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週刊金融日記 第531号 子供の勉強のやる気スイッチはどこにあるのか、ロンドンとフランクフルト証券取引所ではじめて取引してみた、香港の粥を食べ続けて気づいたことと完璧な国はないという話、美人であるということは賭け金の高いゲーム、他

// 週刊金融日記
// 2022年7月19日 第531号
// 子供の勉強のやる気スイッチはどこにあるのか
// ロンドンとフランクフルト証券取引所ではじめて取引してみた
// 香港の粥を食べ続けて気づいたことと完璧な国はないという話
// 美人であるということは賭け金の高いゲーム
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 日本は三連休でしたね。僕のTwitterのTimelineでも連休を楽しんでいる様子が流れてきていました。そして、本日から会社に出勤だった方が多いでしょう。日本では猛暑が続きますが、熱中症などに気をつけてください。
 欧州は異常気象で、連日40℃を超える熱波に襲われているようです。香港はなぜか今年はそんなに暑くなく、割と快適な日々が送れています。むしろ、ビルの中のエアコン効きすぎ問題が僕には深刻です。なぜアジアの人たちは、24℃とか25℃とかに設定せず、いつもエアコンを全開にするのでしょうか。寒くて仕方ありません。

★世界的に異常気象が増えていますが、欧州は40℃を超す日々が続いているようです。

●猛烈な熱波が欧州を北上、仏英で猛暑警報 スペイン北部で43度観測
https://www.bbc.com/japanese/62202394

 安倍元首相の暗殺事件ですが、実行犯のTwitterアカウントが発見されました。Twitter社によって、すでに消されてしまったみたいですが、Togetterのほうにまだコピーが残っています。僕は先週のメルマガに映画『ジョーカー』の世界が実現してしまった、と書いたのですが、もうめちゃくちゃ彼はジョーカー見ていて、同じようなことやろう、と思っていることがたくさん書いてありました。困ったものですね。
 最近では、この犯人の過酷な人生について書かれた記事などがよく読まれており、一部で同情論もありますが、こういうのに同情していてはいけません。単なるテロリストなので、粛々と罰していかないといけないでしょう。テロリストの理に理解を示してはいけません。

●山上徹也のTwitterアカウント「ジョーカーという真摯な絶望を汚す奴は許さない。」
https://togetter.com/li/1917429

週刊金融日記 第530号 映画『ジョーカー』の世界が現実化してきた

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 勉強のやる気のない子供のために親がアメリカのように武器を投じるべきでしょうか
- 日銀vs海外ヘッジファンド国債攻防戦で勝つのはどちらでしょう
- 既存女性はEDになっても意外とやさしいです
- 34歳年収1000万円の管理職ですがデキ婚することになり会社にいる浮気相手の女性にどう報告すべきか
- 巻末に「Cakesインタビュー記事 IT革命と恋愛市場の変相 その5 美人であるということは賭け金の高いゲーム」掲載

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.子供の勉強のやる気スイッチはどこにあるのか

 教育本の執筆もそろそろ終盤に差し掛かってきたので、今週号では久々に教育工学の話でもしようかと思います。
 以下、中学生の子供を持つ方からの相談です。

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- 勉強のやる気のない子供のために親がアメリカのように武器を投じるべきでしょうか

藤沢所長、いつもメルマガ楽しく読んでいます。
中学一年生の長男が勉強しないためとても悩んでおりメールさせて頂きました。
長男はこの4月より東京の公立中学に進学しています。
両親の私達は中学受験をしていますが、長男の精神年齢が低いことや、諸所の事情を検討した結果、中学受験での勝算は低いと判断し、高校受験からがんばって欲しいと考えていました。
そのため小学生の時から塾には通っていましたが、中学受験はしていません。
小学校の時は、ある程度親の言うことを聞いて毎日勉強しておりました。
しかし徐々に言うことを聞かないようになり、最近ではテレビゲームばかりするようになりました。
先日、中学校で初めてのテストがありましたが、非常に芳しくない結果だったため、テレビゲームも取り上げざるを得なくなりました。
小学校の時より通っている塾のクラスも最近落ちており、毎日の勉強習慣がなくなってしまったことが、顕著に成績に現れております。
長男をやる気にさせるために、勉強時間に応じてゲームの時間を与えたり、長男が進学を希望する難関高校を見学に行ったり、様々な方法でやる気が出るようにアシストしてきました。
その時は目を輝かせて、やる気が出るのですが、いざ机に前に向かうと集中して勉強出来ません。
周囲との差が日増しに広がっているのを感じており、親の私達はとても焦り、悩んでおります。
親としては、一定水準以上の高校に合格してほしいと強く願っています。
第518号「中学受験は代理戦争ではない!親はウクライナ軍を支援するアメリカのようになれ」で、親が武器を与えても、子供のやる気がなければ勝てない、と藤沢所長もお話されていました。
そこでアドバイス頂きたいのは下記の2点です。

(1) 子供のやる気を出させるのはどうしたらいいのでしょうか?
このままやる気がでるのを待っていても、時が過ぎて取り返しがつかなくなるように感じています。
(2) ウクライナ軍に武器を与えるアメリカのように、私達がテスト対策のまとめを作るなど、子供に足りない武器を与えることは出来るのですが、武器を与えすぎて、これかも自立して勉強できなくなってしまうのでは?と懸念しています。それでも出来る限り武器を作ってアシストするべきなのでしょうか?

所長のご意見を教えて頂けたら幸いです。
どうかよろしくお願いします。
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