前から、すでに織り込み済みで、過剰に買われていた。一方で、ビットコインは今どきすでにどこでも買えたので、ETF承認を機に新たにビットコインを買いたい、という新規の投資家は限定的で、需給的には、短期には崩れそうである。
 一方で、多くの国で上場株は税制の優遇があり、ETFは上場株として扱われることが多いため、そうした税制面でのメリットからの買い手は増えそうである。また、間違いなく、長期的にはクリプトの信頼が増しているわけで、プラスになりそうだ。
 筆者は、これまでクリプト全般には非常にネガティブなビューを持っていたが、最近はビューが変わっている。その理由などは、近々、考察を書こうと思う。

●SECがビットコインの現物ETF(上場投資信託)を承認
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2024/fis/kiuchi/0112

週刊金融日記 第609号 ビットコインETFが米国市場に上場』より引用
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 予告どおりに、今週号では、なぜこのように僕のビューが変わったのか解説したいと思います。

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