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週刊金融日記 第636号 生成AIは年間100兆円売り上げないとペイしないがまだ稼げるビジネスモデルなし、クラウドストライク世界中のWindowsをストライク、香港で高級な北京ダックを食べてきた、気力や体力を回復させる方法、他

// 週刊金融日記
// 2024年7月23日 第636号
// 生成AIは年間100兆円売り上げないとペイしないがまだ稼げるビジネスモデルなし
// クラウドストライク世界中のWindowsをストライク
// 香港で高級な北京ダックを食べてきた
// 気力や体力を回復させる方法
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 聞くところによると東京はめちゃくちゃ暑くなってきたようですね。香港は最近はそこまで暑くないんですが、雨が多いのがうざいです。早くいろんな仕事を片付けて、いろいろ旅行とかしたいですわ。年間100兆円投資される生成AIがもっと賢ければ、助かるんですけど、あまり期待できませんね。とほほ。
 世界の政治について、いろいろニュースがありました。

★まず、バイデンさんがとうとう大統領選をあきらめたみたいで、副大統領のハリスさんが出馬する意向のようです。

★もはや勝ち確と言われている(まあ選挙は何が起こるかわかりませんが)トランプさんが、なぜ副大統領候補にヴァンスさんを選んだのかは、こんな感じらしいです。どこまで本当か知りませんが。

★ウクライナの外務大臣とロシアの高官が北京に来ておりますね。戦争終結は近そうですね。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-NISA枠のAI関連も一度売りたくなりました
-藤巻健史氏の円の破綻論についてどう思われますか
-藤沢先生はAIブーム等メルマガのテーマの選定はどのようにされてますか
-海外旅行でのスマホのsimカードの手配はどうされてますか
-20代サラリーマンですが気力や体力が湧いてくる方法をご教示ください

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.生成AIは年間100兆円売り上げないとペイしないがまだ稼げるビジネスモデルなし

 僕はこの世間のAI騒動と、株式市場のAIバブルが、どれほどバカげているのか、ということについて、最近いろいろ書いたんですが、特に誰かのレポートとか意見とかに影響されたわけではありません。自分で生成AIをずっと使っていて、株価とか見ていて、そのような結論になっただけです。それで、メルマガにいろいろ書いていたわけですけど、他の人の面白いレポートをいくつか見つけたので、それらも読んで、今週号では紹介したいと思います。AIバブル崩壊を数字を使って説明しよう、と。
 そもそも僕自身がAIフィーバーに非常にいいタイミングで乗ったわけですね。生成AIで自分で美女画像を作って、おお、これは将来的にすごいポルノができるだろうな!と期待を膨らませました。ChatGPT使って、おお、これで僕も(あまり技術的には得意ではない)小説の執筆とか捗るだろうな! 印税が儲かるわ、ガハハ、と皮算用しておりましたし、当時は下落していて、だいぶ安かったMicrosoftとかGoogleとかの株を、こいつらの時代はこれから10年は続くんだ!加速するわ!!と実際に僕の株式ポートフォリオのトップウエイトにしたわけです。
 それで、自分でChatGPTを課金して使い込んでいくうちに、生成AIの背後のアルゴリズムとか、その限界とかわかって、あれ、めちゃ期待外れじゃん……でも、ほとんどの投資家とかアナリストとか、ぜんぜんそのことに気づいてないことに僕は気づいたわけですね。生成AIがかなりしょぼいのに、まだまだこんなにすごいバブルになっているぞ、とメルマガにAI関連の記事を書きました。

週刊金融日記 第568号 AI革命によって米巨大IT企業の時代は10年延長
週刊金融日記 第630号 AIブームは大山鳴動して鼠一匹!これから生成AIの大がっかりイヤーが始まります
週刊金融日記 第634号 AIバブル崩壊前夜:ChatGPT(Microsoft)もGemini(Google)もクソ!生成AIトップはまさかのあいつだった
週刊金融日記 第635号 実用レベルのポルノが作れなかった生成AI

 さて、まず、話題になっていたゴールドマンサックスのレポートを読んでみました。

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